オリジナルコンポーザー阿保 剛氏が再検証

『メモリーズオフ8』サントラがハイレゾ化。リマスター音源でリリース

編集部:押野 由宇
2019年05月15日
株式会社MAGES.は、アニメ&ゲーム音楽レーベル5pb.Recordsより、人気ゲーム『メモリーズオフ』シリーズ第8作『メモリーズオフ -Innocent Fille-』サウンドトラック2タイトルをハイレゾ化して発売する。

・「High Resolution Soundtracks メモリーズオフ -Innocent Fille-/音楽:阿保 剛」5月29日発売/¥3,500
・「High Resolution Soundtracks メモリーズオフ -Innocent Fille- for Dearest/音楽:阿保剛」5月15日発売/¥2,800

「High Resolution Soundtracks メモリーズオフ -Innocent Fille-/音楽:阿保 剛」

「High Resolution Soundtracks メモリーズオフ -Innocent Fille- for Dearest/音楽:阿保剛」

全曲インストゥルメンタルで、「-Innocent Fille-」には全54曲、「-Innocent Fille- for Dearest」には全16曲を収録。シリーズ全BGMを手掛けるオリジナルコンポーザー阿保 剛氏による音源再検証、そしてハイレゾ特性に合わせたマスタリングして完成したリマスター音源となる。

阿保氏は、ゲーム『メモリーズオフ -Innocent Fille-』『メモリーズオフ -Innocent Fille- for Dearest』について、「本作のプロジェクトはとても長く、始まりは2013年のPV用楽曲まで遡ります。本格的にプロジェクトとして楽曲を制作開始したのは2017年の春頃です。苦難のあった制作進行ではありましたが、その分熟成されたタイトルになりました」とコメント。

さらに、「今回の特徴として、物語がライトサイド/ヘヴィサイドと別れているわけですが、そのライトサイドを位置づける音色としてピアノを、ヘヴィサイドにはバイオリンを紐づけています。同じ曲でも2種あるのは、その楽器の特徴を意識したアレンジとなっているためでして、さりげない違いに『!?』と気付いたり、物語の変化を音でも感じ取って頂けるよう、画策しております。そして後日談となるfor Dearestではヘヴィ要素を取払い、甘く暖まる物語への音楽として制作しました。派手な曲は控え、作品全体がエピローグの楽曲群になるよう、意識して作ってます。本編とあわせて楽しんで頂ければ幸いです」と述べている。

阿保 剛氏

そして、一部収録楽曲についても、以下のようにコメントが寄せられている。

・「Last memories -main theme-」
この曲名は当初から決めており、物語を統括するイメージを持たせつつ作ったメインテーマです。雪による冷たさ、澄んだ広い空、懐かしき故郷を思い描きながら作ってみました。

・「Yesterdays」
メインテーマとは別に本作の全容を思い描きながら作った曲です。淡い想いや、懐かしさ、優しくなれる記憶と共に成長していく思春期をテーマに作ったピアノソロ曲です。

・「Misty sense」
今回、曲名からネタバレしないよう、気を付けて名付けています。お気に入り曲の1つです。無邪気さや不完全な理性、そこから生じる不気味さも含めた無垢。初めてこの曲を聴いた時に戦慄を感じてもらえたら、とイメージしつつ作っています。

・「Seaside café -YuKuRu-」
物語の舞台として活躍するシーサイドカフェYuKuRuの曲です。このカフェは登場人物である汐鐘京子の趣味が多大に反映されていて、湘南、サーファー、アジアン、沖縄、という要素が混沌としているイメージです。この曲の中盤に初代からの、あるBGMの要素を微量に混ぜていたりします。他にも混ぜている曲がありますので、探してみて下さい。

・「Epilogue -冬から春へ-」
Introduction -秋から冬へ-、から繋がるEpilogue。そして季節は冬から春へ。雪解けの透明な水が流れ、冷たくも温かな日差しが降り注ぐ。そんな自然の力による時間経過や心の成長、未来や希望。…という流れの構成になっていますので、意識しつつ聴いて頂けると嬉しいです。

・「Each and every heart -piano-」
初代メモオフヒロインの1人、唯笑のテーマのピアノソロです。思い入れがある曲で、この曲が本作に登場すると知ってアレンジを作り、私の要望でアレンジ版をゲームに収録して頂きました。

・「The indication」
2013年末に制作した曲であり、そのPVの絵コンテに合わせた、物語性のある楽曲となっています。本編では使用されていませんが、関連曲として収録いたしました。

・for Dearestで追加した各キャラクターの名前が入る楽曲は、それぞれの未来を優しい視点で見守るような雰囲気を意識した、これもお気に入りです。

・「Last scene」
最後の最後を意識して作った曲です。今回はエピローグ曲を「Memories Off」にせず、この曲にさりげなく内包させるよう構成しました。この曲を作り終えた後、歴代作品を思い出して感慨深かったです。

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