“マイ電柱”で知られる出水電器があらゆるノウハウを凝縮

【AAEx2020 グランプリ受賞】抜群の音質効果と優れた表現力を実現する「CT-0.2 sv」

福田雅光

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2019年11月21日
いまや世界のオーディオファイルに知られるところとなった、「マイ柱上トランス」や「オーディオ専用電源工事」の出水電器。その数多にのぼるノウハウを生かしつつ、同社が主宰する"電源にこだわるアンプブランド"「ALLION」の最新の成果も生かして作られたのが、オリジナル・電源アイソレーショントランス「CT-0.2 sv」。従来のトランスでイメージされるデメリットを徹底排除することを念頭に、電源の通り道を重視した素材選びや配線技術、徹底した振動対策など、あらゆる音質対策を採り入れた。その成果が実り「オーディオアクセサリー銘機賞2020」では、栄えあるグランプリに輝いた。ここでは新時代に対応する、この電源対策アイテムのどこが凄いのかを探った。

IZUMIDENKI「CT-0.2 sv(スペシャルバージョン)」 電源アイソレーショントランス(¥248,000/税別)

■アイソレーショントランスは理想的なノイズ分離機能を持つ

ノイズフィルター機能の一種に、アイソレーショントランス方式がある。これは鉄心コアを使うトランスで、一次側コイルに電源交流を入力し、二次側コイルから出力を取り出す構造で、入力と出力は完全に分離されるため、理想的なノイズ分離機能を持つことがメリットである。電気回路は使わないが、一次の交流入力はいったん磁気エネルギーに変換され、コアを経由して二次コイルで電気エネルギーに再び変換される仕組みで、この過程でノイズ成分が排除される。巻き線間には静電シールドが施され、高周波ノイズの静電結合が高度に排除される構造を使うため、大きな効果を発揮できる。

この方法は古くから医療機器やデーター処理装置のノイズ対策として使われてきたが、オーディオ用としては比較的地味な存在であると感じていた。過去に筆者も1KVの製品を使った経験があるが、音質的には不十分であった。そのトランスの性能が十分ではなかったのだろう。

■従来の概念を超える驚きの性能。高純度かつ解像度で抜群の効果

今期、出水電器のアイソレーショントランス「CT-0・2sv」を試聴テストして驚いた。その音質効果は、高純度で解像度が高く、抜群の性能を持っていた。こんな性能の製品が誕生していたのか。これなら使ってみたいし、使ってみるべきだ。電源経路の本質的なクオリティの改善効果を、いとも簡単に実現している。

デザイン構造は、縦長でスマートであるのは使いやすく感じた。100Vの出力容量は200W。CDプレーヤーとプリアンプなどの用途になる。キーパーツのトランスには、Rコアトランスが採用されている。この型式のトランスは、小型で漏れ磁束が少なく、効率が高い特徴がある。電源スイッチは、日幸電機に特注したオーディオ用のブレーカー両切りタイプ。出力コンセントはフルテックのロジウムメッキの最高級品、NCFの1口タイプ、GTX-S NCF(R)を採用。デュアルタイプよりも性能が高く、有利である。このことは筆者も確認している。

入出力端子はともにフルテック製のロジウムメッキNCF仕様とし、音質重視で特注の新規オーディオ用ブレーカースイッチを搭載。J1インシュレーターの3点支持を採用するなど徹底した防振対策を採る

入力のIECインレットも、フルテックのロジウムメッキの最高級タイプである。トランスは、特注の4mm厚のL字型金具で15mm厚の特殊制振ボードに固定。シャーシには3mm厚アルミ、カバー部は2mm厚。フロントパネルには10mm厚のアルミと強度を徹底。設置面はスパイク構造。内部の配線材にはPC-TripleC導体2・6mmφ単線を採用。徹底したオーディオ用高音質高性能を追求したスペシャルバージョンである。また、内部の結線は無ハンダ方式である。

副作用がなく鮮度追求に有利。電源の良質化に必要な対策だ

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