1989-2019年

アニメで振り返る「平成」、Amazon Prime Videoで30年をイッキ見しよう!

編集部:押野 由宇
2019年03月02日
2019年の4月30日で「平成」が終わり、新しい時代がスタートする。早速だが、平成だった30年と113日(wiki調べ)を、アニメで振り返ってみたい。

基本的にただ「そういえばこんなのやってたな」「面白かったな」「あの頃に戻りたいな」と感傷に浸るだけなので、気楽に読んでもらえたら嬉しい。

なお、今回はAmazon Prime Videoで見放題できる作品に限ってピックアップしていく。お金をもらっているわけではない。最近使い始めてハマっているからだ。また、取り上げるタイトルに偏りがあるのは許してほしい。


1989年、平成がスタート

1年ずつやっていくと大変なので、後半は数年刻みでまとめるが、平成最初の年はしっかり見ていこう。さて、この年で外せないのは『ドラゴンボールZ』だ。ベジータ編、フリーザ編、セル編、ブウ編などの主要どころをカバーした全291話で構成され、終わったのは1996年のこと。国民的作品として愛され、多くの子供たちが「今週は気を溜めるだけで終わった」など遅々として進まない展開に焦らされた。

(C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション

大人向けには『笑ゥせぇるすまん』などもこの年から放送を開始した。もっと前の “昭和アニメ” かと思っていたが、すでに30年前と考えればおかしくない。記憶の境界線があいまいになるほど、平成は長かった。

1990年 - 1994年(平成2年-平成6年)

'90年代に突入。作品の傾向が変わったとは感じないが、年代が近くなる分だけ内容に覚えのあるタイトルが増える。なかでも『ふしぎの海のナディア』(1990年)は、いま思えば対象年齢が高かった気がするが、難しいシーンは意識を飛ばしながら冒険譚として楽しんでいた。ちなみに本作は、Amazon Prime Videoの追加チャンネル「dアニメストア for Prime Video」(¥432/月)を利用することで視聴が可能だ。

(C)NHK・NEP

今なおファンの多い『幽☆遊☆白書』(1992年)は、霊界探偵編、暗黒武術会編、魔界の扉編、魔界トーナメント編と盛りだくさんで配信中。『スラムダンク』(1993年)も放送を開始するなど、ジャンプ黄金期(人それぞれ諸説あり)の作品がアニメとなって動いていることに、めちゃくちゃに感動した。

多感な少年の時期だったので、『美少女戦士セーラームーン』(1992年)を堂々と見ることはできなかった。周りも「少女向けアニメを見たら断罪」といった空気を作り出していた。だけど、絶対にみんな見ていたに違いない。大人になってから「マーキュリー派か、ヴィーナス派か」で当時の友達と討論した時に確信した。

(C)武内直子・PNP・東映アニメーション

ただ、この頃のタイトルは予想より配信されていないように感じた。OVA文化が盛り上がっていた頃だが、そういったタイトルはどうも配信されにくい傾向にあるようだ。少し前に実写ドラマ化で話題となった『今日から俺は!!』や、『ああっ女神さまっ』などもOVA化されているので、Amazon Prime Videoでの配信を実現してほしい。

1995年 - 1999年(平成7年-平成11年)

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(dアニメストア for Prime Video)の放送が開始されたのは1996年。ラサール石井が想像以上に両さんだったし、3代目のOP「葛飾ラプソディー」はいまでもカラオケでよく歌う。『こち亀』、漫画の方は永遠に続くものだと思っていた。最終回を迎えたとき、それこそ時代の終わりを感じた。

(C)秋本治・アトリエびーだま/集英社・ADK

またこの辺りから、『少女革命ウテナ』(1997年)の際立った世界観や楽曲の素晴らしさ、『赤ちゃんと僕』(1996年)が持つヘビーな内容ながら子供にも訴えかけるテーマ性など、少年/少女向けの垣根を越えた作品もどんどん増えてきている。そして『おジャ魔女どれみ』(1999年)のように、少女向け作品を大人の男性が楽しむ感が強くなったようにも感じる。

なお、『飛べ!イサミ』(1995年)や『あずきちゃん』(1995年)などNHK作品が非常に印象的な年代でもあるし、あかほりさとる作品などに代表される少しエッチだったり、目が大きめの作品が色々と楽しめる時代だ。さらに『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年)のような社会現象を巻き起こした作品も登場。しかし残念ながらいま挙げたものはどれもAmazon Prime Videoでは未配信。なんとかしてくれ。

2000年 - 2004年(平成12年-平成16年)

ミレニアムを迎え、 『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom』(2000年)や『フルメタル・パニック!』(2002年)など、最近リメイクされた作品がリアルタイム放送されていた時代に。OVAだが『フリクリ』(2001年)も新作が公開、配信開始されたばかりだ。

