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AVファン必見必聴のオススメ4K UHD BD&動画配信

有力ブランド開発陣による珠玉のリファレンス、映像コンテンツ<音質編>

公開日 2026/01/09 06:30 PHILE WEB編集部
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映像コンテンツに収められた情報を余さず引き出したいと望むオーディオビジュアルファンにとって、4K/HDR、イマーシブサウンドなど最先端の映像音響を再生するハード機器の性能は、なにより重要。また同様に、それらハード機器の開発陣が、製品開発時に使用しているリファレンスソフトや画作り、音作りの参考にしているコンテンツも気になることだろう。

そこで今回、年末の特集企画として国内外の有力ブランド開発陣にアンケートを実施。本稿では、4Kテレビやプロジェクターの開発陣に「画質」を切り口に、製品開発時にリファレンスとして使用している映像コンテンツを伺った「有力ブランド開発陣による珠玉のリファレンス、映像コンテンツ<画質編>」に続き、

<音質編>となる本稿では、AVアンプやサウンドバーといったサラウンド機器の開発陣に「音質」を切り口にリファレンスとしても使用するオススメの映像コンテンツを教えていただいた。

デノン、マランツ、ソニー、ヤマハの5社にご協力いただき、4K UHD BD、動画配信から、それぞれ1作品ずつ、見どころや聴きどころをご紹介いただいた。。ぜひ各社開発陣にご紹介いただいた映像コンテンツを参考に、珠玉の映像音響に酔いしれてみてはいかがだろうか。(PHILE WEB編集部)

デノン

株式会社ディーアンドエムホールディングス マネージャー
高橋
佑規氏
『パリ、テキサス【4Kレストア版】』
●価格:6,600円(税込)
●発売元/販売元:TCエンタテインメント
●ストーリー:テキサスの町・パリを目指して砂漠をさまよう男・トラヴィスは、途中で行き倒れてしまう。知らせを受けた弟は記憶を失くした様子の兄をロサンゼルスの自宅に連れ帰り、トラヴィスは4年前に置き去りにした自身の息子と再会を果たすのだが…。
『新幹線大爆破』
●配信サービス:Netflixオリジナル/Netflixで独占配信中
●ストーリー:JR東日本新幹線総合指令所へ入った一本の電話。東京行のはやぶさ60号に爆弾が仕掛けられており、新幹線の速度が時速100kmを下回ると、即座に爆発するという。爆破を回避して乗客全員を救うべく、鉄道人たちが奔走する。

音場の再現性に加えて、ダイナミックレンジ再現力を重視

製品開発の音作りには、高転送レートと非圧縮音声により音質面で優位な4K UHD BDを優先しています。

『パリ、テキサス』では、広大な空間描写および静寂の中に広がるセリフの定位と声の質感、微細な残響表現、そして音場の再現性を重視して確認。さらにマスタリングレベルをギリギリまで上げたライ・クーダーの音圧が高く太いギターのサウンドは、製品のダイナミックレンジ再現力が試されます。

一方『新幹線大爆破』は、列車走行音や爆破シーンの複雑な音響構成と、車内に漂う緊張感の対比が見どころ。はやぶさ32号とこまち27号が間一髪でレールの転線を成功させるシーンでは、スピード感と重量感をともなう低域再生能力、移動音の定位精度、そしてサラウンドの包囲感を確認しています。

高橋氏プロフィール
2001年入社以来、アンプ、AVレシーバーの開発に従事。2014年からデノンブランドのサウンドマネージャーとして音質設計を担当。2020年からプロダクトマネージャーとして製品開発をまとめている。

開発に携わった代表モデル
・AVアンプ:デノン「AVC-A1H」
・AVアンプ:デノン「AVC-A110」
・AVアンプ:デノン「AVR-X8500HA」

マランツ

株式会社ディーアンドエムホールディングス
マネージャー
渡邉敬太氏
『ゴジラ-1.0』
●12,100円(税込)/Blu-ray豪華版 4K Ultra HD Blu-ray 同梱4枚組
●発売元/販売元:東宝
●ストーリー:ゴジラ70周年記念作品。太平洋戦争で焦土と化した日本で、人々が懸命に生きていこうとする中、突然現れたゴジラが復興途中の街を容赦なく破壊していく。残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。
『グレイテスト・ショーマン』
●配信サービス:ディズニープラスのスター、ほか主要配信サービスで配信中
●発売元/販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
●ストーリー:19世紀半ばのアメリカ。幼馴染の妻と子供たちを幸せにすることを願い、挑戦と失敗を繰り返してきたP.T.バーナムは、ついにオンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーをヒットさせ、成功をつかむ。しかし…。

アクションシーンだけでなく、劇中歌も活用して細かな表現を確認

製品開発時の音質検討は、ロスレスで高いビットレートで伝送でき、情報量が多く微細な音の違いを聴き分けられる4K UHD BDで行っています。

『ゴジラ-1.0』では、CH6の低音が多く含まれたゴジラの熱線による爆発音や衝撃波を、パワーアンプが適切にスピーカーを駆動して再現できているかを確認。またゴジラが建物を破壊するシーンは、Dolby Atmosのハイトチャンネルを含めたチャンネル間の音のつながりや臨場感を表現できているかのチェックに使用しています。

『グレイテスト・ショーマン』は見所が多い作品ですが、製品開発時は、ローレン・オルレッドが歌う「Never Enough」(CH11)の歌声のフォーカス感、音像、情報量、奥行感やオーケストラとの分離に加え、演奏後の静けさからの拍手の音の立ち上がりやコントラスト、ホールの反響などをよく確認しています。

