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【連載】ガジェットTIPS

PS5のSSDはなぜ“爆速”なのか?

2020/10/27 海上忍
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11月発売予定の「PS5」には、8K対応や4K/120Hz出力など強力な映像性能にくわえ、触覚(ハプティクス)技術や3Dオーディオ技術など、エンターテインメント体験を突き詰めるべく斬新なテクノロジーが数多く採用されています。そしてそれは、「データの読み取り」というコンピュータとしての基本部分も例外ではありません。

PS5では、補助記憶装置に「SSD(Solid State Drive)」を採用します。ハードディスクを採用するPS4におけるデータの読み出しが50〜100MB/秒のところ、PS5では少なくとも5GB/秒と50〜100倍も高速化されています。PS4が1GBのデータを読み出すのに20秒かかるところ、PS5では2GBのデータをたった0.27秒で読み出すのですから、桁違いです。

その高速性は、SSDという記憶装置そのものの技術革新で実現されたわけではありません。SSDに保存するデータは圧縮処理を施しコンパクト化しておき、それをSoC内に設けた専用回路(I/O Complex)で読み出すのです。SSD側にも特別にカスタム化されたフラッシュメモリコントローラが搭載され、データ転送の高速化を助けます。圧縮処理によりデータサイズが小さくなり、さらに特別な回路で高速転送されることにより、激速が実現されています。

PS5のSSDの仕組み (https://blog.playstation.com/2020/03/18/unveiling-new-details-of-playstation-5-hardware-technical-specs/)

そこまでしてデータ読み出しの高速化に努める理由は、処理における「間」の短縮です。ゲームタイトルによっては、エリア間移動やシーン転換するときにかなり待たされることがありますが、PS5ほどの高速なデータ読み出し性能があれば、そのようなストレスをユーザに感じさせずにすみます。ゲームにかぎらず、エンターテインメント体験の可能性が大きく広がるかもしれませんよ。

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