ホームシアターでも大活躍!美しさで選ばれるKEFのハイエンドスピーカー「Blade」がもたらす充足の日々を訪ねる
プランニングに関して、Iさんの要望は3基のBladeを導入するという1点のみで、長年の信頼関係がある植田氏の采配も大きい。IさんにBlade Two Metaを選んだきっかけを尋ねてみると、なんと一目惚れなのだという。「あの斬新なかたちに惚れ込んでしまいまして。長年いろいろと見たり試したりしていますが、どのスピーカーとも似ていない。唯一無二です」と、照れながらもきっぱり。
草間彌生の作品をきっかけに、奈良美智やアンディー・ウォーホルなど、現代アート作品にも深い興味を寄せているIさんは、オーディオやシアターと同じく、アートも長年をかけて少しずつコレクションを蒐集している。
ご自宅の玄関や廊下、リビングなどにも印象的にアート作品が飾られており、まるで小さな美術館のようであった。Bladeの彫刻的なデザインはそんなIさんの琴線に触れ、なんと試聴前に購入に踏み切ったという。
IさんがBladeを気に入った点は外観の独自性のほか、スリムデザインであることも挙げられる。というのも、シアターを導入した部屋の正面方向には、愛用のJBL「Project EVEREST DD66000」によるステレオシステムがあるためだ。オーディオとシアターは完全に分離したシステムを構築しているため、シアター用のフロント3chとして同じモデルを設置するためには、JBLの間にも配置できるサイズのスピーカーを選ぶ必要があった。
「Bladeを発見したとき、頭の中でJBLと並べて置いたときの想像ができあがって『あ、これいいな』と。実際に置いてみると、インテリアとも非常にマッチするんです」とIさん。


お気に入りを集め続けて「安心できる心地よい空間」をつくった
Iさんが機器を選ぶ決め手は、自分なりのいい音に必要か、なのだが、もっとも重視しているのは「安心できる心地いい空間づくり」だという。音もデザインも気に入るものを、とことん探究している。試聴が難しいモデルも多く、頭の中で想像して選ぶこともあるが、その際には、植田氏の豊富な知識やアドバイスが大いに参考になったという。
試行錯誤を繰り返していまのオーディオ/シアタールームをつくり上げた、そのルーツを尋ねてみた。
「オーディオをはじめたころは、秋葉原でオーディオショップ巡りをしょっちゅうやっていて、当時東京のショップにお勤めだった植田さんともその時に出会いました。音楽はジャズが好きなものですから、ジャズ喫茶にも趣味でよく通っていて、そういう場所にはALTEC『A7』とか、大型のシステムが置いてあった。いやあ、かっこいいですよね。それを見て、いつかほしいなと憧れました。昔からの想いとこだわりが、かたちになったのがこの部屋です」と語るIさん。
「シアターに興味を持ったのは、雑誌などで学ぶうち自然に。最初はWOWOWを中心にエアチェックしていましたが、放送は音に限界があるので、そのうちソフトも観るようになって。DVDだと大画面になるとちょっと解像度が物足りなく感じることがありましたが、ブルーレイになってすっかりクリアになりました。しっかり整えた環境で再生すると、ものすごくいい音が鳴るじゃないですか。こんな世界もあるのか、と驚いて、そこでひとつ拓けた。家庭で再生することを意識したようなソフトがどんどん出てくるようになり、余計にハマりましたね」と、Iさん。
シアターは休日に、録り溜めておいた番組をまとめてチェックしたり、音楽ライブを楽しんだりして使用しているそう。高揚とくつろぎをどちらも感じられる空間であるのは、城主の手入れが行き届いている証左にほかならない。とことんつくり込んだこだわりが随所に感じられ、これからの長い活躍が容易に想像できる、魅力あふれる専用ルームである。
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正確な原音再生と斬新な美しさを兼備するハイエンド
Bladeシリーズは「Blade One Meta」「Blade Two Meta」の2モデルを展開するKEFのハイエンド・スピーカーシステム。独自の「シングル・アペアレント・ソース・テクノロジー」を初めて投入し、スピーカー正面に独自の同軸ドライバーユニット「Uni-Qドライバー」(第12世代)、側面に4基のベント型ベースドライバーを備えている。
この技術によって、低域/中域/高域がひとつの点から放射される点音源を構成。正確なイメージングとより広い範囲での高精度な再生を実現し、音の一貫性とセッティングの自由度を非常に高い水準で両立している。
