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動画配信をプラスして月額料金は変わらず

J:COM TVの新サービス「シン・スタンダード」10/4開始。「Paramount+」加えコンテンツ強化

公開日 2023/09/20 18:22 PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
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■テレビ放送と動画配信がひとつに。日本初上陸「Paramount+」提供も



J:COMは、同社の動画配信サービスを「J:COM STREAM」にリニューアルし、日本初上陸となる「Paramount+」の提供をスタート。また、「J:COM LINK」利用者向けのJ:COM TV新サービス「シン・スタンダード」を10月4日(水)から提供開始すると発表した。月額は税込6,074円。

動画配信サービスを「J:COM STREAM」にリニューアルし、日本初上陸となる「Paramount+」の提供を開始。「J:COM TV」には新サービス「シン・スタンダード」が登場

JCOM(株)代表取締役社長・岩木陽一氏

動画配信サービスJ:COM STREAMは、従来の定額見放題サービス「メガパック」をパワーアップしたもので、12月1日から日本初上陸となるParamount+が視聴可能となる。さらに、専門チャンネルからも新たにコンテンツが追加される。

目玉となるParamount+は、アジアでは昨年6月の韓国に続いて2番目のサービス開始となる。世界的に急成長を遂げるプレミアムサービスのひとつとして注目され、世界45ヶ国で事業を展開し、加入者数は6,100万人を超えている。

JCOM(株)代表取締役社長・岩木陽一氏とパラマウント アジア事業及びストリーミング代表 キャサリン・パーク氏

日本初上陸となる「Paramount+」

Paramount+のサービス開始により、CBS、SHOWTIME、パラマウント・ピクチャーズ、MTVE、ニコロデオン、コメディ・セントラル、Miramaxなど、世界的に有名なブランドや制作スタジオの作品からなるParamount Globalのオリジナルシリーズや、ヒット番組、人気映画などの最新作など、豊富かつ多様なコンテンツを「J:COM STREAM」を通じて視聴することが可能となる。なお、12月1日のサービス開始に先立ち、10月4日より一部ライブラリーコンテンツを中心に先行提供する。

J:COMは本日9月20日、「あたらしいJ:COM TV、はじまる」と題した発表会を開催、同社代表取締役社長・岩木陽一氏が説明を行った。

発表会に出席したパラマウント アジア事業及びストリーミング代表 キャサリン・パーク氏は「本日、JCOMと連携して日本進出を発表しましたが、これは始まりに過ぎません。大きな可能性を感じており、今後さらに拡充して参ります」と次のステップへ向けた意気込みを示した。岩木社長は「より早く最新作をお届けするなど、提供価値をさらに高めていきたい」と力を込めた。

シルヴェスター・スタローンのテレビのドラマ初出演となるドラマ「タルサ・キング」の魅力を語るキャサリン・パーク氏

一方のシン・スタンダードのサービス開始にあたっては、2019年より提供を開始する「J:COM LINK」から収集した視聴データの分析が生かされている。

同社の調査結果によると、一般世帯の視聴形態は地上波・BS・CSが97%、動画配信サービスが3%であるのに対し、動画配信サービス利用世帯では同82%、18%であることが明らかとなった。岩木社長は「急成長するOTTにすべてシフトしてしまうのではないかとの危惧が以前にはありましたが、動画配信サービスの利用者は、動画配信サービスだけでなく、地上波・BS・CSなどの放送も引き続きご覧になられています」と説明した。

そこで、さらなる視聴体験の向上を目指して、“テレビ放送” と “動画配信” をワンプラットフォームで提供する新サービスとして誕生したのが「シン・スタンダード」。スポーツ・ニュース・映画・アニメなどの厳選された42の専門チャンネルと、上記のJ:COM STREAMがセットになった。

新サービス「シン・スタンダード」には、「J:COM LINK」から収集した視聴データの分析が生かされている

「シン・スタンダード」はテレビ放送と動画配信をワンプラットフォームで提供する

専門チャンネルの提供数は、現在の「スタンダード」の60チャンネルから減少するものの、そこに動画配信サービスJ:COM STREAMをセットにしながら、料金は同じ月額税込6,074円となる。なお、現在の「スタンダード」「スタンダードプラス」については、サービスの提供が継続される。

新サービスのスタートにあたり、「J:COM TV シン・スタンダード登場記念キャンペーン」が実施される。現在、旧型チューナーを利用するユーザーを対象に、「J:COM LINK」への交換を無料で行うとともに、「J:COM LINK」を利用して「J:COM TV スタンダード」を契約中のユーザーには、「シン・スタンダード」への変更手数料を無料にする。期間は2024年3月31日までを予定している。

JCOM(株)商品企画本部 映像事業戦略部長・外崎創氏は「現在のスタンダードからシン・スタンダードへ移行しやすいように、WEB上でも簡単にワンボタンで移行できるようにして、料金も変わらない設定となることから、月数千から数万件の移行を予想している」との見通しを示した。

JCOM(株)商品企画本部 映像事業戦略部長・外崎創氏

また、リニューアルされた動画配信サービスのJ:COM STREAMについて、現在はJ:COM既存サービスの加入者がプラスαで入れるスタイルとなっているが、「来年のどこかのタイミングで、スタンドアローンでも入れるようにしていきたい」と変更の予定を明らかにした。

【サービス概要】
サービス名称:「J:COM TV シン・スタンダード」
サービス内容:専門チャンネル42chと「J:COM STREAM※」のセット ※別途有料作品あり
利用対象者:「J:COM LINK」利用のお客様
月額利用料金: 6,074円(税込)端末利用料込
サービス提供開始日:2023年10月4日(水)
公式サイト https://www.jcom.co.jp/guide/starter/tv/

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