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2LDKの居住空間でラインナップを体験

工事なしで住宅照明をスマート化!Philips Hueで日々のちょっとした “特別” を演出する

公開日 2026/03/16 06:30 編集部:松原ひな子
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シグニファイジャパンは、スマート照明Philips Hueの新製品紹介&体験イベントを開催した。イベントでは、2026年に発売/実装予定の新製品やアプリ新機能がお披露目されたほか、2LDKの居住空間で新製品を含む全ラインナップが体験できるワークショップが行われた。

寝室、リビング、ダイニング、キッチン、玄関、レストルーム、洗面所などでHueを体験

プレミアムブランドにふさわしい体験と安心を目指して

Philips Hueが日本に上陸して十数年、日本の住空間に合わせて、E17電球や電源コンセントに挿すだけで手軽に使えるモデルを中心に展開を継続。2026年現在、住宅全体の照明をカバーできるほどにまでラインナップを拡充した。

一方で、本拠地が所在する欧州との照明文化の違いは根強く、浸透しきれていないと感じる部分もあるという。そこで今回のイベントは、入居も可能なリノベるの表参道ショールームにて、実際に暮らしのシーンを想定したワークショップを実施し、「Philips Hueがどのようなシーンで、どのように活躍するのかを共有したい」と明かした。

業務用の技術とノウハウを活かした照明器具の品質と、豊富な機能による体験のカスタマイズ性、さらにZigbeeによる安定した接続および動作性から、Philips Hueを “スマート照明のプレミアム” と位置付け。新しく「Philips Hueで暮らしをアップデート」というコンセプトを展開し「スマート照明のリーディングブランドとして、一層暮らしに寄り添った提案を行います」と意気込みを語った。

シグニファイジャパン合同会社 コンシューマー事業部事業部長 岩下 僚氏

AI機能を使った連携動作でますます用途の幅を広げる

Hueライトは共通してネットワーク機能を備えており、アプリ「Philips Hue」からワイヤレス操作ができる。調光、調色、時間指定、シーン設定など、細かにカスタマイズできるだけでなく、複数のHueライトを連携させるゾーニングにも対応。既存住宅でも電球を交換したり、照明器具を置いたりするだけで、手軽に住宅照明のスマート化が可能だ。

「トワイライト ベッドサイドライト」は今夏に発売予定の卓上スタンドライト。本体の前後にそれぞれ1つずつ、計2つの光源を搭載。いずれも0.2%までの超低調光に対応するほか、アプリから光源それぞれに対して照度をカスタムできる。

天面に2つボタンを装備しており、指定時間後に自動消灯するスリープモード機能に加えて、ラインナップで初めてリモコン機能に対応。アプリからそれぞれのボタンに対して別個の動作を割り当てでき、ワンボタンで寝室の照明の一括コントロールも可能となる。

トワイライト ベッドサイドライト(ホワイト)。カラーはブラックと2色展開

後ろにも光源を搭載。前後で個々にカスタム可能

2025年9月にアップグレードされたPhilips Hueの主要製品も登場。スマート電球「Hueフルカラー」「Hueホワイトグラデーション」の2シリーズから、75W形および100W形相当の4モデルは、従来の1%から0.2%までの超低調光が可能となった。

さらに白色光が1000 - 20000Kのフルスペクトルに対応し、より自然光に近い白色を表現できるように。なお、75W形相当のモデルは従来と比べて40%までエネルギー消費量が削減され、省エネ化も実現している。

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真ん中2つがアップグレード版の電球。夕暮れのような深い朱色(写真左)から、抜けるような青空の色(写真右)まで再現が可能となった

Hueシステムのハブ「HueブリッジPro」は、前機種の「Hueブリッジ」から約10年ぶりにアップグレード。CPUにArm「Cortex-A35(4コア)」を搭載した新世代チップ「HueチップPro」を投入し、前機種と比べて5倍の処理速度と15倍のメモリ容量を実現した。

同時接続台数は「Hueライト」150個、ならびにアクセサリー50個、登録ライトシーンは500シーンまで拡大。さらに、AIを活用した新機能を実装し、今後も拡充予定としていた。

「HueブリッジPro」14,800円(税込)。接続方法は従来のLANケーブル接続に加えて、無線のWi-Fi接続に対応

HueブリッジProの発表と同時に実装された、3つ以上のHueライトを接続するとHueライトそのものが人感センサーとして動作させることができる「空間センシング(MotionAware)」に加えて、イベントでは、2026年4月頃から順次アプリに実装予定だというAI機能が紹介された。

Hueライトの位置情報をアプリ上でマッピングし、最適な照明演出を行う「空間マッピング」、ディスプレイデバイスで再生中の映像に対してAIがシーン判別を行い、映像の色味ではなくシーン内容やテンション感に応じた照明演出を行う従来の「シンクロ機能」のアップデート、希望の照明シーンをAIと対話して作成できる「AIアシスタント」など、順次アップデート予定だという。

