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新MacBook Proのヘッドホン端子、出力に自信ありそうなので600Ωのヘッドホンが鳴るか試した

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山本 敦
2021年10月27日
アップルが最新のMacBook Proを発売した。独自SoC「M1」の強化版「M1 Pro」「M1 Max」を搭載した本モデルでは、3.5mmヘッドホンジャックからのオーディオ出力が強化され、インピーダンスの高いヘッドホンも単独で鳴らせるようになったという。上位のM1 Maxチップを搭載する16インチのMacBook Proで検証してみた。

新しい16インチのMacBook Pro

まず新しい16インチのMacBook Proの外観だが、本体の左側に3.5mmヘッドホンジャックを設けている。USB-C互換のThunderbolt 4端子は左に2基、右に1基。右側には久しぶりにHDMI端子とSDXC対応のスロットが復活した。

左側に3.5mmヘッドホンジャックと2基のThunderbolt 4端子

右側にHDMI端子やSDXCカードスロットがある

さらに右側には、端子がマグネットでスムーズに着脱できるMagSafe 3ポートが搭載されている。筆者もMacBookにMagSafeポートが帰ってくることを待ちわびたMacユーザーだ。USB-C端子で固定されてしまうと、ケーブルに足を引っかけた時などにひやりとする。どうかMacBookにMagSafeポートが搭載されている幸せが長く続きますように。そしてぜひ今後の新しいMacBook Airにもカムバックを願いたい。

久しぶりにMagSafe電源端子も復活した

16インチのMacBook Proには大きな140WのUSB-C電源アダプターが同梱される。大出力のアダプターが付属する理由は、MacBook Proが駆動時に多くのバッテリーを必要とするマシンだからという理由では必ずしもなく、MagSafeポートが対応する新機能の高速充電を実現するためなのだという。高速充電機能を使うと、約30分間で50%のバッテリーをチャージできる。外出時に持ち歩きたい場合にはよりコンパクトなアダプターが使えるし、Tunderbolt 4端子による給電・充電も行える。

LEDバックライトを搭載するキーボード

背面にMacBook Proのレリーフを配置した

さて、今回のレポートの本題である、新しいMacBook Proのヘッドホン出力の実力に迫ろう。先にお断りしておくと、アップルはMacのヘッドホン出力に関連するスペックを公開していない。今回もスペシャルイベントや製品情報では、新しいMacBook Proが「ハイインピーダンスヘッドフォンに高度に対応する」としか言及していない。企画意図や追加情報が判明したらまた報告したいと思っているが、取りあえず今回は筆者による聴感上のインプレッションを報告したい。

最初に試したヘッドホンはゼンハイザーの「HD 820」。インピーダンスは300Ωだ。試聴はApple Musicのロスレス音源を選んで聴いた。なるほど、良く鳴っている。ボリュームゲージの目盛りが「5」あたりの位置で十分に力強い音楽再生が楽しめる。2020年発売M1チップ搭載のMacBook Airで同じ楽曲を再生して比べると、ボリュームゲージを「10」あたりまで上げたところで同じような音量感に到達した。

ゼンハイザーの「HD 820」による試聴

続いてインピーダンスが600Ωのベイヤーダイナミック「T1 2nd」で聴いてみた。MacBook M1では「12」「13」ぐらいの目盛りまで上げて得られる音量が、MacBook Proではゲージの50%にも到達しない「6」「7」あたりの目盛りで十分にパワフルな音量で聴ける。

ベイヤーダイナミックの「T1 2nd」は600Ω

音質については、外付けヘッドホンアンプで鳴らした際のクオリティにはもちろん及ばないが、それでも音楽ソースに含まれる情報をしっかりと引き出せている。このヘッドホン端子の主目的と思われる、ハイインピーダンスなモニターヘッドホンでディテールを確かめるという用途には十分使えそうだ。

新しいMacBook Proは本体の内蔵スピーカーによる空間オーディオ再生にも対応している。Apple Musicで配信されている、ドルビーアトモスによる空間オーディオコンテンツを、単体で臨場感豊かに、持ち運んで楽しめるバッテリー内蔵スピーカーとしても楽しめそうだ。

内蔵スピーカーによる空間オーディオ再生にも対応

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