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Prime Videoで2/14(金)より配信スタート

北野武と浅野忠信ら “キタノ組常連俳優陣” が登壇。2/14配信開始『Broken Rage』の撮影秘話を語る

公開日 2025/02/05 19:09 編集部 : 伴 修二郎
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Amazon Prime Videoで2月14日(金)より世界独占配信される北野武監督のAmazon Original映画『Broken Rage(ブロークンレイジ)』の配信記念記者会見が、本日2月5日(水)にオークラ東京で開催。監督・脚本・主演を務めた北野武をはじめ、浅野忠信や大森南朋、白竜、國本鍾建といった北野作品常連の豪華なキャスト陣が登壇した。本稿ではその模様をレポートしたい。

Amazon Original映画『Broken Rage』の配信記念記者会見

『Broken Rage』は、Amazon MGMスタジオの製作にて北野武が監督・脚本・主演を務め、「暴力映画におけるお笑い」をテーマに制作された新作映画。約60分の映画を前半と後半のパートに分け、前半では凄腕の殺し屋が生き残りをかけて奮闘する骨太のクライムアクションを描き、後半は前半と同じ物語をセルフパロディという手法を用いたコメディタッチで描かれるという、北野監督自らが “実験映画” と評する内容となっている。また本作は、第81回ベネチア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門の「特別招待作品」として世界初上映された。

(c)2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.

主人公となる殺し屋・ねずみ役を演じた北野武監督は、「初めはお茶の間で観れる映画としてどういうものを作るべきか、凄く悩んだ」「かなり実験的な映画になるかもしれないとAmazonさんに伺ったら、それで構わないと言っていただけたので、ありがたく好きに作らせてもらった」と、初めての配信作品に向けた試行錯誤を語る。そして完成した作品について、「エンターテインメント作品というのは、作る側の環境が変わるとこれほどまでに変わるのかと実感した」と振り返る。

北野武監督

作中で井上刑事役を演じた浅野忠信は、「前作『首』でも監督や俳優さんと色々な面白いことをやらせてもらったので、今回はさらにその先にいけるのではという期待があった」「台本を最初に読んだときに、これは予想以上に凄いものができるという想いと、現場でさらなるハプニングが生まれるのではという、期待と不安が入り混じっていました」と、本作のオファーを受けた際の心境を明かした。

浅野忠信

福田刑事役を演じ、本作が5度目の北野作品参加となる大森南朋は、「北野監督の作品に出させてもらえるのは毎回幸せなこと。今回も現場に行くのが楽しかったんですが、浅野くんと監督の前でお笑いをやることのプレッシャーたるや(笑)。半端ない緊張感がありましたが、とても幸せな時間を過ごさせてもらいました」と撮影時の心境を赤裸々に語った。

大森南朋

麻薬売買を取り仕切るヤクザの若頭・富田役の白竜は、「撮影中はここまでやっていいのかな?と思いながら後ろを振り返ると監督が笑ってらっしゃったので(笑)、今回もいくらでも好きに料理してくださいという感じで監督にお任せしました」とコメント。クスリの売人役を演じた國本鍾建は、「監督からのオファーはいつも嬉しい気持ちでいっぱい、幸せな心持ちでただただ感謝につきます」と北野監督への感謝を述べた。

白竜

國本鍾建

ベネチア国際映画祭での世界初上映について問われると、「会場行きのボートに乗ったときに頭をぶつけてしまって、だからそこから会場から帰るまでの記憶がない(笑)」と仰天エピソードを語る北野監督。「後から携帯で上映後のようすをみて、観客の反応は良かったなと思ったんだけど覚えてないんだよね(笑)。病院で脳波とかみてもらったら、確かに頭に衝撃を受けた形跡はあるけど治ってます!と言われて、だけど治ってないほうが面白い(笑)」と、北野監督らしいジョークで会場を沸かせた。

同じくベネチア上映中での感触について浅野は、「前半のシリアスパートまではこれまでの北野作品という雰囲気で観ていたんですが、後半のコメディパートで観客みんなが笑った時に一気に劇場の雰囲気が変わった」「会場には若い人からお年寄りまでいらっしゃったんですが、まるで家族と一緒に面白い映画を観ているようなアットホームな雰囲気に包まれました」と、映画の前半と後半で観客の反応が大きく異なっていたことを明かした。

会見中のようす

そして現地での北野映画ファンの熱狂ぶりもすごかったようで、大森は「会場の出口のところにたけしさんの現地のファンがたくさんいらっしゃって、写真をもってきてサインしてくれ!っていう人が多く詰めかけていた」と、イタリアでも多くの北野映画ファンがいることを強調した。

続いて約60分という本作の上映時間について北野監督は、「撮影素材は約2時間半ほどあったんだけど、今回は配信作品ということでお茶の間のテレビで観てる雰囲気で編集をはじめたら、劇場映画とここまで変わるのかというほど尺が短くなった(笑)」「最初焦って担当者に確認したんだけど、無理に伸ばさなくて良いと言ってくれた。自分でも気付かないぐらいテレビ向けの編集をやっていた」と、本作が短めな尺になった経緯について説明した。

場面写真 (c)2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.

また、「Broken Rage」というタイトルについては、「現代的なやり方で暴力・ヤクザ映画を撮った『アウトレイジ』がそれなりの成功を収めたんで、今回はそれに対するパロディという意味合いもあって “Broken(ブロークン)” という言葉に込めた。これまでの自分の映画キャリア自体を壊すという意味もあってタイトルをつけたけどあまり深い意味はない(笑)」と、今回のタイトルに込められた想いを綴った。

さらに映画界における配信作品の意義について問われると、「今までは劇場に足を運んでくれるお客さんばかりを対象にしていたが、これほどネットが発達してきたときにエンタメは今後どういう方法をとれるのかという点で、今は過度期だし試されている時期。その渦中にいる我々としてはできる限りチャレンジしていきたいと思っている」と北野監督なりの現在の率直な想いを語った。

最後に北野監督は、「今回のBroken Rageはかなり実験的な映画なんだけど、お金を払って観てもらっても損とは思わないだろうという手応えがある。おかげさまでここにいる役者さんたちが本当に上手いし一生懸命やってくれたので、どうにか映画として形にできた。この映画の目指すベクトルが次にまた違う映画として花咲くことを期待しています。ぜひ観てください」と本イベントを締めくくった。


Amazon Original映画『Broken Rage』概要
タイトル:『Broken Rage』(読み:ブロークンレイジ)
監督・脚本:北野武
出演:ビートたけし
浅野忠信 大森南朋
仁科貴 宇野祥平 國本鍾建 馬場園梓 長谷川雅紀(錦鯉) 矢野聖人 佳久創 前田志良(ビコーン!) 秋山準 鈴木もぐら(空気階段)
劇団ひとり
白竜
中村獅童
(c)2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.



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