レポート/ファイル・ウェブ編集部

AVアンプって、映画やサラウンドを楽しむためだけのものだと思っていませんか? 「ホームシアターは持ってないから関係ないや…」と思っているあなた、勿体ない!イマドキのAVアンプは、iPodや携帯電話、インターネットラジオ、PCなどなど、さまざまなコンテンツをつないで楽しめるエンターテイメントの中心、「メディアセンター」に進化しているんです!

映画も音楽も機器連携にも、1台あれば大活躍の"メディアセンター”=AVアンプ。今回、都内に住む小泉さんが、6月中旬に発売されるパイオニアの新モデル「VSA-920」を活用して、新しいエンタメライフを体験してみました。

小泉さん
映画好きが高じて映像制作会社に勤めた経歴を持つ。好きなジャンルはヒューマンドラマで、特にお気に入りの作品は「パリの恋人」(1957年・アメリカ)。音楽はロックからポップスまで幅広く聴く。

【今回活用した機器】
PIONEER AVアンプ VSA-920
 
¥84,000(税込)/2010年6月中旬発売


ブルーレイ、iPod、Bluetooth対応機器、インターネットラジオなどに対応し、多彩な機器をつないで楽しめる。iPhone/iPod touchで操作ができるのも特徴。約8万円という価格も魅力の、注目のAVアンプ。
>>製品データベース  >>パイオニアの製品情報

最近薄型テレビを購入したという小泉さん。「でも、まだテレビを買っただけで、BDプレーヤーなんかは持っていないんです。映画が好きなのでホームシアターに興味はあるんですが、AVアンプってどんなことができるのか、どう使うのか、いまひとつよく分かっていないかも…」

小泉さんだけでなく、同じような疑問を持っている方は多いのでは? AVアンプって、こんな風にいろいろな使い方ができるお役立ちアイテムなんです!






AVアンプを中心に、様々な機器をつないでコンテンツを楽しんでみましょう!

 

映画好きの小泉さんがまず「体験したい!」と選んだのは「ホームシアター」。AVアンプ「VSA-920」に、テレビとBDプレーヤー「BDP-LX53」、ホームシアタースピーカー「S-HS100」を組み合わせて使ってみましょう。それぞれの機器を、下記の図のように配線します。

テレビなどの接続が終わったら、次はホームシアタースピーカーのセッティング。スピーカーの配置にもコツがあります。パイオニアが推奨するセッティング方法は下の図のとおりです。「部屋のスペースの関係で理想的な置き方ができない!」という場合でも、音場調整機能「MCACC」があるから大丈夫。マイクを挿すだけで、自動で最適なサラウンドが楽しめるように設定してくれるんですよ。

パイオニアが推奨するスピーカーのセッティング方法 左の図を参考にしながらスピーカーをセッティング
スピーカーのセッティングが終わったら、最適なサラウンドを楽しめるよう音場調整を行います。集音マイクを視聴位置にセット。それから付属のマイクをフロントパネルの「MCACC」端子に挿入するだけで、音場調整が自動でスタートします



さて、セッティングが無事終わり、実際に映画を観ることに。「ボタン、多いですねえ」と、リモコンを眺める小泉さん。「どこにどんな操作ができるボタンがあるか、パッと分からないかも…」と、ちょっと戸惑い気味です。大丈夫。「VSA-920」には、iPhoneやiPod touchで簡単に基本操作ができるアプリ「iControlAV」があるんです!

iPhoneでも操作できるの?と興味津々の小泉さん

「iControlAV」を使うには、まずはWiFi環境を構築することが必要です。こちらの図のように、無線LANルーターを使って環境を作ってみました。

ではiControlAVでどんなことができるのか、動画で見てみましょう。



こんな感じで、基本操作を直感的に行えるんです。iControlAVを触ってみて、小泉さんも「グラフィックで表示してくれるので、どこでどんな操作ができるのか分かりやすいし、指でホイールをくるくるなぞると音量が変わる、みたいに感覚的に動かせるのは面白いですね! AVアンプなんかの操作ってもっと難しいと思っていたけど、これなら私でも安心して使えそう」と気に入った様子です。