なお、既存のHueブリッジとの置き換えの場合、必要なのは本体の交換のみで、各種設定は引き継ぐことができる。

従来はどの部屋にどのHueライトがあるかというゾーニングのみ対応していたが、空間マッピングによって、どの部屋の「どの位置に」どのHueライトがあるか、までを認識できるようになった。高さ方向や複数のHueライトの光の干渉なども考慮し、空間全体でより統一感のある照明演出が可能になるという

シンクロ機能は再生中のコンテンツとシンクロした照明効果によって臨場感を高める。AIシーン判別を組み合わせることで、これまでの映像のカラーや明るさへの同期だけではなく、たとえばスポーツで得点が決まり盛り上がるシーン、映画で声をひそめて会話するシーンなど、内容やテンション感に応じた照明演出を行うという

昨秋発売された「ウォールウォッシャー」も登場(26.800円/税込)。壁面を洗うように均一に照らす照明器具。ブラック/ホワイトの2色展開で、ホワイトは日本で初めてラインナップ

写真中央にあるのがウォールウォッシャー(ブラック)。業務用のノウハウを活かした「クロマシンク」による高品質な混色が特徴で、ムラがなく美しいグラデーションをつくることができるという。フルカラーの調光に対応

2LDKで「Philips Hueのある暮らし」を体験してきた

ワークショップが行われたリノベる表参道ショールームは、2LDK+2Sの間取りとなるマンションの一室。Hueライトおよびアクセサリー類はスケルトンリノベーション完了後に既存設備を活用して設置しており、工事不要の好例である。さっそく当日体験できた内容をお届けしていく。

リノベる公式サイトより、表参道本社ショールームの様子

空間センシング

まずは玄関でHueブリッジProの新機能である空間センシングを実演。これまで人の動作を起点とする明かりの自動オンオフは、別売のモーションセンサーを設置することで動作していた。

空間センシングではHueライトそのものがセンサーの役割を果たすため、アクセサリーは不要となる。複数のHueライトを連携させて無線通信上で人感エリアを生成、人が通過したり滞在したりして通信に揺らぎが生じると、それを検知して照明が点灯/消灯するという仕組み。

アプリの操作画面

ワークショップでは、廊下からLDKまでに配置された計4つのHueライトを使って「帰宅して廊下を通過すると、消灯していたLDKの明かりが自動で点灯する」というシチュエーションを実演した。

どのHueライトをセンサーとして活用するか、また照明として点灯させるかは任意。まずドアを開けた瞬間、次に玄関からリビングへ通過する時、など2段階で動かしたり、ペットにはセンサーが反応しないよう感度を調節したりなど、細かな設定もカバーしている。

消灯玄関方向から歩いてきて(下につづく)

廊下を通過するとLDKの明かりが自動で点灯

タイマー設定で日中と夜間の明かりを使い分け

Hueライトは全ラインナップが調光に対応。時間帯によって点灯時の明るさを変えるタイマー設定が可能なため、日中と夜間で明かりを使い分けたり、日没後のみ点灯させたりすることもできる。また調光に対応するモデルを選べば、照度に加えて色温度もカスタム可能。

キッチンは、天井に備え付けられていた電球4つを、調色に対応する「ホワイトグラデーション電球」へと交換。調理中は昼白色の明かりでクリアな視界を確保、夕食後はトーンを落とした電球色でまったりとバーカウンター風、といった明かりの使い分けを提案した。

調光のカスタムは電球ごとに有効なため、キッチン側の奥の2灯は明るいまま、リビング側の手前の2灯は少しトーンを落とす、というように、照明を使った空間調整にも活用できる

ほか「ディマースイッチ」「ダイヤルスイッチ」といった専用スイッチを使った直感的な切り替え・調整も体験。ボタンの操作はアプリで自由に割り当てることができ、同じHueライトに対して異なるリモコンからのアクセスも可能。

ディマースイッチ(左)/ダイヤルスイッチ(右)。マグネット式でスイッチのみを台座から着脱できる。ダイヤルスイッチは名称通り、側面をくるくる回すと直感的に調光できる。「お子さんでも簡単に使えます」と担当者

ホワイトグラデーション電球と同様の機能で、光源がフィラメントのE26電球(エジソン形/一般形)もラインナップ

ダイニングはフルカラー調色に対応する「ライトガイド電球」を、AmpouleがHueライト専用に開発を行ったというペンダント灯具「Ligh’(リフ)シリーズ」と組み合わせて設置。ライトガイド電球のガラス球は職人が1つずつ手作業で仕上げており、ラインナップの中でも特に意匠性を重視しているモデルだという。

Ligh’シリーズはアンティークゴールド/マットブラックの2色をラインナップ。アタッチメント大小を取り替えすることでさまざまな大きさの電球に対応するほか、電球の根元部分を覆い隠す設計となっており、光源に干渉せず意匠性をより高めることができる

