【特別企画】アコースティックラボ主催「Acoustic Audio Forum」取材レポート

防音のプロが“音がいい部屋”を徹底解説! 「蔵前ヴィレッジ」での試聴会を密着レポート

編集部:小野佳希
2018年01月24日
オーディオファン向けの防音工事を多数手掛けるアコースティックラボによる試聴会「Acoustic Audio Forum」。昨年末の12月28日・29日に開催された同イベントでは、同社が手掛けた防音工事の実例紹介をもとに“音がいい”オーディオルーム構築のポイントが解説されたほか、トリノフオーディオのデジタルサウンドオプティマイザー「ST2HiFi3D」などを使っての音出しデモも披露された。本稿では、同イベントの模様をレポートしたい。


イベントの会場となったのは、同社がオーディオ的な音の響きに配慮してつくった“音がいい防音ショールーム”「蔵前ヴィレッジ」。縦・横・高さという部屋の寸法比を考慮することで定在波が偏らないようにしたり、壁や床も振動対策を行うなど、オーディオ機器の実力を充分に引き出して音楽を楽しめるような工夫が多数散りばめられている部屋だ。

この日のイベントでは自作スピーカーでの音出しデモも披露

同社はこれまでにもこの蔵前ヴィレッジで定期的に試聴会を開催しており、このイベントに参加して同社の実力を確認し実際に防音工事を依頼した例も多いとのこと。取材に訪れた回では、そんな工事の実例をもとに、オーディオ趣味を楽しむのに適した部屋づくりで留意すべきポイントなどが解説された。

例えば、ある物件では天井高を確保するために地面を掘り下げることによって、2階建ての1階部分に天井高3.2mという部屋を実現。オーディオにとって理想的な音の響き方をする寸法比の部屋をつくりあげた。

実例をもとに音がいい部屋構築のポイントを解説

イベントでは、この部屋の寸法比について参加者から質問が飛ぶ一幕も。これに対し、司会をつとめた同社代表の鈴木氏は「一般的な住宅の天井高さは2.4mが標準だが、戸建住宅であれば床下や天井裏などの空間を利用して天井高を稼ぐことが建築的に可能だ」と回答。講師が一方的に話す“セミナー”ではなく、討論や集会を意味する“フォーラム”をイベント名に冠する理由の一端がわかるシーンも見ることができた。

アコースティックラボ 鈴木氏

また、別の物件紹介では、該当物件のオーナーが実際に感想をスピーチ。「以前はチェロを鳴らしたときに、ボリュームを変えると変な癖が出ることが合ったのだが、防音工事によってそれがなくなった。また、映画を爆音で見るのが好きなのだが、それが気持ちよく聴けるようになった」と、同社による工事の効果に満足している様子を見せた。

そしてこの日の音出しデモには、トリノフオーディオのデジタルサウンドオプティマイザー「ST2HiFi3D」も用意。同製品が搭載する音響補正機能のオン/オフでどれくらい音質傾向が違ってくるのかを確認するデモが展開された。

トリノフオーディオ「ST2HiFi3D」

このデモに対し参加者からは、「『カンターテ・ドミノ』ではオルガンの音がかなり変わる印象を受ける」「『ホテル・カリフォルニア』ではライブ会場での歓声の音場の広がりに違いを感じる」など様々な声が挙がった。また、周波数特性の測定データを見て「結構うねってるんですねぇ」と感心するようにつぶやく参加者の姿もあり、変に形式張らずにワイワイとイベントが進行する様子が非常に印象的だった。

様々な測定データを確認しながらイベントは進行した

なお、次回のAcoustic Audio Forumは、今週末の1月26日(金)・27日(土)に開催が決定している。「自作スピーカーの愉しみ」をテーマに、オーディオ評論家・炭山アキラ氏設計製作の自作バックロードホーン型スピーカーを中心にしたデモを行うという。

詳細は公式サイトで確認可能。公式サイトのメールフォームおよび下記問い合わせ先から参加申し込みや問い合わせを受け付けている。

■次回開催日時
・1月26日(金)18時〜20時(17時開場)
・1月27日(土)14時〜16時(13時開場)

【問い合わせ先】
アコースティックラボ
担当:草階(くさかい)氏
TEL/03-5829-6035
kusakai@acoustic-designsys.com

(特別企画 協力:アコースティックラボ)