エンクロージャーは音響学に基づいて複雑なカーブを描くように設計され、不連続面をつくらないことで定在波を排除する仕組みを採用している。これによって、サウンドの透明度を高め、正確でリアルな再生に寄与する。外観はニューヨークに本拠を置くECCO Designのエリック・チャンが、ブランクーシの彫刻作品『Bird in Space』からインスピレーションを得てデザインした。
ブランドの音響哲学を体現するべくディテールの隅々までこだわられた、唯一無二の魅力を大いに秘めているスピーカーシステムである。
また東京・青山にあるブランド直営店KEF Music Galleryでは、Bladeシリーズの試聴が可能。試聴予約は専用フォームにて随時行っている。
「Bladeカラー・カスタム・オーダー」で好きなカラー仕上げに
KEFは、2025年6月から「Bladeカラー・カスタム・オーダー」を開始。キャビネット仕上げ5種とUni-Qドライバーカラー仕上げ6種を指定の組み合わせで用意する既存カラー8種に加えて、2種類のカスタムプランが登場している。
ひとつ目の「シンプル・カスタム・オーダー」では、キャビネットを既存5色(アークティックホワイト/レーシングレッド/ピアノブラック/フロステッドブルー/チャコールグレー)、ドライバーユニットを既存6色(シャンパン/グレー/コッパー/ブロンズ/ブルー/レッド/)から、自由に組み合わせてオーダーできる。
2つ目の「フル・カスタム・オーダー」では、ドライバーユニットはシンプル・カスタム・オーダー同様の6色からひとつ指定。キャビネットは工業デザイン用の色見本帳(RAL)から自由に指定でき、独自の組み合わせによるカスタムカラーモデルをオーダーできる。
Bladeカラー・カスタム・オーダーの詳細はKEF公式サイトから。ディテールの隅々にまでこだわって、手元に置いておきたくなるお気に入りをつくってみてほしい。
既存の8色。左からアークティックホワイト/シャンパン、レーシングレッド/グレー、ピアノブラック/コッパーおよびグレー、フロステッドブルー/ブルーおよびブロンズ、チャコールグレー/レッドおよびブロンズ
[SPEC]
「Blade Two Meta」:3,410,000円(税込/ペア)
●形式:3ウェイ・バスレフ型 ●ユニット: 25mm(1inch)MAT搭載 アルミニウム ドーム トゥイーター×1、125mm(5inch)アルミニウム コーン ミッドレンジ×1、165mm(6.5inch)アルミニウム コーン ウーファー+フォースキャンセリング×4 ●再生周波数帯域:30 – 45kHz ●クロスオーバー周波数:450Hz、2.2kHz ●能率:86dB ●インピーダンス:4Ω(min. 3.1Ω)●外形寸法:338W×1461H×475Dmm ●質量:35.5kg
「Blade One Meta」:4,730,000円(税込/ペア)
●形式:3ウェイ・バスレフ型 ●ユニット: 25mm(1inch)MAT搭載 アルミニウム ドーム トゥイーター×1、125mm(5inch)アルミニウム コーン ミッドレンジ×1、225mm(6.5inch)アルミニウム コーン ウーファー+フォースキャンセリング×4 ●再生周波数帯域:27 – 45kHz ●クロスオーバー周波数:350Hz、2kHz ●能率:88dB ●インピーダンス:4Ω(min. 2.8Ω)●外形寸法:363W×1590H×540Dmm ●質量:57.2kg
[HOMETHEATER DATA]
ROOM DATA ●住宅形態:戸建/新築 ●ホームシアターの広さ:約12畳 ●画面サイズ:130型 ●サラウンド:7.2.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング など
SYSTEM LIST ●プロジェクター:ビクター DLA-V90 ●スクリーン:130型サウンドスクリーン(メーカー不明) ●AVプリアンプ:TRiNNOV ALTITUDE 16 MK2 ●パワーアンプ:TRINNOV AMPLITUDE 8 ●パワーアンプ:TRINNOV AMPLITUDE 8M ●フロントスピーカー:KEF Blade Two Meta ●センタースピーカー:KEF Blade Two Meta ●サラウンドスピーカー:KEF T101 ●サラウンドバックスピーカー:KEF T101 ●トップスピーカー:KEF Ci160RR-THX ●サブウーファー:KEF KC92 ●Ultra HD ブルーレイレコーダー:パナソニック DMR-ZR1 ●Ultra HD ブルーレイプレーヤー:DP-UB9000

サウンドスペース 福岡店
場所:福岡県福岡市博多区博多駅東3-4-10コマバビル1F
TEL:092-481-5655
営業時間:10時30分 – 19時30分
定休日:水曜日
(提供:KEFジャパン)
