Cerevoに量産設計や品質管理を委託

UPQ、手軽に燻製が楽しめる卓上フードスモーカー「REIKUN Dome」。新スマホにも「チャレンジしたい」

編集部:川田菜月
2019年01月15日
(株)UPQは、同社初の生活家電カテゴリー製品として、卓上フードスモーカー「REIKUN Dome(レイクン・ドーム)」を発表。本日1月15日からクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にてプロジェクトを開始した。

卓上フードスモーカー「REIKUN Dome(レイクン・ドーム)」

REIKUN Domeは、香り付けをする食材の皿の上に、透明なガラスドームと製品本体を被せて簡易的に燻製が楽しめるというもの。『大人のおやつをつくる玩具』というコンセプトのもと商品企画・デザインを行い、“ちょっと贅沢なひとり呑み”を実現するとしている。

透明なガラスドームと製品本体を香り付けをする食材の皿の上に被せて、簡易的に燻製が楽しめる

通常、燻製を行う際は、煙を下から立ち上らせて食材に香りを付けていくが、本製品では独自構造により、上から下に煙が落ちてガラスドーム内に充満させていく設計となっており、仕上がりを待つ時間も目で楽しめる製品になっているという。また、煙が一旦下に落ちていくことで拡散が最小限に抑えられ、服や部屋などへ匂いがつくのも抑えられるとのこと。

本体の上蓋を外し、底面にある電源ボタンを押して電源がONになると、LEDが点灯してファンが回り始める。その状態でガラスドームの上にセットし、中央部にあるウッドトレイにキューブ状のスモークウッド「Smoke CUBE」を入れ、点火して煙が出始めたら上蓋を閉めると、3、4分で煙が下に落ちてくる。燻製自体は約5分から10分程度で完成するという。

点火して煙が出始めたら上蓋を閉めると、3、4分で煙が下に落ちてくる

キューブ状のスモークウッド「Smoke CUBE」は桜の香りを当初付属する。開発の中でその他の香りも作っていくとのこと

製品デザインでは、燻製による汚れや経年劣化も製品の味わいとして捉えられるよう、パーツデザインには真鍮やアイアンなどアンティーク雑貨の要素を取り入れ、様々な食卓シーンになじむようデザインにも考慮したとしている。電源は乾電池駆動。なお製品の口径が合えば、ドーム部については市販のガラス製品でも使用可能とのこと。

パーツデザインには真鍮やアイアンなどを採用

現時点での口径は約φ80mmとのこと

販売はクラウドファンディングのみを予定しており、限定生産になるとのこと。支援者には、量産開発から製品を届けるまでの様々な工程を逐次公開しており、他にも工場見学やレシピ開発会議などを実施する予定。

UPQは本日、新製品発表会を開催。同社の製品開発及び管理体制の強化として、スタートアップ支援を行うCerevo社に、量産設計、製造、生産・品質管理などを業務委託する新体制を発表した。

新体制について代表取締役の中澤 優子氏は「量産設計から品質管理の部分についてはCerevo社に業務委託するが、UPQとしても一緒になって行っていく。また、商品企画やデザイン・設計、販売、カスタマーサポートなども、これまで通りUPQとして注力していく。UPQだけで見落としてしまったような問題点を未然に防ぎ、製品開発の精度を上げて、新体制でやり直していきたい」と説明した。

(株)UPQ代表取締役・中澤 優子氏

生産コスト増につながるのではという問いについては、「これまでも中国や台湾の工場に委託していた部分もあったので、時間とコストの面で短縮できる部分も多いと思う。また新体制になって品質面などをより強化していくことで、製品を販売した後に発生しうる問題を未然に防ぐことに繋がり、結果的にコストを増やすことにはならないと考えている」とした。

業務委託を受けるCerevo社は、「Cerevoのスタートアップ支援は、資金調達からプロトタイプの開発や、販売や法務、経理、広報も含めた全領域を対象としている。UPQについては、量産から品質管理といった部分を一緒にやっていくことになる。量産の最初から見ていくことで、潜在的な問題点を見つけ出し、商品設計・製造の改善を図っていく」と説明した。

Cerevo社に量産設計、製造、生産・品質管理などを業務委託する

中澤氏は2015年7月の創業からこれまでを振り返り、「小ロット生産が可能な工場が増えてきたり、ECでの販売や少量多品種の店頭展開など、製造・販売の両面で環境が変化しており、ものづくりへのハードルは従来と比べて下がっている。一方で同社では、液晶テレビのスペック誤表記やスマートフォンのバッテリー回収など、大量生産品を製造して販売していく事の難しさにも数多く直面してきた」と語る。

UPQは2015年7月に創業、様々な製品を開発・販売してきた

こうした経験をふまえ、「製品開発は大変なことも多いが、形あるものを作り出すこと、またその製品をユーザーに気に入ってもらえること、楽しんでもらうことは、ものづくりの魅力であり、その魅力を伝えていきたい」とした。また、新体制による品質管理の強化だけでなく、本製品については製造の過程も公開することで、「ものづくりの中で苦しい葛藤や過程を、実際にユーザーに見てもらうことも、魅力を伝えることの一つだと考えている」と語った。

同社の強みとしている「商品企画」「プロダクトマネジメント」「販売」のノウハウ提供も引き続き行っていくとし、「多くの企業と一緒に企画、製品開発を進めていくことで、商品を企画すること、世の中に求められる製品を作ることとは何かといった、自分自身に蓄積されてきたノウハウや考え方を共有し、世の中のものづくり活性化に繋げていきたい」とした。また、新たなスマートフォンの開発については、「また作りたいと思っている、チャレンジしていきたい」と意気込みを見せた。

「商品企画」「プロダクトマネジメント」「販売」のノウハウ提供も引き続き行っていく

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