HOME > ニュース > LUXURY&PRECISION、「AD1955」をデュアル搭載したDACモジュール。モジュール交換式DAP「E7」専用

「AK4497搭載カードと異なる音質を実現」

LUXURY&PRECISION、「AD1955」をデュアル搭載したDACモジュール。モジュール交換式DAP「E7」専用

公開日 2025/05/16 00:00 編集部 : 伴 修二郎
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

オリオラスは、同社取り扱いブランドのLUXURY&PRECISION(楽彼)から、同ブランドのモジュール交換機構搭載DAP「E7」シリーズ対応のDACモジュール「AD1955DACカード E7専用」を、5月16日(金)より発売する。価格はオープンだが、税込126,500円前後での実売が予想される。

「AD1955DACカード E7専用」

DACチップ「AK4497」搭載のDACモジュール交換式ポータブルプレーヤー「E7 4497 STANDARD/PREMIUM」に、専用交換モジュールが登場。 “ポータブル史上初の試み” だというDACチップ「AD1955」をデュアル搭載しており、独自OS「LE OS」との組み合わせによって、「AK4497搭載カードとは異なる新たな音質を実現した」と謳っている。

サウンド面では、「AD1955らしさ」を忠実に再現する澄み切った透明感と上質な余韻を追求したと説明。またE7に合わせてハイエンド調のチューニングを施したことで「上品で高級感あるサウンドが楽しめる」とアピールしている。E7にAD1955DACカードを装備した際は最大PCM 192kHz/24bit、DSD 128に対応する。

内部回路のイメージ

一般的なDAPではシングルエンド出力の性能が控えめな回路構造になる傾向があるとして、本モジュールでは2基のAD1955の全出力チャンネルをフルに活用。IV変換・LPF・音量制御・バッファアンプなど全回路がフル稼働する設計としたことで、3.5mmのシングルエンド端子でもバランス出力と同等の情報量とダイナミクスを引き出せるという。

回路面では、LUXURY&PRECISION10周年記念限定DAP「P6Pro10th Limited」での開発知見を活かし、同ブランドのポータブル真空管アンプ「EA4」接続時の最適化を図った専用ラインアウト回路を採用する。通常のLOと切り替えることでE7とEA4を組み合わせ、据え置き機を超えるような音の厚みと繊細さ、音像表現を実現するとのこと。

EA4」接続時の最適化を図った専用ラインアウト回路を採用する

さらに、AD1955周辺に配置したディスクリート自動バイアス補正回路が、ゲイン設定・出力モード・ヘッドホン負荷・周囲温度といった再生環境の変動を常時モニタリング。これによりアナログ段の動作点がリアルタイムで自動調整されて最適化されることで、一貫性のある理想的なトーンバランスと空間表現を促し「AD1955本来の音色を提供する」と謳っている。

3.5mmシングルエンド出力時のS/N比は120dB、ダイナミックレンジは120dB、THD+Nは0.0003%(24bit/96kHz)、周波数特性は20Hz - 20kHz(±0.2dB)、クロストークは75dB、出力レベルは最大2.4Vrms(実効値) / 1.1Vrms(標準時)、出力インピーダンスは0.25Ω以下。

4.4mmバランス出力時のS/N比は120dB、ダイナミックレンジは120dB、THD+Nは0.0003%(24bit/96kHz)、周波数特性は20Hz - 20kHz(±0.2dB)、クロストークは113dB、出力レベルは最大4.75Vrms(実効値) / 2.2Vrms(標準時)。

ほか付属品として、専用ネジ、専用ドライバー、クリーニングシートなどを同梱する。なお、本DACモジュールとE7本体がセットになった「E7AD1955」も後日販売予定としている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク