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エンタメ×スポーツを軸に「コンテンツ/サービス」「アライアンス」の両面戦略で成長

U-NEXT、有料会員数が500万人を突破。国内企業では初

公開日 2025/11/26 18:07 編集部:原田郁未
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U-NEXTは、同社サービスの有料会員数が、2025年11月時点で500万人を突破したと発表した。同社によれば、月額550円(税込)を超えるプレミアム有料型の放送・配信サービスとして国内企業では初とのこと。

日本企業の映像サブスクでは初の快挙

U-NEXTは2007年に「GyaO NEXT」としてサービスを開始し、2009年に現名称に変更。2023年5月に有料会員300万人、同年9月に400万人を突破した。加えて同年7月、TBS/テレビ東京/WOWOWの合同動画配信サービスであった「Paravi」を統合したことも成長の加速につながり、この度500万人という節目を迎えたとしている。

同社では、「コンテンツ/サービス」と「アライアンス」の両面戦略が会員拡大を支えたと分析。主要な戦略について、次のように紹介する。

コンテンツ/サービス戦略の例としては、まず「見放題作品数No.1」「ジャンルごとNo.1」を掲げ、幅広いコンテンツを取り揃えたことを挙げる。映画・アニメに加え、TBS/テレビ東京の国内ドラマ、米動画配信サービス「HBO Max」の欧米ドラマ、韓国/アジア作品など多彩なラインナップを国内外から確保。海外最新コンテンツの本国同時/独占配信にも取り組み、特定ジャンルのコアファンからも支持を獲得したとする。

会員数の推移

ライブエンターテイメントについても、欧州サッカーやゴルフ、格闘技など年間2,800試合以上のスポーツ配信に加え、年間400本以上の音楽ライブを配信。電子書籍は124万冊以上をラインナップし、映像とのメディアミックス作品が伸長。2026年8月期には音楽ストリーミングサービスも開始予定としている。

また、「NHKまるごと見放題パック」や「サッカーパック」など、ポイントを活用できるオプションを拡大。11月18日からはモバイル通信とのセット「U-NEXT MOBILE」も提供を開始している。

アライアンス戦略については、第1に映画業界とのシナジーをアピール。全国3,000スクリーンで毎日プロモーションを展開し、330以上の劇場でU-NEXTポイントが映画チケットに交換可能となっているほか、地方映画祭との協業により全国的な映画産業の活性化にも寄与していると説明する。

テレビ局とは、Paravi統合をきっかけに各局の最新ドラマ/バラエティを独占配信できるようになっただけでなく、地上波放送の番組内告知を通じ、サービス認知度が飛躍的に高まったと振り返る。

10月1日には楽天モバイルと「Rakuten最強U-NEXT」を開始し、通信事業者との相互送客を実現。さらにHBO Maxとの提携では、国内のドラマ/映画を世界へ発信する取り組みも開始。2025年10月よりTBS・テレビ東京のドラマ作品を中心にグローバル配信を行っており、各国で初週チャートインを記録したとのこと。

同社は今後について「日本発の配信サービスとして、次のステージとなる“1000万会員”を目指す」とコメント。コンテンツのさらなる拡充、利便性向上、パートナーシップ拡大を進めていくと述べている。

 

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