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PR電源ケーブル「Origin Power NCF(R) Power Cable」とインラインフィルター「Flow‐28 NCF」

電源が支える音質の要。フルテックの電源ケーブルとインラインフィルター、上質な効果を約束する優れもの

公開日 2025/10/23 06:35 生形三郎
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昨年発売されて好評を得たフルテックの電源ケーブル「Origin Power NCF(G) Power Cable」に、新たにロジウムメッキ仕様の上位モデルが登場した(年内発売予定)。また、合わせて登場するインラインフィルター「Flow‐28 NCF」と合わせ、生形三郎氏が音質を検証する。

FURUTECH 電源ケーブル「Origin Power NCF(R) Power Cable」(151,800円/1.8m・税込)※年内発売予定

耳馴染みよくプレゼンス豊かなヴォーカル

フルテックの存在は、もはやオーディオアクセサリー界になくてはならないものといってよいだろう。NCFことナノ・クリスタル・フォーミュラ特殊素材を配合した各種ケーブルコネクター類は数多のケーブルメーカーがこぞって採用しているほか、ケーブルやコネクターなどを保持して音質アップを図る画期的アクセサリー「NCF Booster」シリーズのヒットなど、まさに市場を支える存在と言える。

そんな同社製品の主幹技術であるNCFをケーブル本体にまで初めて配合したのが、Origin Power NCF(G)Power Cableである。今回、端子部をロジウムメッキ仕様とした、「Origin Power NCF(R)Power Cable」が登場した。

そもそもNCF素材は、マイナスイオンを発生させ静電気を除去するとともに、熱エネルギーを遠赤外線に変換して放熱する結晶化合物である。本ケーブルでは、そんなNCFを3層構造のシースの最内層部分にカーボン粒子とともに調合することで、静電気対策や振動のダンピング効果による音質向上が図られている。

導体にも、同社の基幹技術である独自の超低温・特殊電磁界処理を施した「αμ-OFC導体」を採用し、7×35本/0.18mmを撚り合わせた6.22sq線材を3芯で構成。シールドの編組にも同じく「αμ-OFC導体」が用いられている。

そのサウンドは、耳馴染みよくもプレゼンス豊かなヴォーカル帯域が印象的だ。全体的に仄かな円やかさを帯びた上品さがありつつも、歌声やメロディラインが明瞭に紡ぎあげられる。

以前、コネクターのみ非NCFタイプの比較試聴用ケーブルとを聴き比べたこともあるが、やはりNCFの効用によって背景の静けさが増すとともに、演奏の輪郭がさらに明晰さを得る効果が確認できた。その意味で、ケーブルにまでNCFを使用した効果を存分に楽しめるパワーケーブルなのである。

Flow-28にNCF仕様が登場。明快な筆致で描き出される

電源ケーブルと同じく、オーディオコンポーネントに供給する電源クオリティの向上を図るアイテムが、フィルター内蔵型のインラインフィルターユニット「Flow‐28 NCF」だ。

FURUTECH インラインフィルター「Flow-28 NCF」(76,780円/税込)

このアクセサリーは、短いケーブルの両端にインレットプラグとインレットコネクターを備えたもので、インレットコネクターにフィルター回路が内蔵されたものとなっている。フィルターは、並列コイルとコンデンサーにより構成されるシンプルな回路で、100kHzで約8dB、500kHzで約14dBの減衰特性を持ち、高周波帯域に作用する。

その名前が示すように、「Flow‐28 NCF」は、従来モデル「Flow‐28」がNCF化されたもので、新たにフィルター側のハウジングに特殊制振素材を使用した「ネオダンパーテクノロジー」を採用するとともに、IECプラグ側は、プラグボディ部に静電気対策として「NCF」を調合した「FI‐28 NCF(R)」が採用されている。

そのほか、フィルターを包む筐体内にはインレットフィルターに非接触状態で電磁波吸収材「GC‐303」を配置する入念なノイズ対策が施されている。

Flow‐28 NCFを試聴してみると、その如実な効用を体験することができる。

特に強く実感するのは、ヴォーカル音像をはじめとする、各楽器の旋律線やフレーズが明快な筆致でピックアップされるようになることだ。ヴォーカルは鮮明な音像でスピーカー間センターに視認性よく立ち現れ、明らかに濃度が増している。その周囲に配置された様々な楽器もフレーズがくっきりと浮き立つ。ベースのアタックや音程も実に明瞭となる。ノイズ成分が抑制される効果もあってか口当たりは程よくマイルドで、中低域の厚みが増したように感じられ、実に濃厚で饒舌かつ、悦楽的なサウンドを堪能できるのだ。

両アイテムともに、NCFをはじめとするフルテックならではの技術とサウンドの魅力が詰まったプロダクトで、着実かつ上質な効果を約束する優れものなのである。

(提供:フルテック)


※本記事は『季刊・Audio Accessory vol.198』からの転載です

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