今、SOUNDPEATSの音の進化がスゴい。「Air5 Pro」は“真の高音質コーデック対応”イヤホンだ【割引クーポン有】

……と前置きが長くなったがサウンドの印象をお伝えしていこう。適応型イコライザー設定前のサウンドは、低域のプッシュに加えて高域には派手さがあり、キャッチーな迫力を感じさせるものだった。しかし設定後は、低域側の迫力は保ちつつ高域側はナチュラルという上質サウンドに変身。これが実に好感触だ。

星街すいせいさん「ビビデバ」は大柄なベースラインの躍動の上にキラキラとした上物が重なる、ゴージャスなサウンドの楽曲。適応型イコライザー設定時のこのイヤホンはそれを、その攻めた勢いや音数などの情報量はしっかり活かしつつ、同時に耳心地よく聴きやすいサウンドに仕上げてくれる。

ベースの低音は、音像がだらしなく膨らみすぎるその一歩手前までプッシュ。過剰なプッシュで音像を崩しグルーヴも崩してしまうことも、逆に遠慮しすぎて迫力不足ということもない。大胆でいて適切な低域チューニングだ。

高域側では細かなリズムを刻むシンバルの描写が特に見事。下手な高域強調にありがちなカチャカチャとした安っぽさや突き刺さる鋭さはなく、しかしぼやけることもなく、ソフトタッチでありながらピシッとクリア。硬さや鋭さにつながりやすい高域ではなく、音の鮮明さとほぐれを同時に生み出せる超高域を活かしたチューニングのおかげだろう。となればボーカルも同じく、嫌な刺さりは出さずに、しかし明瞭。歌物としても聴き込める。

というように適応型イコライザー設定時のサウンドは実に上質な仕上がりだが、「もうちょい派手な音の方が好みなんだよなあ」という方もいらっしゃるはず。そこで出番となるのがプリセットイコライザー「SOUNDPEATSクラシック」だ。

「最新世代の音作りではなく、クラシックなSOUNDPEATSイヤホンのチューニング」という狙いのプリセットかと思われるが、なるほど少し前のSOUNDPEATSっぽい、高域の感触もバシッと強めのアグレッシブなサウンド。改めて聴くとこれはこれでやっぱり楽しい。SOUNDPEATSファンはぜひお試しあれ。

 

 

電車でも快適、ハイエンド機に負けないノイキャン性能

「SOUNDPEATS史上最強！AI適応型ノイズキャンセリング」とされているノイキャン性能についても、実際に自宅→中央線駅→中央線車内→浜松町から大門まで徒歩→地下鉄大江戸線というルートでテストした。

まず本機のノイキャンはアプリから適応型／室内／屋外／屋外交通のモードセレクトが可能。だが実際には、周囲の騒音に応じてノイキャンを自動調整してくれる「適応型」にしたままで何の支障もなかった。電車内で「屋外交通」と聴き比べても今回の環境では大きな違いはなし。モード変更の手間はほとんどなさそうだ。

ノイキャンの強さも文句なし。地上の電車内においてはノイキャン性能に定評のあるハイエンドクラスイヤホンと比べても違いをほとんど感じられない静かさだった。どちらでもゴォーやゴトンといった低音ノイズはほぼほぼ抑え込まれ、サーッという高音側のモーター駆動音が軽く残る程度。

ハイエンド機との差をやっと認識できたのは地下鉄大江戸線に乗り換えてから。大江戸線はカーブ時の鉄輪とレールのキィーッという軋みなど高域側のノイズがきつい。その高音ノイズの低減に注目するとハイエンド機が僅かに優れる。

しかしそれは「都内地下鉄最強と言われる大江戸線の騒音下において、やっと僅差を感じられる程度の違いしかない」ということでもある。本機のノイキャン性能に不足を感じるユーザーはほとんどいないだろう。

そのほか屋内空調音や屋外雑踏のざわめきなども当然しっかり抑え込んでくれる。「デスクの場所がエアコンの真下」みたいな環境でも快適だ。

主要機能もバッチリ網羅。全部入りの“真の高音質コーデック対応”イヤホン

最後にそのほかのスペックや機能についてもさっとまとめておく。

基本スペック周りとしては、
●再生時間／イヤホン単体：7.5時間（AACコーデック/音量60％/通常モードで測定）
●再生時間／充電ケース併用：合計37時間
●1時間でフル充電、10分で2時間分充電
●防水規格：IPX5
●マルチポイント対応（LDAC接続オン設定時は不可)
といったところ。何の不足もなく高水準だ。

使い勝手の面で特筆しておきたいのは、アプリから行えるタップ操作のカスタマイズ性の高さ。左右それぞれのタップ／ダブルタップ／トリプルタップ／長押しに機能を割り当てられる。左右別にできるだけ多くの機能を割り当てることも、左右共通で長押しでのノイキャン切替のみにするなどのシンプル化も可能だ。

スペック上だけの高音質コーデック対応ではなく、高音質コーデックの情報量を引き出せるドライバーを搭載し、高音質コーデックを前提としたチューニングが施された、真の高音質コーデック対応モデル。それがハイエンドに肉薄するノイキャン性能まで備えた上にエントリー価格は堅持。SOUNDPEATS「Air5 Pro」、脅威の仕上がりだ。

 

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（協力：SOUNDPEATS）