公開日 2012/11/19 13:02

“音のDAIKEN”が「音のいい部屋」作りをレクチャー −「いい音・いい部屋体感ツアー」参加レポート

【特別企画】編集部記者がイベントへ突撃
ファイル・ウェブ編集部
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オーディオビジュアルファンにとって大きな関心事である“音”。建材メーカーとして住宅内の音環境に対する研究を長年続けている“音のDAIKEN”こと大建工業では、前回の記事(関連記事)でも紹介したように、年に数回、「音の良い部屋」を作るためのポイントを学べる「いい音・いい部屋体感ツアー」を開催している。同イベントではどんなことが行われているのか?ファイル・ウェブ編集部が潜入した。

「参加者の熱は回を重ねるごとに高まっている」

同イベントの会場となるのは、各線秋葉原駅から徒歩すぐの場所にあるDAIKEN秋葉原ショールーム。同所にある防音室をメイン会場に、防音や調音、遮音に対する基礎知識や部屋作りのポイントを学び、ユーザー自身の「音と部屋に対する“ものさし”」作りに活用できるというイベントだ。毎回非常に好評で、過去から北海道や九州、海外など遠方からの来場者もあり、ツアーへの参加をきっかけに実際に防音工事を実施したユーザーもいるという。

DAIKEN秋葉原ショールームではホームシアター専用室に最適な50dB音を低減する〈プレミアム★★★防音〉(左)と、40dB音を低減する〈スタンダード★★防音〉(右)という防音レベルの異なる2つのタイプの防音室を設置

また、ホームシアターやオーディオといった観点から見ると、スピーカーやアンプなど自慢のシステムの性能をフルに引き出すためには、その音を鳴らす部屋の環境がしっかりしていることはある意味で大前提だとも言える。つまり、本イベントにはAVファンにとって見逃せないポイントが凝縮されているのだ。

これまでイベントを続けてきての感想について同社マーケティング部の竹森氏は「具体的かつ定量的には、参加人数にはじまり物件へのご相談件数、当日の質疑応答の数などが目に見えて増えていますし、回を重ねるごとに『部屋も大事』だというお客様の気付き、何とかしたいという“熱意”も高まっているのを感じています」とコメント。イベント終了後には別々の来場者同士で情報交換している姿があったり、ご夫婦での参加、女性の単独参加も見られるなど、改めてこのような場を設定して良かったと非常に手応えを感じているという。

大建工業 竹森氏

竹森氏はまた、前述の「音と部屋に対するものさし」についても改めて言及。「音というものは、万人が『これがベスト』とする絶対的な正解はありません。やはり最後は個々人の好みによりますよね。ですので、部屋を作るうえで『何を、どうしたいのか』という判断基準をお客様自身が自分の中に持っていただく必要があります」とコメント。

「予算や時間、元々の広さなど様々な制約があるなかで、自分の部屋をどうしていきたいのか。どの希望を優先させ、どこを諦めるのかという取捨選択のための『ものさし』作りのきっかけにしてもらえればという思いで『いい音・いい部屋体感ツアー』を開催しています」と語り、「そうしてお客様が抱かれた、音に対する様々なご要望にお応えするための建材やソリューションを揃えているのが我々“音のDAIKEN”です。お客様が本当に満足していただける部屋を作るためのノウハウを日々蓄えていますので、防音や調音に興味があり、新築・リフォーム・リノベーション(※間取り変更など大幅な改修を行って住宅に新たな価値を加えること)等で部屋をつくりたいと思われるオーディオビジュアルファンの方々にはぜひご相談いただきたいですね」と言葉を続けた。

イベントの様子

今回レポートするのは、「オーディオ・ホームシアター展(音展)」に合わせる日程で10月に開催されたツアー。内容の異なる2種類の講座を1日2回ずつの4回、それを2日間の計8講座が用意され、いずれの回もほぼ満員の来場者で賑わった。なお、今回はエプソンとのコラボレーションにより、デモ上映にエプソンの新プロジェクター「EH-TW8100W」などを用意。新製品を発売前に体験できる場ともなった。

エプソン「EH-TW8100W」をデモに使用

「EH-TW510S」の体験スペースも展開されていた

また、「音展」に合わせて「いい音・いい部屋体感ツアー」を開催するのは昨年に続き2回目。音展を主催する日本オーディオ協会が展開している「デジタルホームシアター取り扱い技術者資格認定制度の講座」に大建工業が参加している縁もあり、今回の「いい音・いい部屋体感ツアー」ではホームシアターに的を絞った内容にしたとのことだ。

その上で今回はシアターを導入するうえで「シアタールームの計画で失敗しないためのポイント」と、「さらに音・映像を良くする部屋づくり、機器選びのポイント」をテーマにした2種類を用意。それぞれ来場者の目的に合った内容の体験ができるよう配慮されていた。

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