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開幕に先がけて公開

<CES>ソニー、次世代コンテンツ制作環境など最新テクノロジー披露。“新たな感動空間”を体験

公開日 2024/01/09 16:03 編集部:平山洸太
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ソニーは、米ラスベガスで1月9日から開催される展示会「CES2024」におけるブースの内容を公開。テーマは「クリエイション技術からファンエンゲージメント、感動空間の拡張までクリエイターの想像力を支え、世界を新たな感動で満たす、魅力的な表現やエンタテインメントを生み出すための革新的なテクノロジーや取り組み」を紹介するものだとしている。

ソニーのブース

9日からの公開に先がけ、メディア向けにその内容が公開された。本稿ではブースの様子を簡単にお伝えしていこう。

まず正面右側のエリア「Safety Cocoon」には、ソニー・ホンダモビリティが開発中のEV「AFEELA」に活用されている、ソニーのセンシング技術を展示。多数のセンサーが設置された車体が置かれ、デモが実施されていた。一例として、ハンドルには顔との距離を測るセンサーが備わっており、ユーザーの適切な姿勢を教えてくれるようだ。

「Safety Cocoon」

ハンドルに顔を近づけると赤く表示される

一方で正面左のエリアでは、リアルタイム3D制作ツール「Unreal Engine」を提供するEpic gamesとの協業による、次世代ビジュアライゼーション施設「Torchlight」を公開。ソニーのデジタルカメラ「VENICE」を使った撮影手法をUnreal Engine上でシミュレーションでき、映画製作者が撮影前にリファレンス映像を制作できるという。また、LEDディスプレイを用いたバーチャルプロダクションもアピールされた。

撮影をUnreal Engineでシミュレーション

バーチャルプロダクション

続いて中に入って右側には、“創造の世界を現実空間でのリアルな体験に広げる” という没入体験を用意。具体的には、自社のコンテンツIPである「ゴーストバスターズ」を使った、イマーシブな世界がさまざまな技術を通して体験できるようになっており、独自の触覚提示技術(ハプティクス)、多人数のセンシングが行えるマーカーレスモーションキャプチャー、モバイルモーションキャプチャー「mocopi」が活用されている。

映像と音と振動による没入体験

ちなみに、記者も実際に体験してみた。建物の中に入ると、壁と壁面に映像がプロジェクターで投影されており、足元には水たまりなどが表示されている。これを踏むと水が跳ねる様子が表示されつつ、リアルな振動も感じられる仕組みだ。さらに2つあるうちの奥のエリアにはニューヨークの街が表示されており、「マシュマロマン」を退治する様子が体験可能。こちらではマシュマロマンの動きが地響きのように体に感じられ、臨場感のある体験だった。



そのほか、PlayStation 5関連商品の展示や、1月19日発売予定のゲームタイトル『The Last of Us Part II Remastered』や『グランツーリスモ7』、VRゲーム『Ghostbusters: Rise of the Ghost Lord』のプレイなども実施。またスポーツ領域への取り組みとして、試合のデータをバーチャルコンテンツ化する、Beyond Sportsのコンテンツなども展示された。

試合のデータをバーチャルコンテンツ化

『グランツーリスモ7』が遊べる


PlayStation 5関連商品が展示
なお、ブース公開の前にはプレスカンファレンスを実施。同社会長 CEOの吉田憲一郎氏が登壇し、「今後もソニーは、テクノロジーによってクリエイティビティに力を与え、クリエイターの発想を実現していく」と強調した。

ソニーグループ株式会社 会長 CEO 吉田憲一郎氏

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