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PRサウンドバーで「引き出す」

スポーツの熱狂、リビングでも“リアル”サウンドで。Polk Audio「Signa S4」なら叶う

公開日 2023/09/29 06:30 海上忍
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「WBC決勝」の熱狂、さながら“リアル球場”のサウンドで



Signa S4の試聴にあたり、コンテンツをどうするか。ひとしきり悩み、「2023 ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の決勝戦、日本VSアメリカをチョイスした。地上波を録画してBD-Rに焼いたものだから、音声は非可逆圧縮が施された2chのAAC。音質的にはベストとはいえないものの、自分にとっては繰り返し味わいたいまさに “ド本命” コンテンツ。球場での観戦が叶わなかった試合なだけに、期待値込みの音を聴けるのか試したいのだ。

日本が1点リードで迎えた9回表、ストッパー・大谷がブルペンから登場。ショウヘイ・オオタニというコールで観客席は大いに沸くが、これがもしリアルの球場だったら……と、先日横浜スタジアムで観戦したベイスターズVSカープ戦に重ね合わせてみる。地響きとまではいかないが、低音を含むウォーッという歓声がいろいろな方向から聞こえていたはずだ。

そのサウンドは“リアル球場”を想像させる

音量をやや大きめに調整したあと、リモコンにある「BASS」の+ボタンを繰り返し押し、思い切り低域を上げてみる。ステータスLEDが3回点滅したのは、サブウーファー音量が最大に達したという合図だ。記憶に自分の主観・感情が入っていることを差し引いても、歓声は低域成分多め、やはり低域を上げたほうがリアルに感じる。とはいえ最大まで上げても、力んだ感じがしないところが、Polk Audioの音作りの上手さだ。

野球観戦なら「ムービーモード」で



サウンドモードは、野球観戦なら断然ムービーモードがお勧め。ドルビーアトモスコンテンツのときほど、立体感や奥行きは感じないものの、音場がぐっと広がる。

野球観戦のおすすめは「ムービーモード」

スタジアムそのままの音ではないにしても、テレビの内蔵スピーカーで聴くステレオ音声とは次元が違う。解説者の声以外の成分、たとえばスタジアムに鳴り響く音楽やUSAコールが、より説得力をもって迫る印象だ。米国チームの声援のほうが断然大きいことも、いまさらながら実感できた。

先頭打者のマクニールはフォアボール、続くベッツを併殺打で討ち取り、バッターボックスにはあのトラウトが。10回以上は見たシーンだが、何度見ても緊張するのだから仕方ない。そして観客席から聞こえてくるのは、悲鳴というより地鳴りのような音。サブウーファーの音量を最大から1つ下にして再生続行……そして空振り、バッターアウト!

テレビの内蔵スピーカーとは「次元の違うサウンド」

Signa S4が薄型テレビの能力を「引き出す」



サブウーファーのいい仕事ぶりに感心したところで、今度は映画も試してみたくなった。ドルビーアトモス対応とイネーブルドスピーカーを体感しなければ、サウンドバーとしての実力は測れない。

視聴したコンテンツは「トップガン マーヴェリック」。テレビ前にポンと置いただけなのに、戦闘機は右から左へ、下から上へと飛び交うし、セリフもしっかり俳優の口もと付近から聞こえる。リモコンのVoice Adjustボタンを押せば、セリフの音量だけがしっかり強調される。不自然な加工感はなく、本来の聞こえかたに近い印象だ。このあたりはサウンドバーとしての基本設計の巧みさであり、DSP使いこなしの妙なのだろう。

VGP 2023 SUMMERで部門金賞を獲得。幅広い層に推奨できる製品だ

サウンドバーは、薄型テレビに不足しがちな音を「補う」デバイスと理解していた。だが、このSigna S4は、補うというよりは「引き出す」「磨く」方向に作用しているように感じる。VGP 2023 SUMMERで部門金賞に輝いたことは伊達ではなく、幅広い層に推奨できる製品だ。

(提供:ディーアンドエムホールディングス)

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