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<山本敦のAV進化論 第100回>

相性抜群? ポケモンGOをエプソンのARスマートグラス「モベリオ」で遊んでみた

公開日 2016/07/28 12:23 山本 敦
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モベリオのディスプレイは、0.42型の高温ポリシリコンTFTカラー液晶パネル「ULTIMICRON」に、左右のリムのトップに仕込まれた光学系から映像を投射しプリズムに反射させ、メガネで言うところのレンズの部分に搭載するハーフミラー層に当てた映像を見るという仕組みになっている。


見える!見えるぞ!ポケモンたちがすぐそこに!
レンズ部はほぼ無色透明なので、ヘッドセットを装着したままでもスマホ上のポケモンGOの画面が見られる。画面も十分に明るいので、電気を点けた室内はもちろん、曇天の昼間の屋外ぐらいまでならゲーム全体の画面にポケモンの姿、モンスターボールの軌道までもがしっかりと判別できる。

夏場は熱中症に気をつけたいので、ドピーカンの昼間に屋外でポケモンをゲットする行為はなるべく避けたいところだが、どうしてもモベリオを装着して遊びたいなら本体に付属するサングラス状のシェードを装着すれば視界を少し暗くできるので、ゲームの画面はより見やすくなる。

Wi-Fi Directによる接続時には映像表示に若干の遅延があり、時折ブロックノイズも発生した。必然的に操作にも影響が出るため、レアなポケモンが出てきた時にはモンスターボールを投げるタイミングがつかみづらくなって焦る。他の場面に比べて少し機敏な操作が求められるジムでのバトル時にはややもたつく感じが気になったので、基本的には通常の地図上を移動しながらのプレイを中心にモベリオを活用した。

プレイ中のサウンドももちろん楽しめる。モベリオの場合、ヘッドセットとコントローラーをつなぐケーブルのインラインに3.5mmのヘッドホンジャックがある。ここに任意のイヤホンやヘッドホンを接続すればいい。スマホ側にBluetoothイヤホンが接続できるのかも試してみたが、モベリオとミラキャスト接続中には使用できなかった。


モベリオを身に着けて、イヤホンも両耳に装着。スマホを片手に持つ「ポケモンGOのプレイスタイル」が確立した

ミラキャスト中はBluetoothイヤホンをペアリングすることができなかった
■街に出て「モベリオでポケモンGO」を試してみた

ポケモンGOの醍醐味は屋外に出てこそ味わえるので、モベリオを携えて街に出てみることにした。筆者は今回メガネ・オン・メガネで身に着けているが、もちろんコンタクトレンズを使った方が快適であることは言うまでもない。

コントローラーはジーンズの後ろポケットに入れた状態で機器をつなぐケーブルは適度な長さに収まる。イヤホンのケーブルが多少ぶらつくので、クリップなどで服に固定した方が安全だ。そしてスマホは利き手の側に携える。これをプレイ中の基本スタイルとした。

敢えて断りを入れるなら、モベリオは屋外で歩きながらの使用は禁止されているデバイスだ。それもそのはず、シェードを付けて映像を投射しなければある程度視界は得られるのだが、それでも普通のメガネではないのでハーフミラー状になっているスクリーン部分は奥の景色が見づらくなる。そのうえ、映像を投射しながらイヤホンで音を聴くともなれば、とてもじゃないが歩きながらは怖くて使えない。


人目をはばからず、街角でポケモンをつかまえる筆者。静止画ではわかりづらいかもしれないが、けっして歩いてプレイしていないのであしからず

次ページポケモンがスマホ画面を飛び出して迫ってくる臨場感は格別

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