「デコーダー/レンダラー」の詳細を解説

iFi audioも対応で盛り上がるMQA、その再生のための基礎を徹底解説

佐々木喜洋

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2018年05月24日

MQA音源を聴いて改めて分かるiFi audioのすごさ

MQAの利点を再度まとめると、音質の割にはデータ量が小さいということだ。Audirvana Plus3の「Audio MIDI設定」のところでもそれが端的によく分かる。これによってデータ制限のあるストリーミングでも、ハイレゾで高音質が楽しめるのは大きなメリットだと思う。

また、iFi audioのポータブル機器のMQA活用を記してきたが、据え置き機と比べても遜色ないような音質には舌を巻いた。こんな小さな機材にどうしたらこんなにも素晴らしい音質が詰め込めるのか、不思議に思えてしまう。

iFi audioを主導するトルステン博士は、英国のオーディオ技術に誇りを持っている。例えば(今回は触れなかったが)3Dホログラフィックサウンドシステムは、他のメーカーならばDSPを使いそうなところをアナログ回路で組んでいる。これはトルステン博士が尊敬するところのアラン・ブラムレイン博士が戦後考案したM/S回路によるもので、それをデジタル全盛の時代にアナログのメリットして採用しているところは興味深い。

MQAも英国Meridianの中心人物であるボブ・スチュワート氏が提案したアイデアであり、iFi audioでMQAを楽しむという体験は、実のところ英国オーディオの素晴らしい成果をじっくりと堪能するということでもあるのだ。

(佐々木喜洋)

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