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音源に忠実に作品を収録

ACCUSTIC ARTSに音楽レーベルが誕生 - ドイツより担当者が来日

公開日 2009/03/17 15:54 Phile-web編集部
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ラスマス・ムットシェラー氏
(株)ハイ・ファイ・ジャパンが取り扱う独ACCUSTIC ARTSブランドに、新たに音楽レーベル「ACCUSTIC ARTS LABEL」が起ち上がることが明らかになった。今回、ドイツよりマネージメントなどを担当するラスマス・ムットシェラー氏が来日。レーベル設立に至る背景や今後の予定などを訊くことができた。

同レーベルの特徴は「音源に忠実に作品を収録する点だ」とラスマス氏は語る。音にこだわるのはもちろん、レコーディングに関する技術的側面や制作の背景などを解説するブックレットを付属させるなど、オーディオファイルに向けた作品になるとのことだ。

第1弾作品は、キューバ出身のアルトサックス/クラリネット奏者Paquito d'Riveraや、オランダの女性サックス奏者Tineke Postmaなどジャズを中心としたコンピレーションアルバム。本国では5月の発売を予定しているという。

また、CDには高音質素材の採用を予定しているそうで、そのフォーマットは「Blu-specを検討しているが、権利的な問題もあり、もしかするとGoldCDになるかもしれない」とのこと。この点については、SHM-CDなど他フォーマットも含めて今後検討していくという。


過去にはエイベックスなど日本の各社とも取引をしていたそうで、来日経験も豊富だとのこと
オーディオ銘機賞2009でも銅賞を受賞したCDトランスポート「DRIVE II」など、多くのハイエンド機器を世に送り出しているACCUSTIC ARTS。同ブランドでは「ハイエンド機器に見合うソフトも供給することも大切なのではないか」との考えを持っていた。そうした考えの下、社長のステファン・シャンク氏と昔から親交のあった縁で、ラスマス氏がレーベル設立に参画したとのことだ。

ラスマス氏は、EMIグループのインディペンデントレーベルに勤務後、音楽コーディネーターとして独立し活動しており、そうした経験に基づいてレーベルのマネージメントなどを担当するという。

気になる作品の値段については「日本円で3500円から4500円くらいを予定している」とのことで、市場の反応を見ながら翌年をめどに第2弾の制作も予定しているという。なお、ハイ・ファイ・ジャパンでは「ブックレットの日本語化などは今後の検討材料だ」としている。今後の動向にも注目したい。

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