渡邉氏プロフィール
入社以来15年以上、ミドルクラスからハイエンドのAVアンプ、AVプリアンプ、マルチチャンネルパワーアンプの設計/開発に従事。主にパワーアンプを始めとしたアナログオーディオや、電源回路の設計に加えて、サウンドマスターとともに音質チューニングも行っている。

開発に携わった代表モデル
・AVプリアンプ:マランツ「AV 10」
・マルチchパワーアンプ:マランツ「AMP 10」
・AVアンプ:マランツ「CINEMA 30」

ソニー

ソニー株式会社
音響エンジニア
加藤智也氏
『ヴェノム』
●7,480円(税込) ●権利元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、発売元/販売元:ハピネット・メディアマーケティング
●ストーリー:敏腕記者エディは、人体実験で死者を出しているというライフ財団の真相を追う中「シンビオート」と呼ばれる地球外生命体に寄生されてしまう。エディは暴走するシンビオートに危機感を覚えるが、徐々にその強大な力に魅了されていく。
『Formula 1:栄光のグランプリ』
●配信サービス:Netflixオリジナル/Netflixでシーズン1 - 7が独占配信中
●ストーリー:F1レースの裏側にカメラが迫り、まだ明かされていないシーンをファンと共に目撃する。ドライバーだけでなくチームの代表やオーナーにとっても、過酷なシーズンは息つく暇もない戦場。サーキットの内外には、表舞台からは見えない様々なドラマが。

様々な種類の声が、サラウンドに埋もれずに再現できるかを確認

動画配信が主流となってきましたが、ネットワーク環境によっては音質が安定しないことがあるため、音質設計では音の安定した4K UHD BDをメインで使用しています。もちろん配信動画の音も確認しています。

『ヴェノム』に関しては、ロサンゼルスのソニー・ピクチャーズ・スタジオの音質設計調整現場にて、実際の音質と音響空間を確認しているため、それをリファレンスとして音質設計に活かしています。ヴェノムの特徴ある声や複数の登場人物の声、サラウンド感、背景音、上方向の音とその移動感、空気感など、確認するポイントが目白押しです。

Netflixシリーズ『Formula 1:栄光のグランプリ』は、Dolby Atmosで配信されており、自然界の空気感や空間表現、レースシーンでの音の移動感や低音の重み、さらにナレーションの声、ヘルメット越しの声、コンプレッションされている声など、様々な種類の声が入っています。これらの「声」がサラウンドなどの音に埋もれずに表現できているかを確認しています。

加藤氏プロフィール
1999年入社。2007年に大好きなスピーカーを設計できる配置に進出。小さいBluetoothスピーカーから大きなハイパワースピーカー、コンポーネントシステム、単品のスピーカー、サウンドバーを含むホームシアターシステムなどの音響設計に従事。現在はサウンドバーの音響設計リーダーを務めている。

開発に取り組んだ代表モデル
・サウンドバー:ソニー「BRAVIA Theater Bar 6」
・サウンドバー:ソニー「BRAVIA Theater Bar 8」
・サウンドバー:ソニー「BRAVIA Theater Bar 9」
・コンパクトオーディオシステム:ソニー「CAS-1」

ヤマハ

ヤマハ株式会社
主事
藤森弘喜氏
ハンス・ジマー『Live In Prague』
●輸入盤
●発売元:Eagle Rock
●作品情報:2016年に発売されたコンサート・フィルム『Live In Prague』の4Kレストア版。同年のヨーロッパ・ツアーの一環として行われたプラハ公演より、ザ・スミスのギタリスト、ジョニー・マーを含むバンド、オーケストラ、合唱団、総勢72人のミュージシャンとの共演を収録。
『トップガン マーヴェリック』
●配信サービス:主要配信サービスで配信中
●発売元/販売元:NBCユニバーサル・エンターテインメント
●ストーリー: エリートパイロットチーム・トップガンは、世界の展望となる困難なミッションに直面していた。ミッション達成のためチームに加わったのは、トップガン史上最高のパイロットでありながら、常識破りな性格で組織から追いやられたマーヴェリックだった。

ハンス・ジマーのライブ作品を、中低音の密度感の評価基準に

製品の音質評価では、4K UHD BD、動画配信、両方のコンテンツを重視していますが、4K UHD BDのコンテンツで音の基盤を作り、動画配信ではシーン単位でパラメーターを微調整することが多いです。

その中で、ハンス・ジマーのライブ作品は、楽器の表現が豊かで、音の広がりや音色、多彩な音の再現に加え、中低域の密度感を評価する際の基準としています。

『トップガン マーヴェリック』は、実写ならではの迫力ある映像と立体的な音響表現が見どころです。 かなり低い低音まで収録されており、迫力ある映像に音が追随できているかを確認しています。また戦闘機の立体的な動き、コクピット内の閉鎖感、演者の声の質感、静と動のシーンでのラウドネスコントラストなども重要なポイントにしています。

藤森氏プロフィール ホーム
ホームオーディオ製品から始まり、プロフェッショナルオーディオ製品の音響機構設計を経て、現在はサウンドバーの音響設計を担当。幅広い製品開発経験を活かし、音楽と映画の両面で音質向上を目指し、技術検証と改善に取り組んでいる。

開発に携わった代表モデル
・サウンドバー:ヤマハ「SR-B30A/B40A」
・サウンドバー:ヤマハ「SR-X40A」
・サウンドバー:ヤマハ「SR-X90A」


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