 「操作が分かりやすいです!」と満面の笑み

再生されたブルーレイソフト『アバター』を観て開口一番「スゴイ!キレイですね〜!」と興奮する小泉さん。「ブルーレイって、実は観るのが初めてなんです。こんなに色鮮やかで、クッキリ綺麗な映像が観られるなんて驚き。音も、5.1chスピーカーの右や左や背後から音が聞こえてくるから、クライマックスの『ナヴィvs人間』の戦争シーンなんて、その場にいるみたいな迫力です。テレビの内蔵スピーカーとは違いますね」と感動しきりです。「サラウンドスピーカーも小さいから、部屋に置いても意外と邪魔にならなさそう。ホームシアターって思ったより簡単に作れるかも!」

ちなみに、VSA-920は、いま話題の「3D」にも対応。3Dテレビ&3D対応BDレコーダーと組み合わせれば、3D映像を、迫力のサラウンドと一緒に家庭で満喫することもできます。

■パイオニアのBDプレーヤーと組み合わせれば、
「PQLS」機能で更にいい音を再生できる!

「PQLS」って知っていますか?Precision Quartz-Lock Systemの略で、対応するBDプレーヤーとAVアンプをHDMIで繋ぐと、信号を伝送時に発生するジッター(ノイズ)を除去して、よりキレイな音を楽しむことができるんです。

「PQLS」には「PQLSマルチサラウンド」と「PQLS 2chオーディオ」、「PQLSビットストリーム」があります。「PQLSマルチサラウンド」は、5.1chなど全てのチャンネル音声にPQLS効果を適応可能。「PQLS 2chオーディオ」は、フロント2chの音声に適応可能です。なお、どちらも対応するのは「リニアPCM」の音声のみ。ドルビーTrueHDしか入っていないディスクなどの場合は、BDプレーヤーがリニアPCMに変換していました。

そこで登場したのが、「PQLSビットストリーム」。こちらはリニアPCM以外の音声にもPQLS効果を適応できるのです。2ch/マルチチャンネル音声にも勿論適応可能!PQLSには、下記の製品が対応しています。

【PQLS対応モデル一覧】
■PQLS 2chオーディオ(2chのリニアPCM音声に適用)
 BDプレーヤー:BDP-LX91/BDP-LX71/BDP-320
 AVアンプ:VSA-1020/VSA-920

■PQLSマルチサラウンド(マルチチャンネルのリニアPCM音声に適用)
 BDプレーヤー:BDP-LX52
 AVアンプ:SC-LX82/SC-LX72/VSA-LX52

■PQLSビットストリーム(マルチチャンネル/2chどちらにも適応。PCM/ドルビーTrueHD/DYS-HD MAにも適用可能)
 BDプレーヤー:BDP-LX53/BDP-330



いま使っているiPod、ヘッドホンやデスクトップスピーカーで聴いているだけという方は多いのでは? AVアンプを持っていれば、もっとリッチなスピーカーを使ってiPodの音を聴けるんです。


「私はまさしく、外でも家でもイヤホンで音楽を聴いているユーザーです。ところで『iPodデジタル』って何ですか?」という小泉さん。

iPodの中に保存された沢山の音楽は普通、iPodの中にあるDACでアナログ信号に変換されてから外部機器に受け渡されます。でも「iPodデジタル」に対応している製品なら、iPodからデジタルデータをそのまま取り出すことができるんです。取り出したデジタルデータは、AVアンプに搭載された高性能DACで、高精度にアナログ変換されます。なので、iPod内で変換したデータよりも高音質に楽しめるのです。

特にパイオニアのAVアンプにはiPodデジタル接続用のケーブルも付属品として付いてくるから、別途iPodドックを購入したりする必要はナシ。購入したその日から使えるのは嬉しいですね。

付属のケーブルを使って、iPhoneをフロントにあるUSB&映像端子に接続。これだけで、iPodデジタル接続で音楽を楽しめる

「うーん、いつも聴いている曲なのに、イヤホンで聴くのとは全然音が違います。音が綺麗に広がるし、音の質がクリアになって驚きました! AVアンプって、音楽を聴くのにも使えるんですね」と小泉さんも大満足です。

