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今後の試金石となる第一歩

「富士フイルム フォトイメージングフェア2021 ONLINE」、1月28日・29日に開催

公開日 2021/01/28 12:38 PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
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■コロナ禍の今こそ、写真の持つ力を伝えたい

富士フイルムイメージングシステムズは、撮影からプリントまで、無限大に広がるビジネスチャンスをアピールする恒例の「富士フイルム フォトイメージングフェア」を、今回は新たにONLINE による「富士フイルム フォトイメージングフェア2021 ONLINE」として、1月28 日(木)、29日(金)の両日に開催する。なお、一部コンテンツはアーカイブとして、会期後も提供される。

富士フイルム フォトイメージングフェアはONLINEでの開催となった

事前説明会の冒頭であいさつに立った同社代表取締役社長・西村亨氏はコロナ禍に見舞われた昨年を振り返り、「新しいステージへの挑戦をテーマにスタートしたものの、コロナ禍で見直しを迫られた」と語り、ニューノーマル時代の到来や巣ごもりによりお客様との接点が限られる中、「製品やサービスの真の価値を伝えるため、ユーザー接点の変化に対応し、営業組織・営業活動・情報発信を変革していく。方針の見直しをせざるを得ないが、これをチャンスと捉えたい」と訴えた。コロナ禍の今こそ、「写真の持つ力を伝え、需要創造を推進していく」と力を込めた。

富士フイルムイメージングシステムズ(株)代表取締役社長・西村亨氏

4月から12月までの業績では、デジタルカメラを取り巻く市場環境はさらに厳しさを増すが、ユーザーベネフィットを捉えた革新的な新製品の投入により新規顧客を開拓。第3四半期では前年を上回り、第3四半期までの通期でも前年並みを確保する。1月27日にはデジタルカメラの新製品「FUJIFILM GFX100S」「FUJIFILM X-E4」とレンズ3機種を発表。気を吐く存在として市場からも期待を集める。

イメージング事業は、昨春には対前年比で半減まで縮小したが、第2四半期には対前年比70%、第3四半期には同90%と着実に回復。前年を上回るインスタントや年賀ポストが牽引役となった。2021年は「Neo Standard」を銘打ち、「これからの新基準、ニューノーマルの時代に合わせ、ユーザーとともに新しい価値創造に挑戦する。日常生活がもとには戻らないことを前提に、抜本的に見直し、まったく新しい基準を確立していく」と方針を示した。

WEBやSNSなどオンラインを活用した情報発信に大きく舵を切り、“afterコロナ”“withコロナ”を契機に生まれる新たな需要をビジネスチャンスと捉え、プリント需要の開拓・拡大にチャレンジする。「改善しなければならないことやまほどあり、変化を恐れず取り組んでいく。オンラインではつながっているものの、真の距離感は遠のきがちだ。その距離感を常に意識し、最適な判断と活動を進めていく」と語る西村社長。東日本大震災から丸10年を迎え、「写真の大切さをアピールする年、写真の価値を感じてもらえる年になるよう積極的に仕掛けていく」とあいさつを締めくくった。

■ネット開催のメリットを最大限に生かす

続いて、同社取締役・常務執行役員 営業推進部長・水沼誠一氏が「富士フイルム フォトイメージングフェア2021 ONLINE」の概要について説明を行った。

富士フイルムイメージングシステムズ(株) 取締役・常務執行役員 営業推進部長・水沼誠一氏

「オンラインセミナー」「動画コンテンツ」「機器デモンストレーション」の3つの柱で構成され、「オンラインセミナー」は、1月28日(木)に、
(1)プリントビジネスは面白い!プリントビジネスの可能性を考える
(2)新しい時代!これからの成人振袖写真について
(3)毎日がわくわくする新習慣を!新商品「ハーフサイズプリント」のすべて を、
29日(金)に
(4)「アルバムのチカラ」−デジタル時代の写真の残しかた−
(5)どうすれば売れる? 売るためにどう伝える?を考えてみよう 
(6)写真店が語るこれからのフォトビジネスとは−接客・SNS など意欲的に取組む事例− 
の、以上の6つをラインナップ。「延べ4,000名の参加応募をいただいており、関心が大変高い」と反響は上々のようだ。

「動画コンテンツ」には、各商品やサービスの仕様を3〜5分程度にまとめたものと、市場性や特長など参考になる販売情報を販促・商談・研修用として10 分程度にまとめたものをカテゴリー別に用意する。すでに同社グリーンオンラインにて30のコンテンツが配信されており、これに20コンテンツを加えて50のコンテンツを揃える。「動画広告では、理解度が2倍、利用意欲が7倍になるとのデータもある。これをきっかけに動画コンテンツを積極的に提供していきたい」と動画ツールによる情報発信力を強化していく。コンテンツはアーカイブされ、今後も随時拡充していく構えだ。

「機器デモンストレーション」は、地域を限定せずに全国に同時にお伝えできるなど、これまでリアルではできなかったメリットをアピール。「Frontier DE100-XD」「ASK-500」のオンラインによるデモを計6回実施する。

コロナ禍で通常のリアルでの開催は実現できなかったが、ネットを活用することで、情報伝達の「理解度」「拡がり」「スピード感」を高めることも可能となる。水沼氏は「どういう反応が示されるのか。期待すると同時に、その結果から勉強していかなくてはいけない。今後、こうしたスタイルが増えてくることが予想され、その足掛かりとしての第一歩になる」と気を引き締めた。

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