トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > オーディオニュース

公開日 2023/01/11 14:25
“Grandioso”シリーズの搭載技術を多数採用

エソテリック、新SACDプレーヤー「K-05XD」。専用設計のドライブメカニズムを搭載

編集部:松永達矢
エソテリックは、新設計のトランスポート・メカニズムを搭載したSACDプレーヤー「K-05XD」を2月に発売する。カラーバリエーションとしてシルバーとブラックの2色を用意し、価格はシルバーが1,045,000円、ブラックが1,067,000円(ともに税込)。

「K-05XD」シルバー

SACDプレーヤー「K-05シリーズ」の第4世代に当たるモデル。2022年10月に開催された「2022東京インターナショナルオーディオショウ」で参考出展されていたが、この度正式に案内される格好だ。

設計プラットフォームが刷新され、同社のハイエンドライン“Grandioso”で培われたCDドライブメカニズム「VRDS-ATLAS」を本モデル専用に設計した「ATLAS 05」を搭載。メカニズムの核となるターンテーブルは、高精度アルミニウム+ポリカーボネート素材のハイブリッド構成とすることで、色付けの少ないナチュラルな音質と高速回転に伴う振動モードを効果的に分散させ、回転音や回転イナーシャを最小化することに成功したという。

ターンテーブルを支えるブリッジ部は、「K-05Xs」に搭載される「VRDS-NEO」よりも大型化・ワイド化し、ヘアライン仕上げが施された10mm厚の削り出しアルミブロックを採用。高い剛性と重量を獲得し、音質に影響を及ぼす振動を効果的に減衰する。

ブリッジの大型化などに伴い、シリーズ従来機同様の奥行きをキープしながら、シングルレイヤーのスリムシャーシから、ダブルレイヤーの大型シャーシに変更。トランスポート・メカニズムはセンター配置とし、2mm厚のスティール製ベースプレートを介して5mm厚のスティール製ボトムシャーシにリジッドに固定。シャーシ全体を独自のピンポイントフットで3点支持している。

ボトムシャーシには、上位モデル同様にレーザー加工によるスリットを入れることで、回転メカニズムの振動を効果的に分散・抑制。ダブルレイヤーのシャーシ内部は、主にオーディオ基板を上層、電源回路やトランス類を下層に配置し、磁束漏れや振動などの影響を防ぐとともに電源供給の配線を最短化した。トップパネルはネジで締め付けないセミフローティング構造で、伸びやかで開放感のあるサウンドを提供する。

カラーバリエーションとしてブラックも用意

DAC部、クロック部にも“Grandioso”を踏襲した技術を搭載。DACは「Grandioso K1X」版を受け継ぎながら、シンプルな回路構成を実現。独自開発した64bit/512Fs対応のΔΣモジュレーターの搭載で、DSD 22.5MHz再生を始めとする最新フォーマットをサポート。MQA-CDのデコード再生やアシンクロナス伝送対応のUSB入力といった外部入力のD/Aコンバーター機能、各デジタル入力再生時のMQAコーデックにも対応する。

クロックは、同社のフラグシップマスタークロック・ジェネレーター「Grandioso G1X」用の「Master Sound Discrete Clock」を、デジタルプレーヤーの内蔵クロックに適用した「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」を初搭載。大型の水晶発振子など厳選したディスクリート部品を使った独自の回路設計を施すことで、「汎用型のクロックICでは実現できない、細部に至るまでESOTERICの思想を反映させた高音質を実現した」とアピールする。

また、外部マスタークロックジェネレーターとの接続で、内部回路をさらに高精度な10MHzクロックに同期させ、音質をアップグレードすることも可能となっている。

上記したシャーシ設計の刷新により、電源部も従来モデルの2倍以上の回路規模に強化。2基の大容量トロイダル・トランスを搭載してデジタルとアナログの電源部を独立。さらにコントロール部専用のEIコア電源トランスを別途搭載する計3トランス構成とし、より低歪で純度の高い再生能力を獲得した。

レギュレーター部にも“Grandioso”の技術・ノウハウを投入し、主要部に集積回路を使わないディスクリート構成の「ローフィードバックDCレギュレーター」や計16本(合計容量250,000μF=0.25F)のスーパーキャパシターを搭載。電源の大容量化を実現し、低域の解像度が目覚ましく向上している。

「K-05XD」内部構造

「K-05XD」背面部

スルーレート2,000V/μsの電流伝送強化型出力バッファー回路「ESOTERIC-HCLD」、出力系に「ES-LINK Analog」1系統(XLR)を装備。高音質な信号伝送をサポートする。

周波数特性は5Hz - 70kHz(–3dB、SACD 0dB、DSDF:F2、XLR出力時)、SN比は110dB(IHF-A、SACD 0dB、DSDF:F2、XLR出力時)、歪率は0.0007%(1kHz、SACD 0dB、DSDF:F2、XLR出力時)となる。

出力端子はアナログにXLR(ES-LINK Analog)、RCAを1系統ずつ装備。デジタルについてもXLR、RCAが1系統ずつ備わる。デジタル入力系は、USB、RCA、光端子がそれぞれ1系統。別途10MHzクロック入力としてBNC端子も1系統用意される。

外形寸法は445W×161H×357Dmm(突起部含む)、質量は20.7kg。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 アイ・オー「RECBOX」がパナソニック「miyotto」に対応
2 100年の歩み、ここにあり。ラックスマン「L-100 CENTENNIAL」「D-100 CENTENNIAL」の音質と技術を徹底レビュー
3 DALIのコンパクトスピーカー「KUPID」は国産家具ブランドにマッチ!5カラーの置き方をプロが提案
4 「今、売れているオーディオアクセサリー」<売れ筋ランキング11月 番外編>
5 LG、世界初の「RGBストライプ」「240Hz駆動」両立した4K有機ELパネル
6 Campfire Audio、グリーンのアルミ筐体を採用した10BAイヤホン「Andromeda 10」
7 得意のソフト開発力で独自R-2Rの音を深化!HiBy「RS8 II」のサウンドをプロトタイプで先行体験
8 Cayin、最大出力560mWの“ハイパーモード”搭載ポータブルDAC/アンプ「RU3」
9 着工後でも100型/4.1.2chを叶えた、マンションのペンション風LDK
10 LG、積層型有機ELディスプレイの新ブランド「Tandem WOLED」「Tandem OLED」
12/25 10:49 更新

WEB