ハイセンス、RGB Mini LED採用の新フラグシップ4K液晶テレビ「RGB UXS」。デビアレスピーカーも新搭載
ハイセンスは、RGB Mini LED液晶テレビのフラグシップ “RGB UXSシリーズ” を5月25日より順次発売する。価格は全てオープン、ラインナップと税込の市場想定価格は下記のとおり。
<RGB UXSシリーズ>
・100型「RGB100UXS」 1,980,000円前後 5月25日発売
・85型「RGB85UXS」 1,320,000円前後 5月25日発売
・75型「RGB75UXS」 594,000円前後 6月15日発売
・65型「RGB65UXS」 484,000円前後 6月15日発売
RGB UXSシリーズは、ハイセンスブランドのフラグシップであることを表す “UX” を冠したRGB Mini LED液晶テレビの最上位シリーズであり、国内では2023年に“UXシリーズ” を発売して以降、3年振りのフラグシップモデルとなった。
同社は、米ラスベガスで開催されたテクノロジー見本市「CES2025」で初めてRGB Mini LEDバックライトを搭載した液晶テレビを発表後、2025年3月には本国の中国にてRGB Mini LED液晶テレビを世界初で発売、そして遂に国内でもRGB Mini LED液晶テレビが初投入される運びとなった。
「RGB Mini LEDバックライト」は、赤(R)/緑(G)/青(B)の3原色の光を独立させて駆動させることができるMini LEDバックライトの技術。従来の白色の直下型LEDやMini LEDのバックライトとは異なり、明るさと色を同時に制御することができるため、コントラストと色の表現力が大幅に進化していることが特長だ。ハイセンスも「これが、次の色」と、次世代の色再現を実現した技術として銘打っている。
ハイセンスは、「究極の色彩」をRGB Mini LEDバックライトによるベネフィットとして挙げる。従来デバイスでは、色域BT.2020のカバー率が75%までだったのに対し、RGB Mini LEDバックライトの導入によって、最大100%のカバー率を実現していると謳う。カバー率は、Pantoneにより認証されている。
加えて、「究極の発光効率」も大きな利点としており、高輝度と省エネの両立を実現しているとのこと。
従来は、バックライトが白色など単色であり、その上に液晶フィルターを重ねるため、不要な色の光が弾かれることでエネルギーの損失が多かったのだが、バックライトそのものにRGBの色が付いているため、必要な分の色の光だけを放つことができるため、エネルギーロスの減少を成し得ているという。
また、RGB Mini LED搭載のRGB85UXSとMini LED採用の「85U9R」のバックライトモジュールを比較すると、白は11%、赤は43%、緑は49%、そして青は52%も光エネルギーのロスを低減できていると明かした。また、従来比120%の発光効率、2025年モデル「65U9R」とRGB65UXSを比較して、バックライトの消費電力が40%節約できているという。
ブルーライトも低減もポイントのひとつに挙げており、従来比で約50%カット。従来のソフトウェア方式とは異なっていることもあり、ブルーライト低減機能と使用している場合でも、画面が黄色っぽくなることなく、鮮やかな色彩のまま快適に視聴できるようだ。
RGB Mini LED液晶デバイスの表面には、「黒曜石パネル」が組み込まれている。この黒曜石パネルによって、視聴環境の周囲の光を吸収するため、引き締まった黒を保った、高コントラストな映像を表現できるという。
さらに、「広視野角シートPro」も備えることで、画面も斜めから見ても光漏れが抑えられ、色抜けの無い映像表示が可能となっている。
バックライトを駆動させるためのデータ量も膨大になる中、最先端のRGB Mini LEDバックライトのアドバンテージを最大限に発揮するのに欠かせないのが、独自のダブルAIエンジン「Hi-View AIエンジン RGB」の搭載だ。
映像の特徴を解析し、膨大な演算処理によって最適な高画質化を図るAIエンジンと、RGBバックライトを駆動させるために専用の超高性能制御エンジン、2つのエンジンを搭載することで、光と色の高精度な同時制御と、圧倒的なリアリティを追求した映像再現が可能になるという。
