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同一ドライバー機と比較試聴!

64 AUDIOのカスタムIEMはどれくらい変わった? 実際に作って聴き比べてみた

2016/11/11 オーディオ編集部:浅田陽介
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装着感、質感、そしてサウンド、全てグレードアップした64 AUDIO

ひと通りの比較試聴を終えて感じたのは、64 AUDIOが装着感、質感、そしてサウンドなどあらゆる面で確実なグレードアップを実現しているということだ。

今回の試聴で組み合わせたのはAstell & KernのAK380

同じ4ドライバー構成となる1964-QとA4ではあるものの、そのサウンドはかなり異なる。1964-Qが「あっさり」、A4は「こってり」と言っても良さそうだ。

前述の通り、64 AUDIOはハイエンドIEMを意図した製品づくりとなっていること、それと今回試聴したA4に関してはリズム隊を意識して低域に特性を持たせた音作りを行っていることもあってか、いざ比較してみるとかなり低域の量感が改善されていることが分かる。これは「3Dフィット技術」によって耳へのフィット感が高められたことも深く関係しているのは間違いない。実際に、装着感も1964 EARSよりもしっかりハマっている印象だ。


64 AUDIOの製品ページにはドライバーの数が異なる多くのラインアップを用意
それと、やはりapexテクノロジーの効果についても見逃せなかった。このレンジの広さや音抜けはオープン型ヘッドホンとも共通するような印象だ。ちなみに、64 AUDIOでは今回試聴した4ドライバー機のA4以外にも、全8ラインアップを揃えており、中には12ドライバー搭載機も用意している。それぞれ帯域バランスのバリエーションを持たせており、基本的な音質ポリシーさえ気にいれば自分にピッタリのカスタムIEMが手に入るだろう。

最後に64 AUDIOの魅力は、おそらくスタッフ全員が音楽好きであろうということだ。本国サイトには、ブランド名の由来をやはりローリング・ストーンズのデビューやビーチ・ボーイズのNo.1ヒットなど音楽史の歴史的な出来事となぞらえている。こうした音楽好き達によるプロダクトだからこそ、この表現力が生まれているのかもしれない。

いま、世の中にはざまざまなブランドからカスタムIEMが登場しているが、さらにレベルアップを果たした64 AUDIOのカスタムIEMは、「ひとつは持っていたい」貴重な存在ということができる。

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