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福岡・中洲屋台「繋々」とのコラボレーション

「立体音響屋台」誕生。Bluetoothスピーカー「Cear pave」の立体音響システムが福岡中洲屋台に導入

公開日 2025/03/31 16:07 編集部 : 伴 修二郎
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シーイヤーは、 同社が開発した立体音響再生が可能なBluetoothスピーカー「Cear pavé(シーイヤーパヴェ)」と専用トランスミッター「Cear core(シーイヤーコア)」を使用した立体音響システムを、福岡県博多の屋台「繋々(つなつな)」に導入したことを発表した。

△福岡・中洲屋台「繋々」に立体音響システムが導入

 

「Cear pavé」は、2023年にGREENFUNDINGで実施したクラウドファンディングにおいて累計2億3千万円を達成し、昨年2024年12月に一般販売も開始した立体音響再生対応のBluetoothスピーカー。一般販売開始の際には、Bluetooth LE Audio Auracastの送信に対応の「CearLINK」機能を搭載する専用トランスミッター「Cear core」も同時発売している。

△Bluetoothスピーカー「Cear pavé」を中心とする立体音響システムを採用

 

この度、このCear pavéとCear coreを使用した立体音響システムが、福岡の中洲屋台「繋々」に導入され、「立体音響屋台」が誕生。「空間に音が生まれる」と謳う立体音響技術により、屋台のお客さんが音楽を楽しみながらよりスムーズな会話が可能になると説明する。

本システムは、一辺約10cmのコンパクトなスピーカーCear pavé×6台を屋台の天井各箇所に設置し、あとはトランスミッター(送信機)Cear core×1台のみというシンプルな構成。営業のたびに設営をしなければならない屋台での導入を受けて、簡単に設置ができて使いやすいシステムを採用したという。

△設置イメージ

 

今回導入した繋々では、屋台の天井に取り外しができるアタッチメントを各箇所設置することで、ワンタッチでスピーカーの取り付けが可能に。また、全てバッテリー駆動により電源を繋ぐ必要がないため、配線を引かないワイヤレス仕様となっている。

これにより、スピーカーから直接耳に音が届かないことでより自然で聞きやすく、長時間聞いていても疲れにくい環境が実現したとのこと。さらには、まさか屋台で鳴っているとは思えないほどの臨場感あるサウンドが体験できるという。

△長時間聞いていても耳が疲れにくい設計

 

実際に本システムを体感した方からは、「目の前にアーティストがいるかのような、臨場感のある音が体感できた」「普段のスピーカーじゃ聞こえていなかった楽器の音色が聞こえてきて驚きました」「色んなところから音が聞こえてくる!音の立体感もすごいけどシンプルに音質が良すぎる!」といった声が寄せられたとのこと。

今回繋々に本システムが導入された背景には、上述のクラウドファンデイングのプロジェクトPR動画の出演に繋々が協力したことがきっかけとしており、同社は「福岡の屋台文化と最先端技術が “繋がり” 、これまでにない立体音響を楽しめる屋台が実現しました」「シーイヤーは『繋々』と共に進化し、訪れるお客様に新しい屋台の楽しさを提供します」とコメントしている。

Cear pavéは15Wのスピーカーユニットを2基搭載。手持ちのデバイスで再生しているステレオ音源をリアルタイムで解析し、「まるでヘッドホンで聴いているかのよう」な立体音響を簡単に再生するという独自再生技術「Cear Field(シーイヤーフィールド)」を搭載している。

△「Cear pavé」

 

Bluetooth LE Audio Auracastの受信に対応し、本機を複数台つなぐことができる「CearLINK」機能もサポートする。各機の「Cear Field」の処理情報を使って配置エリアに必要な音をステレオ再生し、空間を組合わせるという独自の立体音響再生方式により、高精度な音場再現を実現し、リスニングポイントを制限することなく空間全体で立体音響を楽しめるという。

3.5mm端子とUSB Type-C端子を装備し、有線接続にも対応。通話用に4基のマイクを内蔵し、IPX7の防水規格にも準拠する。SoCには「Qualcomm S5 Gen 2(型番:QCC5181)」を搭載。Bluetoothのバージョンは5.4、コーデックはSBC/AAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless/LC3をサポートするほか、クアルコムのSnapdragon Soundにも対応する。

Cear coreは、Bluetooth LE Audio Auracastの送信に対応した「CearLINK」機能専用トランスミッター。再生デバイスと有線で繋ぎ、信号をCear pavéにBluetoothで送信する仕様となっている。入力端子は3.5mmとUSB Type-Cに加え、光デジタルも用意。Cear pavé同様のキューブデザインでバッテリーを内蔵する。Bluetoothはバージョン5.4、コーデックはLC3に対応。連続使用時間は最大10時間。

△Cear core

 

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