劇場最前列のような迫力! 音漏れの心配から解放された防音室
アバック新宿が手がけた東京都 日吉邸のホームシアターヘッドホン生活よさらば。実家を防音室シアターにリフォーム
スクリーンは壁いっぱいの100型。後方のスピーカーは動線も考慮して埋め込まれた7.1ch構成のスピーカーだ。さらに中央やや後方にパーソナルチェアが鎮座する。これぞ「個人劇場」、そんな言葉がぴったりの専用ルームだ。
施主の日吉さんは、ご想像の通りのシネフィルで、ホームシアター歴もプロジェクターの購入が5台目というベテランだ。しかし、家族や近隣住宅への配慮から大きな音は出せないだろうと、長年サラウンドヘッドホンを使い続けてきたという。
そんな日吉さんに転機が訪れたのは昨年のこと。築50年になる実家を全面リフォームすることになったのだ。そこで長年の夢だった「防音室」をつくることにした。「自分の音がどのくらい漏れて、どの程度だと問題になるのか想像できませんでした。ですので後悔がないように防音室の性能にはこだわりました」(日吉さん)。
視聴位置後方の様子。パーソナルチェアは「Stressless Tampa」防音室というと地下室のような暗い部屋を想像しがちだが、もちろん大きな窓をつけることができる。だが窓は音漏れの観点では弱点とされる場所なので、特別な対策が必要となる。
日吉邸ではベランダに出られる大きな窓が元々あったので、YKK APの内窓「プラマードU」をつけて2重サッシに。ガラスは合わせガラスを採用し、高い遮音に加えて断熱効果も得られている。さらに外窓との間(空気層)を約30cmも確保したことで、高い遮音性能を獲得している。
採光の大きな窓も2重サッシにして遮音
お部屋の遮音性をキープしつつ、使い勝手を追求
プランニングを担当したのはアバック新宿本店の桜庭太郎氏だ。トータル予算が上がってしまいがちなところ、全体のバランスを考慮して機器選定を行い、使いやすいレイアウトを提案。防音室工事を担当する一級建築士の関口彰洋氏と連携を取り、高い遮音性能をキープしつつ使い勝手のよい部屋を完成させた。完成した防音室は驚きの性能で、外に出ても音漏れは認識できなかった。
これまで大きな音を出せなかった日吉さんだが「これで映画館と同じように映画が楽しめる」と微笑む。念願叶った防音室が、日吉さんの毎日をより一層輝かせてくれるだろう。
プロジェクターはソニー「VPL-VW275」(左)/AVアンプなどの機器はラックに収めているが、LDをはじめBetamaxやS-VHS、Hi8など往年のビデオディスク規格の再生機も一緒に並んでいる(右)
(写真:広井一成)
日吉邸ホームシアター概要
HOMETHEATER DATA ●住宅形態:戸建/リフォーム ●ホームシアターの広さ:約6.7畳 ●画面サイズ:100インチ ●サラウンド:7.1ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、防音工事、ルームチューニング ほか
SYSTEM LIST ●プロジェクター:ソニー VPL-VW275 ●スクリーン:キクチ SE-100HDWA ●UltraHDブルーレイレコーダー:ソニー BDZ-FBT3100 ●AVアンプ:ヤマハ RX-A4A ●フロントスピーカー:ヤマハ NS-F700 ●センタースピーカー:ヤマハ NS-C700 ●サラウンドスピーカー:ユニソニック AHT-525IW ●サラウンドバックスピーカー:ユニソニック AHT-525IW ●サブウーファー:ヤマハ NS-SW500
INSTALL SHOP/INSTALLER

アバック新宿
場所:東京都新宿区西新宿7-5-9
ファーストリアルタワー新宿3F
TEL:03-5937-3150
営業時間:11時00分 – 19時00分(予約推奨)
定休日:水曜日
ホームシアターの視聴室:あり
