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機内でも滞在先でも活躍

AKG「N60NC」を海外出張で使ってみた。ノイズキャンセリング効果&音質をチェック!

公開日 2015/09/28 10:30 山本 敦
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音楽を聴くとき以外も縦横無尽に活躍する

ベルリンでの取材中にも色んな場所でN60NCを使ってみた。さすがにベルリンはドイツの首都だけのことはあって、街の中心地は常に人通りで賑わっていて、交通量も多い。市民の足としてフル稼働する地下鉄のUバーンは、心なしか日本の地下鉄よりも走行時に揺れるしノイズも多めだ。車内でヘッドホンやイヤホンを着けているベルリン市民も、このノイズから一時でも開放されたいと願っているに違いない。

筆者も地下鉄の車内でN60NCの電源をおもむろにONにして、緑色のランプを点灯させた。やはりここでも非常に高い効果が得られ、ブレーキがきしむ音や窓がガタガタと鳴る音がすうっと軽減され、心落ち着けて音楽に集中できた。

街なかではノイズキャンセリング効果が高いぶん、歩きながら使うとやはり周囲の音が聞こえづらくなって危険な場合がある(特に今回のように歩き慣れていない街ではなおさらだ)。スイッチをONにしなくても、そもそもパッシブのノイズキャンセリング効果が高いヘッドホンなので、音楽は心地良く楽しめると思う。

IFAは世界各国から多くのジャーナリストが集まるイベントだ。プレスルームにもひっきりなしにジャーナリストが往来しているが、その喧噪の中で原稿の下地をつくったり、ブースを回って撮ってきた写真を整理する作業はなるべく静かな環境で集中してやりたいものだ。そこで会場にも持参したN60NCを取り出してノイズキャンセリング機能のスイッチを入れると、有り難いほど静かな環境が得られてレポート執筆に勤しむことができた。

プレスルームにて。ヨーロッパのプレス関係者は「いつ原稿書いてるんだろう?」と疑いたくなるほどプレスルームでひたすら談笑している人もちらほら。周りがざわついていて集中できない時にはN60NCで周囲のノイズをシャットアウト

N60NCが他のアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するヘッドホンと異なっている点は、長時間使っても違和感を感じない圧倒的に自然なノイズキャンセリング効果と、小さく畳んで持ち歩ける抜群のポータビリティにある。海外旅行に限らず、普段からスマホと一緒に肌身離さず持ち歩いてしまう、カバンの中の常備アイテムになりそうだ。

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