HOME > ニュース > Android XR/Gemini搭載XRグラス「XREAL AURA」11/27発売。本日より一般予約受付開始

229,800円から

Android XR/Gemini搭載XRグラス「XREAL AURA」11/27発売。本日より一般予約受付開始

公開日 2026/11/02 19:35 編集部:原田郁未
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

XREALは、Android XRとGoogle Geminiを搭載する空間コンピューティングデバイス「XREAL AURA(エックスリアル オーラ)」を、11月27日(金)14時より発売する。

本日11月2日(月)から一般予約を開始し、公式オンラインショップ、国内主要通信キャリア、全国のXREAL取扱量販店などで展開。11月下旬より順次発送する予定だ。

ラインナップと税込販売価格は以下の通り。フレームはIPD(瞳孔間距離)60 - 66mmに対応するMサイズと、66 - 72mmに対応するLサイズを用意する。

・12GB RAM/256GBストレージモデル:229,800円
・16GB RAM/512GBストレージモデル:269,800円

XREAL AURA

 

Android XRとGeminiで、空間内のアプリ操作や作業支援に対応

XREAL AURA(以下、AURA)は、Googleのスマートグラス/ヘッドセット向けプラットフォームであるAndroid XRと、生成AI Geminiの両方に対応した有線接続の空間コンピューティングデバイス。

ディスプレイやスピーカー、センサーなどを内蔵するグラス本体と、バッテリー、タッチパッドを内蔵した「専用コンピュートパック」を分離し、それぞれにプロセッサーを内蔵する「デュアルチップ構成」を採用。互いを有線接続して使用する。

Android XRの採用により、Google Playストアから既存のAndroidアプリを空間内の大画面で利用できるほか、Android XR向けの没入型アプリも利用可能。Google Play上の数百万のアプリと、200以上のXR向け没入型アプリにアクセスできることを同社はアピールする。

着用した視界のイメージ。空間に様々なコンテンツが映し出される

Google Geminiにおいては、リアルタイム音声対話機能Gemini Liveの利用も想定。ユーザーが見ているものや作業状況をAIが理解し、その場に応じて支援する。目の前にある物の検索や、ゲームのボスの攻略法、作業中のコードについて尋ねるなど、映像や状況を踏まえた助言、問題解決、作業補助のほか、音声で空間内のウィンドウ整理を指示する使い方も想定する。

Genminiとの連携で視界のマテリアルの分析や解説を受けられる

専用コンピュートパックにはQualcommの「Snapdragon Reality Elite platform」を搭載。AURAは同プラットフォームの初採用製品だという。グラス側にはXREAL自社開発の「X1S」を搭載し、低遅延の空間表示やセンサー処理などを担わせる。

専用コンピュートパックには「Snapdragon Reality Elite platform」を搭載

質量はグラス本体が95g未満、コンピュートパックが約265g。パックには4,455mAh/34.84Whのバッテリーを内蔵し、連続駆動時間はおよそ3.5時間前後とのこと。急速充電規格のQC3.0とPD3.0 PPSをサポートしており、最大57Wで充電できる。

USB Type-C端子は2系統で、一方をグラス接続、もう一方を充電とDisplayPort映像入力に使用。PCなどの映像を空間内に表示できる。無線通信はWi-Fi 6/6E、Bluetooth 5.3に対応する。

コンピュートパックはグラス接続用USBポートと、給電/映像伝送用USBポートの2系統を備える

グラス本体はソニー製Micro-OLEDを採用し、解像度は片眼1,920×1,200、リフレッシュレートは最大120Hz、視野角は最大70度。光学エンジン「X-Prism optics」による光学シースルー方式で、現実の景色にコンテンツを重ねる。

広い視野角によってコンテンツを広く、大きく感じられるようにするとともに、5段階の電子調光レンズも搭載し、周囲の明るさに応じて遮光レベルを調整。映画視聴時には透過率を下げ、没入感を高められる。

ディスプレイは第三者認証機関TUV Rheinlandの「Eye Comfort 5つ星」のほか、高視認性、低ブルーライト、フリッカーフリー、色精度の認証を取得。Eye Comfortでは人間工学/ユーザーパフォーマンス/左右眼の表示整合性/長時間使用時の快適性などを、高視認性では周囲の明るさが変化した際の見やすさを認められたとしている。

