USB-DAC、ヘッドホンアンプのサウンドを検証

デノン初の単体USB-DAC「DA-300USB」を高橋敦がレポート

高橋 敦

前のページ 1 2 3 次のページ

2014年01月31日
デノンから待望の単体USB-DAC「DA-300USB」(関連ニュース)が登場した。192kHz/24bit PCMと5.6MHz DSDの再生に対応と最新スペックを備え、同社のビット拡張技術の最高峰「Advanced AL32 processing」を搭載。内蔵ヘッドホンアンプにも力を入れるなど、満を持して登場しただけに意欲的なモデルとなっている。本機の実力を高橋敦が検証した。

DENON「DA-300USB」¥60,375(税込)

■遂にデノンから待望のUSB-DAC単体機が登場

デノンの既存ラインナップでは、USB-DAC機能はCD/SACDプレーヤーと一体化されていた。「重複する機能(回路)を持つコンポーネントは一体化した方が合理的」という面もあり、それはそれでおかしな話ではない。それに、CDを中心としたオーディオからデータを再生するオーディオへの移行の時期と考えれば、両者の再生がひとつのコンポーネントで可能になるということは理に適っている。

しかし「CDはリッピングするだけの配信メディアであって、それを直接再生はしない」というユーザーも最近は増えてきた。実際、USB-DAC機能に特化したモデルがデノンのような歴史あるオーディオブランドから登場することを望む声も大きかった。同社のディスクプレーヤー「DCD-SX1」や「DCD-1500RE」がUSB-DAC部分でも高い評価を受けているだけに、単体機がラインナップされていないことは、もったいない状況だったことは否めない。

しかし、遂にそのもったいない状況を打破するモデルが登場した。「DA-300USB」である。DSD対応USB-DAC/SACDプレーヤー「DCD-1500RE」のUSB-DAC部分を取り出し、単体機としてブラッシュアップしたのが本機である。

フロントパネルはシンプルさを追求したデザイン

上面パネルにDENONの文字が刻まれている

DCD-1500REは同社のディスクプレーヤーのエントリークラス最新世代機である。デノンの最新技術の要点を集約したモデルだ。それに搭載されたUSB-DACをベースにすることで、本機は最新世代のUSB-DACを手頃な価格とサイズに収めた。しかもヘッドホンアンプも搭載で、こちらが気になる方も多いだろう。

では、内容を見ていこう。対応フォーマットはPCMで最大192kHz/24bit、DSDは5.6/2.8MHzとなる。DSDのネイティブ伝送方式はDoPとASIOに対応。現状のハイレゾ配信音源のほとんどをカバーするスペックだ。

サイズは横置きで170W×57H×182Dmm。筐体は頑強でほどよく重く、安定感がある。横置き用フットの他、縦置き用スタンドも付属。ディスプレイの表示の向きも縦横に自動で切り替わる。

縦置きにしたところ。スタンドは試作時のもの

側面には縦置き時のスタンドをはめ込むためのスリットが入っている

フロントの有機ELディスプレイには常時、入力ソースのアイコン、再生フォーマットの仕様(例:DSD 5.6448MHz)、ヘッドホンアンプの音量の3つの要素が表示されており、情報をぱっと視認できる。

DSD 5.6MHzを再生したときの表示

本体を縦置きにするとディスプレイの表示も縦になる

ぱっと見たところでは、フロントパネルには電源ボタンとボリュームノブしかスイッチ類がないが、入力ソースの切替は目立たないタッチボタンで行える。デザインのシンプルさを際立たせるための配慮だろう。

旗艦機にも採用された最新版「Advanced AL32」を搭載

前のページ 1 2 3 次のページ