映画ファンの義母に、生活に寄り添うホームシアター付きの新居をプレゼント！

公開日 2025/12/30 06:30 編集部：岡本雄

映画ファンの義母へのサプライズプレゼント

オーナーのYさんは、20年前から自宅でホームシアターを楽しんでいるベテラン。しかし今回取材で訪れたのは、ご自宅ではなくお義母さまの新居。区画整理でもとの住まいから引っ越すことになったお義母さまのため、ご自宅のすぐ隣に建てたのだそう。これだけでも驚くべきプレゼントだが、さらにYさんはホームシアターというサプライズまで用意したのだ！

お義母さまは、寅さんやオードリー・ヘプバーンをこよなく愛する昔ながらの映画ファン。80歳を超えた現在でも、Yさんご夫婦と連れ立って映画館へ行くこともあるそうだ。「外へ出ることも大事ですが、先々のことを考えると心配でした。せっかく新しく家を建てるなら、いつでも映画が楽しめるようにしてあげたかったんです」とYさん。

スクリーンを上げると65型テレビが壁掛けされている。天井が高くスクリーンを下ろす位置に難儀したが、佐藤氏は、先にテレビを普段使いを想定した位置に定め、そこからスクリーン位置を割り出すことで解決した

高い天井から所定の位置に下ろすため、佐藤氏はブラックマスクの長さを延長したスクリーンを特注した

生活に配慮しつつ、最先端の映画体験が楽しめる

インストールはオーディオ・サトーの佐藤雅次氏が担当。Yさんと同店は20年前のホームシアターをつくったときからの付き合いで、間取りが決まる前に相談を持ちかけたという。

リビングを選んだ理由は、機器操作のお手伝いがしやすくなるよう配慮してのこと。大きな窓から陽光を取り入れる明るいLDKだが、遮光カーテンを導入したことで、映画鑑賞に十分な暗室を再現できる。

大きな窓がある明るいLDKですが、遮光カーテンを引けば映画を鑑賞するのに十分な暗室にできる

プロジェクターはエプソン「EH-TW7100」。リビングでも明るい4K映像が楽しめると同時に、白いボディがお部屋とマッチしている

サラウンドは5.1.2ch。Yさんが「義母には、できるだけ迫力のある音響を楽しんでもらいたい」という思いを伝えたところ、佐藤氏は最新のイマーシブサウンドが楽しめるシステムで応えた。早期の相談の甲斐あって、ケーブルの露出も最小限に抑えられている。

こうしてお義母さま専用の映画館が完成。取材時点で引っ越しはまだだったが、試運転の際、大迫力の音と映像に大変驚かれたのだとか。感動を最大化しつつ、お義母さまの生活への配慮も細部に行き届いているという、Yさんとインストーラーの優しさが詰まったホームシアターだ。

フロントスピーカーは、広い部屋面積で鳴らすパワーを確保するためにトールボーイ型を選択（左）／スピーカーはサブウーファー以外すべてPolk Audioの「Signature Elite」シリーズで統一。ホワイトをチョイスすることでお部屋の雰囲気に調和させた（右）

（撮影：水谷綾子）

Y邸ホームシアター概要

HOME THEATER DATA　●住宅形態：戸建／新築 ●ホームシアターの広さ：約10畳 ●画面サイズ：100インチ ●サラウンド：5.1.2ch ●インストール内容：機器設置、システムプランニングなど

SYSTEM LIST　●プロジェクター：エプソン EH-TW7100 ●スクリーン：キクチ SE-100HDWA ●液晶テレビ：レグザ：65Z870N ●Ultra HD ブルーレイレコーダー：レグザ DBR-M4010 ●AV アンプ：デノン AVR-X2800H ●フロントスピーカー：Polk Audio Signature Elite ES50 ●センタースピーカー：Polk Audio Signature Elite ES30 ●リアスピーカー：Polk Audio Signature Elite ES10 ●フロントハイトスピーカー：Polk Audio Signature Elite ES10 ●サブウーファー：Polk Audio Monitor XT12 ●AVラック：タオック CL-2W-DB