スティーブ・ハリス本人を直撃！オンキヨー “アイアン・メイデン ヘッドホン” 開発秘話

− スマートフォン用の無料再生アプリ「Maiden Audio App」についても聞かせてください。メンバーごとのイコライザー設定を選べるというアイディアがとても興味深かったです。

スティーブ・ハリス　誰からのアイディアかは覚えてないが、各メンバーが聴きたいポイントが違うので、そこを強調して聴けると面白いだろうなと思ったんだ。やっぱり、それぞれが自分の楽器を聴きたいと思うものだからね。

− 今、ハイレゾがオーディオファンの間で注目されています。アイアン・メイデンの曲もハイレゾ配信されていますが、作品ごとにビットレート等が異なるのはマスターに起因するものですか？

スティーブ・ハリス　そう、マスターによるものだ。CDも悪くはないとは思ってるが、やはりマスターからは情報量が減ってしまっているからね。できるだけ元の情報をファンに届けたいと思ってハイレゾでも配信しているんだよ。

− 現在ハイレゾ配信されているアイアン・メイデンの作品は、最高で96kHz/24bitのものです。今後、192kHz/24bitやDSDでの配信を行う考えは持っていますか？

スティーブ・ハリス　過去の作品についてはノーだ。元の情報量以上にそれを引き伸ばしたりするのはあまり意味がないんじゃないかな。

− 今後に発売されるであろう作品はどうでしょうか？

スティーブ・ハリス　どれが一番音がいいかということだろうね。レコーディングするスタジオにもよるし、楽器がどれだけ入ってくるか、どんなタイプの楽曲をやるのかなど、様々なファクターがある。今までもそれらを判断してその時々でベストなものをチョイスしてきたが、ケース・バイ・ケースで考えることになるだろう。

CDで多くの情報量が入れられるようになったのは嬉しかったが、その後MP3の時代でまた情報量が削られてしまった。できるだけ多い情報量で聴いてほしいよね。このヘッドホンで聴くと、アナログでもCDでも、ソースがなんであってもその音源の情報量を最大限聴くことができるんだ。

− ありがとうございます。それでは最後に我々の読者にメッセージをお願いできますか？

スティーブ・ハリス　2年間かけて一生懸命作ったヘッドホンなので、ぜひ楽しんで欲しい。ジャンルに関係なくいろんなものがキチンと伝わるように作っているので、いろんな音を楽しんで欲しいね。


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