トラッキングは6DoFに対応。環境トラッキングカメラ2基と高解像度AI認識カメラ1基を、ハンドトラッキングや視覚認識に活用する。AI認識カメラにはプライバシー表示LEDも備える。

操作は手や音声に加え、コンピュートパック搭載の静電容量式マルチタッチパッド、物理ボタン、ワイヤレスキーボード、ゲームコントローラーなどに対応。暗所など手を認識しにくい環境ではタッチパッドを利用できる。

音響面では「Sound by Bose」の指向性デュアルスピーカーを搭載。耳を塞がずに音声や音楽を聴けるとともに、周囲への音漏れを抑える設計としている。

同社では本製品の活用シーンについて、大きくわけて「Work」「Watch」「Play」「Create」の4カテゴリーを提案する。

Workでは、有線ミラーリングとマルチウィンドウで大型仮想ディスプレイを空間に固定・配置。文書、スライド、カレンダー、メール、チャットなどを並べ、ホテルや空港ラウンジ、電車、カフェでも広い作業スペースを確保できる。

Watchでは、Google Playから対応アプリを導入し、YouTubeなどの動画や映画、スポーツ観戦を大型画面で楽しむ使い方を提案する。試合映像の周囲に3D情報や友人とのチャット、選手のリアルタイムデータを並べる例も紹介。プライベートシアターを持ち運ぶような体験を目指す。

Playでは、Androidネイティブゲームに加え、USB-C映像出力対応のPCや携帯ゲーム機を有線接続し、低遅延の大画面でプレイする使い方を想定。横にDiscordやYouTube、Geminiを表示し、攻略法を尋ねることもできるという。仮想テーブルでのボードゲームや、ハンド操作によるゲーム体験も提案。Createでは、3Dコンテンツ制作など、現実空間とデジタルコンテンツを組み合わせた制作環境としての利用を掲げる。

移動中の使用に最適化する「Travel Mode」も搭載。従来のARグラスを車両内で使用した場合、加減速や旋回に伴って仮想画面がずれたり、大きく動いたりすることがあったという。これに対しAURAは移動する車内を基準に画面を固定し、タクシーの旋回や坂道でも安定した表示を目指した。

 

専用アクセサリーも展開。本体とのセットや予約キャンペーンを用意

本体と同時に、専用アクセサリーも予約開始。「XREAL ワイヤレスキーボード」はAndroid XRの操作キーやGemini Live専用キーを備えた薄型/軽量の折りたたみ式Bluetoothキーボードで、価格は12,980円(税込)。「XREAL ゲームコントローラー」はGameSirと共同設計したコントローラーで、誤動作が少なく耐久性が高いとされるホールエフェクト式ジョイスティックとトリガーを採用。価格は18,990円(税込)となる。

専用のキーボード、ゲーミングコントローラーも同時発売

AURA本体とアクセサリーのバンドル(セット)もラインナップ。AURA本体とキーボードを組み合わせる「プロダクティビティ・バンドル」は、12GB/256GBモデルが212,880円、16GB/512GBモデルが252,880円。

AURA本体とコントローラーのセット「ゲーミング・バンドル」は、12GB/256GBモデルが218,890円、16GB/512GBモデルが258,890円。キーボード/コントローラーどちらも同梱する「オールインワン・バンドル」は、12GB/256GBモデルが231,870円、16GB/512GBモデルが271,870円となる。

一般予約では、全額前払いで本体単体を購入すると、期間限定で29,900円引きを自動適用。12GB/256GBモデルは199,900円、16GB/512GBモデルは239,900円となる。通信キャリアや取扱量販店でもキャンペーンを実施予定。本体単体が対象で、バンドルセットなどは対象外となる。また、先行予約パス保有者も、条件を満たせば29,900円をキャッシュバックするキャンペーンも実施。

「XREAL AURA プレミアム体験会」も順次開催する。11月14日(土)に福岡大名ガーデンシティ・ステージ、12月1日(火)、2日(水)に東京ポートシティ竹芝の「XR Kaigi 2026」会場、12月19日(土)にグラングリーン大阪内「PLAT UMEKITA - GALLERY」で開催予定となり、会場ではIPD測定やノーズパッド調節を行い、空間マルチタスキング、シアター映像、Geminiと連携した空間AI操作などをマンツーマンで体験できる。

