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iOS 13 新機能を試す! 外付けストレージの音楽を再生できるのが便利

2019/08/10 山本敦
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今秋正式リリース予定の「iOS 13」「iPadOS 13」では、アップル純正「ファイル」アプリを使って、USBメモリーなどの外付けストレージ内のファイルを扱えるようになる。この新機能を上手く使えば、iPhoneによる音楽再生の手段に広がりが生まれそうだ。

今秋正式リリースを予定するiOS 13から、進化する「ファイル」アプリの外付けストレージメディアへのアクセス機能をAV的に上手に活用する方法を探ってみた。本記事では特別な許可を得たうえでiOS 13を取材して画像を掲載している。正式リリースの時にはサービスの仕様や画面のデザインが変わる可能性もあるのでご了承いただきたい

「ファイル」は2017年のiOS 11から提供開始された、iOSデバイスのローカルストレージ、またはiCloud Driveをはじめとする様々なクラウドストレージにつないで、ファイル管理ができるアプリ。iOS 13/iPadOS 13にもプリインストールされる。

iOS 13からは、iOSデバイスのローカルストレージ内に新規フォルダを作り、メールの添付ファイルを仕分けながら保存できるようになるなど、使い勝手がよりいっそう改善される予定だ。

また注目の新機能として、SDカードやUSBメモリーなどの外付けストレージにも対応する。従来のiOSでも、いったん内蔵メモリーに取り込めば、基本的には再生できた。iOS 13からはデータを外部ストレージに置いたまま、ファイルアプリから直接アクセスして再生できるようになる。

これによって、USBメモリーに保存した音楽・動画のファイルの再生もできそうだ。ということで、早速iOS 13のパブリックベータ最新版をiPhoneにインストールし、Lightning-USBカメラアダプタを介してUSBメモリーを接続してみた。

USBメモリから音楽・映像再生をテスト。音楽ファイルを再生するとQuickTimeプレーヤーが起動する

外部メディアストレージが正しく認識されると、アプリのブラウズリストにストレージメディアの名前が表示される。なお複数のUSBメモリーで試してみたが、読み込めるものと、そうでないものがあった。まだパブリックベータ版なので、正式版では安定動作することを期待したい。

USBストレージメディアが認識されると、ファイルアプリのブラウズリストに表示される

USBストレージメディアについては一部認識されないものもあった。正式リリース後に解決される可能性もある

音楽・動画ファイルを選択すると、シンプルなUIのクイックタイムプレーヤーが起動してコンテンツの再生が始まる。音楽ファイルはFLAC形式も対応している。ちなみに、音楽を再生したまま別アプリに切り替え、バックグラウンドで再生することもできる。一方で動画ファイルの場合は再生が停止し、音声も聞こえなくなった。

音楽・映画は定額制配信サービスを使って楽しむことが多くなったが、モバイルデータ通信による視聴は飛行機の中では使えないので、結局はiPhoneの内蔵ストレージにダウンロードすることになる。外付けストレージメディアに視聴したいファイルを入れて持ち歩けば、iPhoneの内蔵ストレージ容量を気にせずコンテンツ再生が楽しめる。

外部ストレージメディアが便利に使えるようになれば、iPhoneを買い替える際、内蔵ストレージのが小さいモデルも検討対象に入るかもしれない。ファイルアプリから起動するプレーヤーが自由に選べるようになったり、サードパーティーのアプリからでもUSBメモリー内のデータにアクセスできるようになれば、iPhoneでのコンテンツの楽しみ方がさらに多彩になりそうだ。

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