圧倒的タフさと豊富な機能の“高コスパ”スマートウォッチ!「Amazfit T-Rex 3」はウォーキングや山登りなどアウトドア好きに最適
実際に使用してみると、やはりバッテリー駆動時間の長さには驚かされた。GPSやBluetooth、心拍センサーなど各種機能がオン、ディスプレイの明るさ約30%/スクリーンオン時間10秒という工場出荷状態ほぼそのままで、日中1時間あたり50件あたりの通知や各種アプリの利用など特に機能を制限しない状態で使用したところ、なんと2週間が経過した時点でもバッテリー残量は「9%」だった。
ストイックな使用が前提の公称スペック・最大3週間には及ばなかったが、それでも2週間以上充電なしで駆動。バッテリーのことなど意識せずに利用できることは間違いない。
正確な測位を実現する多彩なマップ機能。ウォーキングや山登りなど幅広く活用可能
スマートウォッチといえば、内蔵センサーを活用するアプリだ。センサーの使いこなしはソフトウェアの領域、操作感などユーザエクスペリエンスの部分も含め、作り手側の手腕が問われるところだ。
その点、Amazfit T-Rex 3は慎重に練り上げられている。マップ機能でいえば、デュアルバンド円偏波GPSアンテナテクノロジーを活かし、山間部などアウトドアでも正確な測位を実現する。道路など基本的な地形を網羅する「ベースマップ」をダウンロードしてオフラインで使用できるので、出張先など知らない土地でも迷わずランニングできる。
オフラインマップには、登山やトレイルランニングを意識した等高線対応の「コンターマップ」も用意。また、「ヤマレコ」「ヤマップ」などの登山アプリからルート情報を記録したGPXファイルをインポートすれば、ナビゲーションにも利用できてしまう。さらに、世界1万箇所以上のゲレンデに対応した「スキーマップ」というウインタースポーツファン垂涎のマップも用意されている。
マップはランニングやサイクリングといったワークアウトの記録にも生かされている。実際にお決まりの散歩ルートで試したところ、5回計測して5回ともほぼ同じ歩行距離の約1.4km、誤差はわずか±4m。6種の衛星に対応した高性能アンテナの効果だろうが、測位アルゴリズムの完成度によるところも大きそうだ。
ヘルスケア機能も充実。心拍数や血中酸素レベルを24時間モニタリングできるだけでなく、睡眠時間と質、メンタルの分析までしてくれるところがポイントだ。
たとえば、睡眠時間と質を知りたいときには、スマートフォンの専用アプリ「Zepp」で「睡眠」タブを表示すればOK。それだけで、昨夜から今朝までの睡眠時間と規則性、深い眠りとレム睡眠の時間を表示してくれる。
これは心拍数などセンサーから取得した情報による分析結果だが、睡眠時間はかなり正確で、過去2週間遡って確認しても実際の就寝/起床時刻に基づく時間とピタリ一致していた。夜間睡眠の規則性や、睡眠時無呼吸症候群のリスク値算出までしてくれるので、睡眠の質に悩む人には役立つはずだ。
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