「iPodやiPhoneの接続もケーブル一本で簡単だし、『Cover List』機能でアートワークを見ながら曲選択ができるのも便利ですね」と語る小泉さん

■USB-DACを使えば、いま話題の「ネットワークオーディオ」にも対応

パソコンやネットワークを活用して良い音を楽しむ新たなスタイル「ネットワークオーディオ」にも対応できるのが、AVアンプの特長のひとつ。

まずPCとUSB-DACを接続し、USB-DACとAVアンプを光デジタルもしくは同軸デジタル端子で接続します。すると、AVアンプに接続した外付けスピーカーで音楽を楽しめるんです。PCに保存した音源も、これで活用できますね。



「『iPodデジタル』は良い音ですごく魅力なんですが、iPhoneをAVアンプにつないでおくと、例えば電話が来たときすぐに取れなくて困りますよね。手元に置きつつ、音楽も聴けると嬉しいんですけど…」。小泉さん、そんなときは無線で音楽が楽しめる「Bluetooth」がオススメです。

使い方は簡単。VSA-920に別売のBluetoothアダプターを挿入し、iPhoneなどBluetooth機器とペアリングすれば設定は完了です。10m程度の距離間でデータ伝送ができるので、iPhoneとAVアンプが離れていてもOK。

背面の「アダプターポート」にBluetoothアダプター「AS-BT100」(実売1万円前後)を挿入 ホームメニューの「システム設定」から「Bluetooth機器のペアリング」を選択。GUIに従ってペアリングすればOK。一度ペアリングを行えば、次からはリモコンの「ADAPTER」ボタンを押して、接続作業をすればBluetoothでの試聴が可能になる

と、ここまでなら様々なAVアンプが対応している機能ですが、今回使用した「VSA-920」は、Bluetooth経由で聴く音をクオリティアップしてくれる「サウンドレトリバーAIR」という機能があるのです。こちらは、無線伝送時に失われたデータを補間してくれるというもの。しかも圧縮音源を補間してくれる「アドバンスド・サウンドレトリバー」機能と併用することもできるんです。つまり、「伝送するときのロス」も、「音源自体のロス」も埋めて、良い音で聴けるということ。これには小泉さんも「便利さと良い音と両立できるなんて、ツボを押さえてるなって感じですね!」とニッコリ。



LAN端子を搭載しているVSA-920は、「インターネットラジオ」も聴けるんです。普通のラジオは電波の届く範囲の放送しか聴けませんが、「インターネットラジオ」はネット回線を使うので、日本国内はもちろん、世界中の局のコンテンツを聴けるのが特徴。局数はなんと15,000局以上もあるそう! 「沢山あってもどれを聴いたらいいか分からない」という方のために、パイオニアおすすめの24局がプリセットされています。

「休日の昼間に、コーヒーを飲みつつリビングでインターネットラジオを聴いたら、自宅でカフェ気分が味わえそうですね。それに、世界中の局があるから、語学の勉強にも使えそう!」。早くも活用術をひらめいた小泉さんでした。

「こんなに沢山あれば、お気に入りの局が必ず見つかるはず。休日のBGMにしたり、語学の勉強に役立てたり、いろいろ使えそうです」

「今回VSA-920を使ってみて、AVアンプがあるとこんなにいろいろな機器を使って映画や音楽を楽しみ尽くせるんだなあ!と驚きました。どのソースにもキレイな映像や音になる機能が付いているのも良いですね。1台あれば、毎日の生活のなかで、映画や音楽をもっと楽しめそうです。テレビも買ったことだし、BDプレーヤーとAVアンプも欲しくなっちゃいました」と満足そうな小泉さん。

映画も、音楽も、インターネットラジオも − AVアンプはさまざまな機器やソースをつないで、あなたの家のエンタテイメントの中心を担う「メディアセンター」になってくれるはず。手持ちの機器、まだ単独で使っているだけ? AVアンプにつないだら、もっと楽しくなりますよ!