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192kHz/24bitハイレゾ再生にも対応

LG「isai」開発者インタビュー − KDDIと共同開発し日本のニーズに対応

公開日 2013/11/01 10:49 レポート/山本 敦
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LGのスマート家電連携はどうなる

LGエレクトロニクスでは薄型テレビなど、NFCを活用した「Tag On」のペアリング機能による便利なネットワーク機能を提案し、家電機器とのスマートフォン連携の訴求にも注力している。

今秋にドイツで開催されたIFA2013のイベントでは、LGエレクトロニクスは自社の展示ブースにて、冷蔵庫やオーブンレンジ、洗濯機などのホームアプライアンスとスマートフォンによる連携サービスのプロトタイプを展示して、来場者からの関心を集めていた。LGエレクトロニクスのスマート家電連携は、今後いっそう強まっていくのだろうか。

IFA2013のLGブースではホームアプライアンス製品とスマートフォンとの連携による“スマートライフ”のコンセプトを紹介。来場者の注目を浴びた

「日本国内の展開としては、まずLG製品のシェア拡大より押し進めていくことも大事です。でも一方では、総合家電メーカーであるLGエレクトロニクスだからこそ提案できる、新しいスマートライフのかたちも数多く描いています。スマートフォンの映像をテレビに表示して簡単に楽しめる機能など、ユーザー体験を向上することのできる新しくスマートなサービスの価値をより強く訴求していきたいと考えています」(金氏)


グローバルモデルと国内オリジナルモデルの両輪でシェア拡大を目指す

新しく立ち上がった「isai」ブランドについて、金氏は「KDDIとの独自企画として、今後もぜひ一緒に取り組み続けていきたい」と意欲を示す。


LGスマートフォンの今後の展開を語る金氏
isaiはKDDIとのコラボレーションにより誕生したブランドではあるが、今後日本市場向けのカスタムモデルが他に増えることも有り得る。またLG G2をはじめとする、グローバルモデルも両輪として展開しながら、LGは独自のスマートフォンを中心としたライフスタイルを日本市場にも強くアピールしていく。

「日本国内では、同じモデルが同時期に、複数キャリアから発売されることも増えてきました。差別化を打ち出しづらくなってきたぶん、キャリアの側はユーザーに自社ならではの魅力的な商品やサービスを声高に訴えていく必要が高まっています。キャリアとメーカーの共同開発によるオリジナル端末というアプローチもその取り組みの一つです。LGエレクトロニクスとしては、キャリアとの共同開発というビジネスモデルも経験値を高めながら、引いては魅力ある製品をユーザーに提供して、スマートフォン市場を盛り上げていきたいと考えています」(金氏)

先端技術をいち早く、柔軟にスマートフォンをはじめとした自社の新製品へ積極的に取り込めることはLGエレクトロニクスの大きな強みである。今回isaiブランドを立ち上げたことによって同社が獲得したノウハウは、今後のLGブランド製品の日本国内市場における飛躍を支える大切な資産になっていくはずだ。いよいよ11月下旬に迫ったisaiの発売を期待しながら待ちたい。

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