スリットアニメーション装置「オンブロチネマ」を体験! 「京都・おもちゃ映画ミュージアム」で11/16開催
フィルムを使った映画の仕組みを振り返る博物館「おもちゃ映画ミュージアム(TOYFILM MUSEUM)」にて、スリットアニメーションのひとつ「オンブロチネマ」の体験、レプリカの発表会が11月16日(日)に開催される。
「オンブロチネマ」をレクチャー&レプリカをお披露目
このイベントは、東京藝術大学 大学院 映像研究科 特任研究員の橋本典久氏による「初期映像装置を再生してみよう」の第3弾。今回取り上げるのは、オルゴールのゼンマイで巻物が動き、スリット越しに絵を見ることでアニメーションに見える「オンブロチネマ」だ。
橋本氏は初期の映像機器を調査し3Dプリンターで復刻しては、学生や子どもたちと共有する “プリミティブメディア アーティスト” である。かつての映像装置のルーツを辿ることで、関わった人物や歴史を紐解くことに繋がるのが興味深いという。
第1部はスリットアニメーションに関するワークショップ。“スリットアニメーションとは何か” を、実際に手に取って各々が体感できる。
「1898年に販売された『The Motograph Moving Picture Book』から、ルーファス・バトラー セダーの『スウィング!』『ギャロップ!』『オズの魔法使い』『スターウォーズ』など一連の仕掛け絵本、9月に発売された石川将也氏のアクティビティブック『かさねたもようがうごきだす!! レイヤーズ アクト: ぺぱぷんたす』など、このしかけに関連がありそうな様々な商品をいろいろ用意しました」(橋本氏)
つづく第2部では、橋本氏が制作したオンブロチネマのレプリカが披露される。
橋本氏は「今回は、今までにも増して準備に熱が入りました。新しく制作したオンブロチネマのリールは、古川タクさんが1974年ごろに制作したリールから、新しく複製をつくりました。このリール自体、とても珍しいと思います。スリットアニメーションの歴史の紹介、レプリカ制作の裏話もご紹介します。かなりマニアックな解説や体験ができるので、装置のことを知らない方でも楽しめます」と意気込む。
当日は “紙フィルムに関する” シークレットイベントもあるとのこと。
参加は無料で、入館料のみ。イベントの前後は、ミュージアム内に収蔵されている膨大な初期の家庭用映写機、無声映画からの歴史を紐解くフィルムや、幻灯機、光学玩具を眺めて時の流れを感じていただきたい。


開催概要
「初期映像装置を再生してみようPART3『オンブロチネマ』」
講師:橋本典久(東京藝術大学大学院映像研究家科特任研究員、日本映像学会、映像玩具の科学研究会主宰)
日時:11月16日(日)
13時30分 – 14時45分(第1部)/15時15分 – 16時30分(第2部)
第1部 ワークショップ「初期映像装置 オンブロチネマを体験」
先着9組(予約優先、小学生以下は保護者同伴)
公益財団法人北野生涯教育振興会協賛事業
第2部 新作「オンブロチネマ レプリカ 発表会」
定員24名(予約優先)
一般財団法人全国科学博物館振興財団助成事業
場所:おもちゃ映画ミュージアム(詳細は下記参照)

おもちゃ映画ミュージアム
京都市上京区黒門通元誓願寺下ル毘沙門町758
営業時間:10時30分 – 17時00分
定休日:火曜日、水曜日、木曜日
入館料:大人1,000円、中学生600円、小学生以下無料
TEL:075-496-8008
MAIL:info@toyfilm-museum.jp