またハーレム系作品が猛威をふるい始めたのもこの頃。『シスター・プリンセス』(2001年/dアニメストア for Prime Video)のような、12人(+1人)の妹ができるという、文化祭でのライブを夢みる中高生でも思いつかないような発想も受け入れられた。『グリーングリーン』(2003年)や『君が望む永遠』(2003年)などムフフなゲームが大量にアニメ化されはじめたが、このあたりは何がダメなのか配信されていない。

(C)天広直人・公野櫻子・アスキー・メディアワークス/シスプリ製作委員会

2004年からはアニメの数が一気に増える。初代プリキュア『ふたりはプリキュア』もこのタイミングでスタート。肉体言語を用いた、これまでの魔法少女とは一線を画する戦闘スタイルには衝撃を受けた。そのほか『ローゼンメイデン』や、dアニメストア for Prime Videで見られる『魔法少女リリカルなのは』『巌窟王』などもこの年。豊作だ。

2005年 - 2009年(平成17年-平成21年)

個人的にはこの頃を中心とした前後10年が “平成アニメ” というイメージがある。『創聖のアクエリオン』(2005年/dアニメストア for Prime Video)のように、アニメの歌という枠を越えて世間によく知られる楽曲も数を増やしてきた(アクエリオンはCMでお茶の間を凍らせた影響もある)。また、『撲殺天使ドクロちゃん』(2005年)など理性のタガを外したような作品たちが、飛ばしっぷりをさらに加速していった。

(C)2004 河森正治・サテライト/Project AQUARION

Key作品が一挙に登場したのもこのシーズン。『AIR』(2005年)、『Kanon』(2006年/配信は京アニ版)、『CLANNAD』(2007年)と毎年泣かせにきていた。時代を先取りしていた、いまこそ見たい『電脳コイル』(2007年)は、最近配信が決定して話題となった。

京アニは『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006年/配信は2009年版、dアニメストア for Prime Video)、『らき☆すた』(2007年)で一気にブレイク。『ゼロの使い魔』(2006年)などで釘宮病に感染した患者でネットが埋め尽くされたのもこの頃からだ。

(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

2010年 - 2014年(平成22年-平成26年)

『Fate/Zero』(2011年1st、2012年2nd)や『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』(2014年)、『STEINS;GATE』(2011年)に『ソードアート・オンライン』(2012年)といった人気シリーズが続々登場した頃。これまで以上にアニメは深夜枠に移動したように感じる。

(C)2011 5pb./Nitroplus 未来ガジェット研究所

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(2013年)などラノベ原作のアニメが増加、タイトルもどんどん長くなり始めた。また、『のんのんびより』(2013年)、『ご注文はうさぎですか?』(2014年)など、ぼんやりと眺めていられる作品が多くなっているのも時代を感じる。

そして『ラブライブ!』(2013年)など男女問わずアイドルものが流行り、キャラソンがランキングに登場し始めたが、この動きは現在も継続している。ちなみに、奇跡と魔法はあるのになぜか魔法少女モノらしからぬ『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年)は昨年末頃まで見放題だったが、現在は停止中。いずれ復活して欲しい。

2015年 - 2019年(平成27年-平成31年)

ここまで来ると、平成がどうというより、普通に最近に感じられる。『けものフレンズ』(2017年)に『ゆるキャン△』(2018年)など、どれも記憶に新しい。アニメの作品数がかなりのものになるなか、原作として『昭和元禄落語心中』(2016年)や『舟を編む』(2016年)といった硬派な方向がチョイスされることも増えたように思う。

(C)あfろ・芳文社/野外活動サークル

また異世界に行きがちになったり、転生するだけでは飽き足らず人間以外の生命体になったりする(例:『転生したらスライムだった件』/2018年)など、これまで以上に設定の振り幅が大きくなってきた。見る側の “受け入れ力” が大きくなってきたのだろうか。

いずれにせよ、増えた分だけ好みの作品に出会える率も高まる。色々チェックしながら、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(2018年)にもだえ、『約束のネバーランド』(2019年)にハラハラし、『どろろ』(2019年)に時間泥棒されるなどして過ごしたい。

(C)赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会

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平成アニメを調べていったが、その数はあまりに多かった。そしてネット社会ではなかった平成の前半から中盤にかけては、住んでいる地域の放送局の違いやレンタルビデオが利用できるかどうかなどで、当時見ていた作品は大きく異なると思う。

こうした機会でもなければ、なかなか20年、30年前のアニメを見返すことはない。ぜひ、皆さんが過ごした平成を感じさせるアニメを、平成の間に改めて見て欲しい。すさまじいノスタルジーに浸れるはずだ。

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