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ザッカーバーグ氏にちなんだ仮称

Metaが新たな仮想通貨「Zuck Bucks」を準備中? Diem挫折後の再チャレンジか【Gadget Gate】

2022/04/08 Kiyoshi Tane
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Meta(旧Facebook)の支援した仮想通貨プロジェクト「Diem」は、米規制当局の根強い反対に遭ったことを示唆しながら中止されることになった。しかし同社が新たに、Facebookユーザーが同サイト内で使える仮想通貨を開発中と報じられている。社員らはその仮想通貨を、親しみを込めて「Zuck Bucks」と呼んでいるそうだ。

英Financial Timesの記事によると、Facebookの親会社であるMetaは、Diemの計画が訴訟の山によりご破算になってしまったあと、仮想通貨を作ることに再挑戦しているとのことだ。

ただしDiemとは異なり、このZuck Bucksはブロックチェーンベースではなく、すでに開発に取り組んでいると伝えられている。もちろん社員らがZuck Bucksの仮称で呼んでいるのは、CEOで創業者のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏にちなんでのことだ。

マーク・ザッカーバーグ氏

この仮想通貨はビットコインのような暗号通貨ではなく、Epic Games「フォートナイト」のV-Bucksや、「Roblox」(ユーザーがゲームを作成および共有でき、他のユーザーが作ったゲームをプレイできるオンラインゲーミングプラットフォーム)のRobuxに近いアプリ内通貨になると報じられている。

さらにFinancial Timesによれば、このZuck Bucksとともに、Metaグループへの有意義な貢献や、あらゆる意味で優れたFacebookユーザーことを賞して与えられる「ソーシャルトークン」や「レピュテーション(評判)トークン」が新設されるかもしれないそうだ。Metaの視点で見た行いの正しさから換算したZuck Bucksをもらえるのか、それとも有料で購入することになるのかは、記事執筆時点では不明である。

Meta社は Zuck Bucksについてコメントを控えているが、同社が現実とは独立した経済圏を備えたメタバースを追求していることを考えれば、その中で使える通貨を作るのは理に叶っていると言えそうだ。

Source: Financial Times
via: The Guardian



※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。

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