ここではプリセットシーンの活用を実演。「朝昼の食事」はクリアな昼白色、「夕食」は温かみのある電球色で演出するなど、暮らしのシチュエーションに合わせたシーン設定がアプリにあらかじめプリセットされており、一度Hueライトの指定を行えば、二度目以降は簡単に再現できる。

タイマー設定と組み合わせてリモコンに割り当てておけば、毎回設定を変えなくても、時間帯ごとに指定したプリセットシーンをワンボタンで呼び出しできる。

アプリの操作画面。食事以外の用途でも、子ども勉強時間に合わせた「集中する」、ゆったりと落ち着いたリラックスタイムに適した「くつろぐ」などが用意されている。任意のカスタムおよびプリセットも可能

洗面所も電球を取り替え、明かりで身支度をサポート。外出先に合わせた明かりでメイクを調整したり、夜間の自動オンオフでマイクロタスクを省略したり

オートメーション機能でオンオフを自動化

照明のオンオフを自動化するオートメーション機能も備えている。指定時間に動作するよう設定したり、アクセサリー「モーションセンサー」を使ったりすれば、手順の簡略化も可能。

主にオートメーションされていたのは寝室、レストルーム、リビングの3ヶ所。寝室では「Hueは睡眠に好相性」と説明し、快適な入眠と起床をサポートする明かりを提案した。

ペンダントはホワイトグラデーション電球、DRAW A LINEのモジュールシステムを組み合わせて、壁際に「フルカラー電球」と「Go アクセントランプ」を配置(写真左)。デスク下に「グラデーションライトリボン」を仕込み、ベッドサイドに新製品のトワイライトベッドサイドランプを配置

ここでは「寝室」としてゾーニングしたHueライトが、「毎日23時になったら15分かけて消灯する」設定になっているという(いずれも指定時間)。また、就寝が一定でない場合に向けて、「ボタンを押したら指定時間後に消灯する」設定も可能だ。

担当者は指定時間の消灯について、「特にお子さんがいらっしゃるご家庭におすすめです。自然に明かりが消えることで、自分から『もう寝る時間だよ』と気づくようになったとのお声をいただいております」と説明していた。HueブリッジもしくはProのいずれかがあれば、平日と休日でのスケジュール分けも可能となる。

一方、トワイライトベッドサイドランのリモコン機能も実演。1つは「寝室の明かりのオンオフ」、もう1つは「寝室の明かりを15分後に自動消灯」としており、スマホなしのワンボタンでオートメーションをコントロールできた。

トワイライトベッドサイドランプ天面のボタンで、オートメンションを起動できる

レストルームは「ホワイト電球」へと交換、「モーションセンサー」を採用して「レストルームの扉を開くと明かりが点く」よう設定している。タイマー設定で夜間は控えめな明かりを作っておけば、夜中のトイレも再入眠を妨げない

リビングは光源を直接見せない配置になるようモデルを選択、間接光を使ってリラックスした雰囲気に。設置してあるHueライトは「リビング」としてグルーピングされており、プリセット「自然光」(24時間設定)の適用によって、24時間いつでも適した明かりを得られるという。

テレビの背面となる天井付近に壁を造作し、コーニス照明として「ライトリボンプラス」を取り付け。テレビの演出照明として、テレビ裏に「TVライトリボン」、テレビボード下に「グラデーション ライトチューブ」、両サイドに「グラデーション フロアライト」と「ウォールウォッシャー」を配置

また、テレビやモニターなどのディスプレイデバイスを「HDMIシンクボックス8K」とHDMI接続することで、再生中のコンテンツの映像信号をHDMIシンクボックス8Kが読み取り、Hueライトをシンクロさせるエンタメ向けの機能を実演。

アプリで個々のHueライトの位置を指定するため、グラデーションを駆使して、画面を拡張したような効果を生むのだという。

HDMIシンクボックス8K(HDMI2.1対応)。反応の強弱や明るさはカスタムが可能。担当者は「操作が煩雑だという場合、iPhoneであれば『ショートカット』を駆使して、ウィジェットからワンボタンでの開始も可能です」と説明していた

メルセデスAMG F1チームのパートナーシップ契約を締結

同イベントには、アジア圏の統括マネージャーであるアディティヤ・ヴィクラム・バラドワージ氏も登壇。Philips Hueは業界をリードするスマート照明として、Zigbeeによる通信および動作の安定性、徹底したセキュリティ管理、多彩な導入方法とコントロールなどによって、住宅を包括的にカバーするとアピールした。

シグニファイは、2024年からメルセデス AMG ペトロナス F1チームとのパートナーシップ契約を締結。パートナーシップの背景には、同じく技術を追い求める姿勢があるのだという。

世界各国を転々とするメルセデスチームの滞在地にHueのスマート照明を導入して、時差による体内時計のズレを照明環境によって改善するなど、チームパフォーマンスの最大化を支援していると説明した。

シグニファイシンガポール アジア中東アフリカ スマート照明マーケティング統括マネージャー アディティヤ・ヴィクラム・バラドワージ氏

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