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公開日 2024/05/21 19:22
2030年までの実用化を目指す

NHK、伸縮可能なフルカラーディスプレイを開発。ドーム型ディスプレイなどへの展開を想定

編集部:小野佳希
NHK放送技術研究所は、伸縮可能なフルカラーディスプレイを開発した。将来的には、映像に包みこまれるようなドーム型ディスプレイなどへの展開を想定し、没入感や臨場感のある映像体験を楽しめるようになるとしている。

開発した伸縮可能なフルカラーディスプレイ

NHK技研では、かねてより柔軟で様々な形状に変形できるディスプレイの研究を進めている。今回は、柔軟なゴム基板上に液体金属を使った伸縮配線とマイクロLEDを形成したフルカラー伸縮ディスプレイを開発した。

NHK技研によれば、従来の金属配線は、基盤が変形すると電気抵抗の上昇や断線が発生するため、伸縮ディスプレイに適用できなかったとのこと。そこで今回、金属配線の材料に液体金属を用いることで、伸縮させても断線することなく、低い電気抵抗を維持できる伸縮配線を開発した。また、液体金属の粘度を調整することで、印刷技術による細い配線パターンの形成に成功したという。

今回の開発品では、ゴム基板上に赤、緑、青色に発行する微細なマイクロLEDを格子状に形成。これらの画素感を液体金属による伸縮配線で接続することで、32×32画素、画素ピッチ2mm、画面サイズ64mm×64mmのパッシブ駆動フルカラーディスプレイを実現させた。このディスプレイは自由に変形可能で、1.5倍に伸長させても安定して表示可能だという。

液体金属を使って格子状にパターン形成した伸縮配線

今後は、ディスプレイ技術の高精細化・高画質化を進めたプロトタイプを試作し、2030年までの実用化を目指す。

なお、本技術は5月30日から6月2日まで開催される「技研公開2024」でも本技術を展示予定となっている。

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