さらに、「Hi-View AIエンジン RGB」によって、高画質機能が追加されている。新機能「AIデプス」では、AI解析によって被写体と背景を識別し、肉眼で見ているような奥行き感と立体感のある映像処理を施せるようになった。
併せて、映像のフレーム間に黒いフレームを挿入して、残像間を低減することで動きがなめらかな映像を成し得る「BFI」も加わった。
そのほか、超解像処理技術を用いた「AI 4Kアップコンバート」をはじめ、SDR映像でもHDRのようなダイナミックな映像で表現する「AI HDRコンバート」、スポーツコンテンツのような動きの速い映像でもカクつきなく再生する「AI クリアモーションPro」、フレームの揺れが激しい映像でも被写体を自動検知して安定した映像にする「AI フレームジャダー低減」といった機能も内蔵している。
そして「AIシナリオ」の機能も装備しているため、映像モードを「AI自動」に設定すれば、入力信号をはじめ、再生している映像コンテンツの種類を認識して、適した映像に自動で最適化してくれる。映画やスポーツ、ゲーム、ネット動画など、さまざまな映像の種類に合わせて適した画質チューニングを施せるようになっている。
HDRフォーマットは、HDR10やHLGといった基本的なフォーマットだけでなく、HDR10+やDolby Visionといった、最新のHDRフォーマットをカバーしている。
高音質技術においては、フランスを代表するプレミアムなHi-Fiオーディオブランド「Devialet(デビアレ)」とのコラボレーションを実現。RGB100UXS/RGB85UXSには、チューニング監修はもちろん、リファレンス技術、システム設計が施されている証である「Devialet | Opéra de Paris」の名を冠したオーディオシステムを搭載した。
Devialetは、2007年に設立されたブランドだが、サウンドエンジニアリングからスタートしたブランドであり、オーディオ技術では200以上の特許を取得する実績を持つという。代表的な技術のひとつとして、クラスAとクラスDの機能を同時に搭載した、世界初のハイブリッドアンプテクノロジー「ADH」を開発するなど、高い技術力を備えていることが特長だ。
UXSシリーズには、Devialetのリファレンススピーカー「Phantom」にも採用されている対向式ウーファーを基盤とした、共同開発のウーファーを投入していることが大きなトピック。
サウンドシステムとして、RGB100UXS/RGB85UXSは最大出力140Wの6.2.2chダイナミックサラウンド(フルレンジスピーカー 3×2、ウーファー 3×2、センタースピーカー×2、サイドスピーカー×2、トップスピーカー 2×2)を搭載する。
また、RGB75UXSには、最大出力110Wの5.1.2chダイナミックサラウンド、RGB65UXSには、最大出力90Wの4.1.2chダイナミックサラウンドを採用。両モデルともDevialet監修のチューニングを施しており、テレビ画面の右下にはDevialet監修のロゴが刻印されている。
高音・中音・低音の三帯域で優れたバランスを誇り、クリアで力強い低音や、迫力のある臨場感に富んだサウンドなど、Devialetならではの音質チューニングを体感できることが魅力だとした。
高音質機能として、リモコンのマイクを用いた測定によって視聴環境に合わせた自動音場補正を可能にする「オーディオキャリブレーション」を搭載。
また、映像コンテンツに合わせて被写体の声や音の広がり感を補正する「AIサウンド」、映像コンテンツの音量差を減らす「オートボリューム」なども採用。他にも、「クリア音声」「VIRフィルター」「サウンドリマスター」といった機能もカバーする。
立体音響フォーマットでは、Dolby Atmosに対応させており、RGB100UXS/RGB85UXSはリアルスピーカーによって5.1.2ch再生が可能となっている。
ハイセンスは、従来から独自OS「VIDDA(ヴィダー)」を導入しているが、新モデルでは生成AIが搭載されたことで、さらに進化させている。
