住まいの設計において、テレビという存在は非常に大きなウェートを占めています。特にリビングではテレビの存在によって空間が規定されてしまう場合が多い。テレビはリビングの主役になりますから、リビングを設計する際、まずテレビとソファの位置を決めて、次に収納やインテリアの位置を決めていくという流れにならざるを得ません。どうしてもテレビの位置がまず優先されてしまいます。しかも、最近のテレビは大型化が進んでいます。そのため、リビングの中でテレビを置く場所自体も限られてしまいます。そうなると、空間の使い方がさらに限定されてしまう。

こうした現状を顧みますと、スタンドアローンタイプのFORIS.TVは、画期的な空間提案、ライフスタイル提案をしていると言えます。FORIS.TVならば、リビング設計の際、テレビの位置を基点に考えていくのではなく、他のインテリアや収納との関係の中でテレビの場所を考えていくことができるようになります。リビング設計の自由度が飛躍的に高まります。

例えば最近ではダイニングやキッチンとひとつながりの、広々としたリビングを要望される方が増えています。それこそ1フロア1ルームといった要望も出てきています。そんな時、リビングとダイニングの境にポンと置くことで、広々とした空間の軽い間仕切りにすることもできます。しかも、画面を左右に360度動かせるスウィーベル機能が採用されていますから、リビング側からもダイニング側からも観ることができます。

これはあくまでも一例ですが、壁際にテレビを置いて、その真正面にソファがあって、その前にテーブルを置いて…、といったこれまでのリビングの様式から自由になれます。

■スウィーベル機能 ■高さ調節機能
本体は360度回転可能なスウィーベル機構を採用。設置の自由度を高めている 画面の高さを200mmの範囲で調節可能な無段階昇降スタンドを採用する

自由度が高まるという点で言えば、もうひとつ、特筆すべき点があります。薄型テレビはキャビネットやラックに乗せるというスタイルが大半です。大げさに言えば、壁面全面に収納を設けて、その中央部にテレビを組み込むというスタイルになります。いずれにしても、壁の近くに固定化するというスタイルが一般的になっています。

せっかくテレビが薄型化して存在感が軽くなってきたにもかかわらず、これではブラウン管テレビとあまり違いがありません。しかし、ボリュームが小さくなってきた故の設置方法はあるはずです。

その答えのひとつがFORIS.TVなのかもしれません。例えば、最近リビング階段が増えていますが、階段の踊り場に置いてもいいかもしれません。あるいは階段を昇りきったところにちょっとした多目的ルームをつくる方が増えていますが、そうした小スペースに置いてもいいかもしれません。もちろん、寝室や書斎といった空間で、自分の方に思い切り引き寄せてみてもいいでしょう。

私ならば、思い切って外に持ち出したいですね。DVDプレーヤーが内蔵されていますから、例えばホームパーティーを開いて、中庭やテラスで、映画やライブ、あるいは環境映像を流しっぱなしにする。ホームパーティーに花を添えることは間違いありません。きっとゲストも映像の新しい使い方をおもしろがってくれるに違いありません。

■DVD/CDプレーヤー ■ケーブルマネージメント
本体にDVD/CDプレーヤーを内蔵する。DTS、DOLBY DIGITALなどのデジタル音声出力にも対応している 本機に接続したアンテナ・信号ケーブルなどは、独自のケーブルホルダーでスタンド内部に収納することができる
デザインのよさについて、言い尽くされているとは思いますが、テレビの表側だけでなく、裏面や配線についてもしっかりとデザインされている点がすばらしいですね。裏側のデザインも考えられているので、どこに置いても映える。さらに、テレビとスピーカーの面積の比率がちょうど1対1になっている点がすばらしいですね。FORIS.TVは音響設計もしっかりとなされていますが、そのことがデザイン面からも伝わってきます。

大スクリーンに本格的な音響装置を備えたホームシアターがスタンダードとしてあってもいい。しかし、普段の視聴では、もっと気軽に、小画面だけれども、臨場感と迫力を感じることができるテレビが欲しい。そんな気持ちに応えてくれるテレビだと思いますし、それが見た目でわかるのがステキですね。

■スピーカーシステム
本体には100mmフルレンジスピーカーも搭載。バスレフ型大容量エンクロージャーの採用により、迫力あふれるサウンドを再生することができる
テレビ放送やDVDなど、映像と音響は、現代の私たちの生活と切り離せないものとなっています。では、映像と音響にどのように付き合っていくのか、住まいと映像と音響の関係はどのように切り結べばいいのか、FORIS.TVはそうした私たちを取り巻く現代的な課題に応え、テレビの在り方の新たなスタンダードを提案していると言えるでしょう。