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PRVGP審査員が一斉レビュー

ホームシネマの新たな“頂”、エプソンプロジェクター「EH-LS12000」の総合進化した画質をチェック!

公開日 2022/08/19 06:30 大橋伸太郎/鴻池賢三/岩井 喬/折原一也/海上 忍
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ここからは、VGP映像音響部会で審査員を務める4名の評論家によるインプレッションを一挙に掲載する。それぞれが異口同音に、EH-LS12000がVGP2022 SUMMER総合金賞にふさわしい実力であると高く評価した。


明るく力強い映像でリアルな描写を実現(鴻池 賢三)



本機最大の魅力は、レーザー光源による明るく力強い映像表現。明暗のダイナミックさが鍵を握るHDR映像において、レーザー光源による2,700ルーメンもの輝度性能は、プロジェクターが映し出す世界をよりリアルに近づける。

BD作品『4K宮古島』は、南国の太陽が照らし出す白砂のビーチを眩いばかりに力強く再現。青い空と海の輝きも、カラー映像が白色と同様に明るい3LCD方式により、自然の美をパワフルに表現。視野を覆う大画面と合わせ、その場に居合わせたかのような錯覚に陥るほど強烈なインパクトは圧巻。

2軸シフトによる4K表示は、解像度の向上に加え、より色数が多く滑らかなグラデーションにより、しっとりと落ち着きのある映像美に昇華させる。

絶妙なバランスの映像でアニメ作品も表現豊かに再現(岩井 喬)



エプソンが長年磨きをかけてきた3LCDと、フラグシップ機で継承してきたレーザー光源との組み合わせによって生まれる、濃密ながら適度なヌケ感とコントラストを両立した、バランスの良い色再現性。そして2軸シフトテクノロジーと2700ルーメンの高輝度がもたらす明るい高解像度な描写力が加わり、長時間見ていても疲れにくい安定感ある映像を堪能できる。

特に注力してチェックしたのはアニメ作品での表現力だ。昨今のアニメ作品はベタのテクスチャーではなく、細やかなグラデーションを多用している。そのきめ細やかな階調性が黒方向までしっかりと確保されるとともに、輝度の高い場面での発色の良さ、解像感の高さも相まって、重厚さと軽やかさを併せ持つ絶妙なバランスの映像を実現している。

価格以上のクオリティを発揮する、中〜高価格帯の中でもコストパフォーマンスの高さが光るモデルだ。

高い実力をベースに画質カスタマイズにも応える(折原一也)



3LCD方式とレーザー光源など、近年重要度の高まる輝度重視のデバイスの揃うEH-LS12000だが、実機を視聴して実感したのはハイエンドとしての画質の探究だ。

『8K空撮夜景 SKY WALK』は画面の眩しさの再現とともに、暗部は徹底して沈む。プロジェクターのHDR表現という難題も余裕でこなす実力派。一方、実写版『アラジン』のディスクではフィルム的な質感でナチュラル傾向へと走り、今どきの4K画質の再現としては控えめ。視聴時には「イメージ強調」の設定を操作しつつ、「超解像」の設定を11〜12程度まで引き上げると現代的な画質表現に迫る。

EH-LS12000というプロジェクターは、そんなホームシアターファンの画質カスタマイズの要望にも応える実力機なのだ。

3LCD方式ならではの明るさを確保、階調表現も自然(海上 忍)



本機の魅力を簡潔にいうと、エプソン得意の3LCDとレーザー光源のコンビネーションだ。1ピクセルを上下左右4方向へずらす2軸シフト方式の4K映像は、滲みなく清冽な印象。映像から得られる情報量は豊富で階調表現も滑らか、ヴィヴィッドな色彩は3LCDに対する認識を改めなければならないほどだ。

レーザー光源だけあって黒はあくまで黒く、暗部階調も自然。映画『インターステラー』のワームホール突入シーンは悶絶ものだ。そしてなにより、透過型液晶の3LCDならではの明るさ。

専用暗室を用意しなくてもHDR10+らしい眩さ・煌めきの4K映像を堪能できる、リビングシアターを提唱するエプソンの面目躍如たる新フラグシップだ。


(提供:エプソン販売株式会社)

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