大きな特徴として、ユーザーがボイスアシスタント機能を活用してテレビに話しかけるだけで、音量調整や入力切替、動画再生までスムーズに操作できるとのこと。加えて、視聴したい映像コンテンツも、ボイスコントロールによって検索することが可能になった。
生成AIを搭載したことによって、視聴している番組の内容をテレビが理解し、それに伴って関連情報の検索、ユーザーからの質問に対して受け答えすることも実行可能な「AIボイスアシスタント」が導入されているため、最新モデルは “会話できるテレビ” へと革新されているという。
さらに進化した機能として、「AIエージェント」機能を搭載。例えば、映画視聴中にストーリーの振り返りや結末の考察を聞きたい、スポーツ番組の再生中にチームや選手の情報を知りたいといった要望にも応えてくれる。
多数のVODサービスをフォローしていることもメリットで、付属リモコンにはYouTube/Netflix/Prime Video/Disney+/TVer/hulu/U-NEXT/ABEMA/DAZN/FOD/NHK ONE/Net-Visionのダイレクトボタンも設置されている。
新機能として「AIアートギャラリー」を導入。ゴッホやモネなどの名画をはじめ、ルーブル美術館の作品、現代アーティストの作品まで、1,000点を超えるアート作品を楽しめるという。テレビで映像コンテンツを視聴していないときでも、テレビにアート作品を映すことで、新たな空間を構築できるとしている。
ゲーム関連の機能では、「ネイティブ144Hz ゲームモードPro」によって、4K/144Hz入力、約0.83msの応答速度、144Hz VRR可変リフレッシュレート、ALLM、「AMD FreeSync Premium」といった機能をフォローする。
ゲームプレイに特化した「ゲーミングメニュー」も使用でき、ゲームプレイ時によく調整するバックライトや暗部ガンマの設定がしやすく、FPSゲームで活用できる「照準標準」もカバーしている。
ワイヤレス機能では、Wi-Fi 6やBluetooth、AirPlay 2やAnyview Cast機能によるスマートフォンなどからの画面シェア、スマート機能のWorks with Alexaなどに対応する。
ほかにも利便性の高い機能として、AIエンジンと「おまかセンサー Pro」を連携させた機能「AIエネルギー」によって、バックライトの明るさを視聴環境に合わせて自動最適化することで、省エネも成し得ている。
新モデルは「2画面表示」も使用でき、地デジ放送と地デジ放送/BSデジタル放送/CSデジタル放送、BSデジタル放送とBSデジタル放送/CSデジタル放送、 CSデジタル放送とCSデジタル放送、AirPlayと地デジ放送/BSデジタル放送/CSデジタル放送、HDMI入力と地デジ放送/BSデジタル放送/CSデジタル放送の同時表示が可能となった。
メディア向けに開催された新製品発表会には、ハイセンスジャパン株式会社 副社長 山本一人氏が登壇。
「今回、ハイセンスが強みとしているRGB Mini LEDを搭載した液晶テレビを、日本市場に投入することができて大変嬉しいかぎり。RGB Mini LEDバックライト技術は、ハイセンスが一番強みとしている技術であり、発売メーカーも限定されてくると考えている。色再現、色域、明るさといった面で大きな効果を発揮する技術であるため期待いただきたい」と、RGB UXSシリーズに対して意気込みを語ってくれた。
RGB Mini LED液晶テレビは、リアル店舗の販売店からも高く評価してもらっているとのこと。取扱店舗がおよそ2,500店舗まで拡大する予定になっており、店頭で実機を視聴できる環境が揃っているという。
また、今年の1月に開催された「CES2026」では、4原色を採用した新たな技術「RGB Mini LED evo(シアン)」を発表した同社だが、新技術を採用したモデルのいち早い市場投入に対しても、もちろん検討しているとのこと。
2026年は、まずRGB Mini LED液晶テレビを、市場にしっかりと浸透させていくため、8月には、さらに手頃なRGB Mini LED液晶テレビもラインナップに加える予定だと明らかにした。