体験会は参加無料/事前申込制で、オンラインでの事前申し込みによる抽選制となる。

XREAL CEO「10年前から目指してきたビジョンは変わっていない」

11月2日に東京ポートシティ竹芝で開催された発表会には、XREAL共同創業者兼CEOのChi Xu氏、XREAL株式会社 製品戦略・エコシステム統括の高 天游氏、Google Android XR パートナーシップ担当ディレクターのLucy Jin氏、ソニーセミコンダクタソリューションズの北 洋輔氏、TUV RheinlandのTerrence Cheung氏らが登壇した。

左から、 北 洋輔氏、 高 天游氏、 Chi Xu氏、 Lucy Jin氏、 Terrence Cheung氏

Chi Xu氏はAURAを「XREALがこれまでに開発した中で最も野心的かつ高性能な製品」と表現。約10年前の創業時から掲げる「空間コンピューティングを誰もが利用できる世界」という目標は変わっていないと強調した。

Chi Xu氏

変わったのはパートナーと技術環境だという。ソニー、Qualcomm、Googleなどが加わり、2026年はハードウェア、装着性、エコシステム、Geminiを中心とするマルチモーダルAIがひとつになる年と説明。AIそのものが次世代のUIになるとの見方を示した。

GoogleのLucy Jin氏は、現在を「非常にエキサイティングな時代」と表現。Androidがスマートフォンから腕時計、自動車、テレビ、ノートPCへ広がり、Geminiとの組み合わせで「人々とテクノロジーとの関係が変わる」と語った。

Lucy Jin氏

Android XRは、Gemini時代に向けた新たなプラットフォームで、ヘッドセットやグラス、その中間に位置する多様なデバイスに対応するという。AURAは「Android XRの次のステップ」と位置づけ、処理系とバッテリーの分離によって、グラスの軽量性と処理性能を両立したと紹介した。

ソニーセミコンダクタソリューションズの北氏は、Micro-OLEDについて解説。同社の製品を「世界を見るイメージセンサー」と「世界を見せるマイクロディスプレイ」と表現した。

北 洋輔氏

AURAでは、開発の約1年前にXREALから相談を受け、米マウンテンビューのGoogle本社でもディスプレイ要件を議論したという。北氏は、ARグラスがここ2 - 3年で3DoF/6DoFによる「スペーシャル(空間)ディスプレイ」へ進化したと分析。次の「スペーシャルコンピューティング」時代に向け、高輝度化、高精細化、広視野角化、省電力化、コスト改善を進める考えを示した。

発表会では Cheung氏(写真左)から 天游氏へのTUV Rheinland認証書授与も実施された

AURAを実機体験。ブラウザが目の前の空間に浮かぶ

発表会後には、記者もAURAを装着してデモを体験。まず印象に残ったのは、ブラウザ画面が目の前に浮かび、自分のいる空間にウィンドウそのものが存在するように感じられることだ。

体験用の特設ブースが設置されていた

基本操作は、指でつまむ“ピンチ”操作。UIの選択やウィンドウの移動を行える。慣れは必要だったが、コントローラーを持たず、自分の手で操作できる点はXRらしい。状況に応じてコンピュートパックのタッチパッドも使える。

動画では、内蔵の指向性スピーカーから自然に音が届き、耳を塞いでいないこともあって、目の前の空間から音楽が鳴るように感じた。スタッフによれば音漏れ抑制も考慮した設計とのこと。映像と音が自然につながり、没入感を支えている印象だ。

記者が体験している様子。メガネの上からも着用できる

特に印象的だったのがGoogle Mapsのデモ。東京の街並みを立体的に表示し、上空から見渡せる。視点を動かすと、自分が東京の上空を移動しているように感じられた。

東京タワーなどを選ぶと、その場所へ近づき、建物の中に入って散策するような体験も可能。使い慣れた地図でも、空間表示によって新たな楽しみ方が生まれることを実感した。

XRコンテンツとして、3Dフィギュアを表示/操作できる「HoloModels(ホロモデル)」にてキャラクターが目の前で歌う様子も体験。正面だけでなく横や後方へ移動して鑑賞でき、遠ざかると音量が小さく、近づくと大きくなるなど、音も距離に連動した。

自分の動きに映像と音が応じることで、キャラクターがその場に存在する感覚が強まる。操作には慣れが必要だが、没入感は高い。

Android XRのアプリ、空間UI、ハンドトラッキング、GeminiによるAI支援をひとつにまとめたAURA。対応アプリや国内コンテンツの拡充と、Geminiが日常の利用をどう支援するのかにも注目したい。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE