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京極夏彦氏、古賀史健氏が開発アドバイザーを担当

『ひぐらし』『Fate/Zero』など世界初「電子書籍専用フォント」本がkindleで発売。星海社から

2020/07/17 ファイルウェブ編集部
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星海社は、“世界初”となるオリジナルの「電子書籍専用フォント」を採用した電子書籍の配信を、本日7月17日よりkindle限定で開始する。

第一弾タイトルとして、『ひぐらしのなく頃に』『Fare/Zero』の文庫版や、「武器としての交渉思考」をはじめとした瀧本哲史氏の著書など計36タイトルをラインナップ。

<星海社「電子書籍専用フォント」での配信タイトル一覧はこちら>


用意されるフォントは「心を揺さぶる」をテーマにしたフィクション用かなフォント「フミテ(筆)」と、「頭が冴え渡る」をテーマにしたノンフィクション用かなフォント「なぎ(凪)」の2種類。書体設計はmacOS標準搭載日本語フォント・ヒラギノの書体設計士である字游工房の鳥海修氏が行い、電子書籍化にあたってのディレクションは星海社の紺野慎一氏、松島智氏が努めている。

「フミテ」「なぎ」のフォント見本

また「フミテ」は作家の京極夏彦氏が、「なぎ」はライターの古賀史健氏が開発アドバイザーを担当。フォント名も両氏が命名したとのことで、コメントも寄せられている。

京極夏彦氏コメント
フミテとは、「筆」の古語。人から人へと想いを伝えるテクノロジーの根源にあるべき熱量を、この日本初の電子書籍専用書体は見事なまでに継承し、体現しています。先駆けとなる今回の事例に続く新たな挑戦によって、電子書籍の世界がさらに魅力あふれるものとなることを期待しています。

古賀史健氏コメント
「読むノイズキャンセリングヘッドフォン」。この書体にキャッチコピーをつけるなら、こんなことばがふさわしいと思います。視覚的なノイズを極限まで排し、知の修得をいっさい妨げない、ニュートラルな書体。湖面に響く鳥の声にも似た、静寂の書体。そんな第一印象を頼りに、水面に波の立たないおだやかな状態を指す「凪」から、この名を選びました。

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