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【特別企画】自腹購入済みのマニア・成藤とガチトーク

カスタムIEMはいいぞ。新人編集部員がオンキヨーのマグネシウムドライバー搭載「シリーズM」を作った

公開日 2020/05/12 13:01 編集部:杉山康介
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記者は昨年ファイルウェブ編集部に入ったばかりではあるが、様々なオーディオ機器を実際に聴かせてもらったり、開発者やクリエイターの方から話を伺う機会を通じて、良い音を追求することの魅力は少しずつわかってきたつもりだ。

それと同時に、オーディオ沼の底知れなさもよくわかった。特にイヤホンは省スペースで価格帯も比較的手頃なうえ、リケーブルやらと拡張できる要素も多い。ハマったら絶対に大変なので、適切な距離感で付き合っていきたい……そう思っていた

そんな記者を、耳元で何か光らせながら見つめる男の姿が。そう、編集部きってのイヤホンマニア、成藤である。

所持するイヤホンは100を超えるという、少佐こと編集部員・成藤

杉山:成藤さん、その何やら新しそうなイヤホンは一体…。

成藤:よく気付きましたね。これはオンキヨーの新しいカスタムIEM、“シリーズM”です。一般販売は5月12日からですが、僕は昨年末のポタフェスで初披露されたのを試聴して、そのまま先行受注していたんですよね。

成藤が自腹購入した愛機のひとつ、オンキヨーのカスタムIEM “Mシリーズ”

杉山:つまり試聴から購入まで、ほぼ即決じゃないですか。こう言っちゃなんですけど、成藤さんどえらい本数のイヤホン持ってますよね? にも関わらずシリーズMを買った理由って何ですか?

成藤:やっぱり、新開発のマグネシウム振動板搭載BAドライバー(Mg-BAドライバー)が決め手ですね。というのも、マグネシウムは実用金属の中で最も軽量で、吸振性や剛性も高い物質。繊細な信号も正確に鳴らせるし、金属固有の雑音成分も少ないし、高音域の伸び方も自然という、まさに理想的な再生性能を持っているんです。

新開発のマグネシウムBAドライバーがナチュラルなサウンドを奏でてくれるのが特徴。ドライバー構成別に3モデルが用意されている

ラインナップは3つあって、上からMg-BAドライバーとBA2基の「IE-M3」、Mg-BAドライバーとBA1基の「IE-M2」、そしてMg-BAドライバー1基の「IE-M1」です。僕が選んだのは「IE-M1」ですけど、BA特有の金属的な成分が少ないナチュラルなサウンドで、しかも音に厚みがあって、レンジもBA一発とは思えないほど広い。他のイヤホンでは出せない、唯一無二のサウンドになっているのでオーダーしちゃいました。

杉山:イヤホンマニアが言うと、はちゃめちゃに説得力がある…。とは言っても、今のご時世ユニバーサルIEMもたくさん種類があるじゃないですか。それでもカスタムIEMを選ぶ理由ってどんなところなんです?

成藤:確かに自分に合うユニバーサルIEMを探したり、イヤピで自分好みに調整するのも楽しみのひとつではありますよね。でも、自分の耳にジャストフィットするというのはつまり、イヤホンの力が100%引き出されるということ。そこは他には変えられない魅力ですね。それに、自分好みの見た目に作ったイヤホンって、やっぱり愛着が湧きますよ。

杉山:そこまで良いなら、ちょっと気になってきたな…。

成藤:じゃあ作ればいいじゃない。


杉山:えっ?

成藤話は通してあるから。


杉山えっ??

オンキヨーさんにもご協力いただけることとなり、こうして初めてのカスタムIEMを作ることとなったのだった。

次ページカスタムIEMを作りに、いざONKYO BASEへ

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