IXOOST、F1やスーパーカーのコンポーネントを活かしたオーダーメイドBlutoothスピーカー
都合があって日本最大級のモビリティ展示会「Japan Mobility Show 2025」に行けず落ち込んでいたら、PHILE WEB編集部の長濱氏が会場写真を送ってくれた。車内で映画なんて「ななつ星in九州」みたいだと嬉しく眺めていてふと思い出した。この夏、東京ビッグサイトで開催された国際家具見本市「インテリア ライフスタイル」でひときわ目を惹いたブースのことを。そうだ、ピレリタイヤから音が!? 折しもレッドブルF1チームに角田裕毅が昇格した頃だった。興味本位に声を掛けてみたら…。
スーパーカーのコンポーネントをオーディオに!
IXOOST(エグゾースト)は、マッテオとジョヴァンニ従兄弟によって2012年に設立されたイタリアのオーディオブランド。ジョヴァンニがF1シミュレーター開発にアドバイスを求められた時のひらめきから誕生した。
それは、その名の通りエグゾースト(排気管)に音を流すというもので、F1やスーパーカーのエキゾーストコンポーネントを、Hi-Fiオーディオシステムに流用するというユニークさから、瞬く間に人気を博することになる。
会場に展示されていた製品はごく一部。なぜなら、ほとんどがオーダーメイドだからだ。
形状はそのままに高品位な音響性能も追求
「あらゆるものを音にする」というのがジョヴァンニ・パニーニのモットー。「エグゾーストの挑戦は、すでに独自の機能を持つ物体をオーディオ・システムに適応させることです」とコメント。
展示された製品を見ると、F1のエグゾースト、ヘルメット、タイヤなど、本来の形状をそのままに、最適な音響性能を実現するためさまざまな工夫が施されている。しかも仕上がりが熟練の職人の手によるオーダーメイド。イタリアン・クラフトマンシップの賜物だ。
フェラーリのヘルメットにはルクレールのサインらしきものも。Bluetoothでスマートフォンから信号を送り、サブウーファーを含む内蔵スピーカーユニットとDSPを使って音を再現していることがわかる。そのサウンドも本格的。単なるオブジェではなく、本物の名に恥じないマッシブな低音とクリアなメロディーに心奪われた。
イタリア本国のジョバンニによると、11月現在、日本の公式代理店はないという。直販もOKのようなので、我こそはと言う方、また製品に興味のある方は直接連絡してみては⁉︎
