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BS4KとBS2Kの新チャンネル名を春頃発表予定

NHK、BS再編に向け方針説明。BSプレミアム停波後も「番組ほぼすべてを新BSに移設」

公開日 2023/02/09 18:19 編集部:小野佳希
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NHKは、4月からの番組編成方針に関する説明会を開催。BS放送では12月に予定されているチャンネル数削減を見据えた編成にしたことや、そのBS放送の新たなチャンネル名を春頃に発表予定であることなどを明かした。

Image:Dutchmen Photography/Shutterstock.com

■BSプレミアムの番組は「停波後もほとんどが新BS2Kで視聴できる」



説明会では、前日に資料を公表した編成方針について、担当者がメディアへあらためて解説。「4月からの編成は、視聴者の皆さんが12月からの放送波再編を円滑に迎えていただけるようなものにした」などと語った。

現在、NHKの衛星放送は「BS8K」「BS4K」「BS1」「BSプレミアム(BSP)」の4波体制となっているが、このうちの「BS1」と「BSプレミアム」を統合して2K画質でのBS放送を1局に集約。8K、4K、2K各1チャンネルずつの3波体制になることが決まっている。

BSプレミアムの停波を見据えたスケジュールと編成方針

BS1とBSプレミアムの統合は12月に実施。12月の番組改編でBS1にBSプレミアムの番組が移設されるような形となり、BSプレミアムは2024年3月に停波する。なお、番組が移設された12月以降のBSプレミアムは番組の移設や停波の周知を行うためのチャンネルとなり、通常の番組は放送されない。

ただし、BSプレミアムの番組が12月以降は一切見られなくなってしまうわけではなく、「BSプレミアムの番組は、基本的にほとんどが12月以降の新BS2K(仮称)でも視聴できる予定」とのこと。「4月からのBS1も、(12月以降の)BSプレミアムからの番組移設を見据えた編成にしている」とし、過去の名番組などを放送する「BSセレクション」などの枠にBSプレミアムの番組を移設するようなイメージだという。

例えば、現在BSプレミアムでは連続テレビ小説(朝ドラ)や大河ドラマを地上波の総合チャンネルよりも早く放送しているが、4月からもこの体制は継続。これが12月以降は新BS2K(仮称)に移る予定だという。「現在(4Kや8Kを見ずに)2Kだけを視聴している方の利便性を損なわないようにしたい」とのことで、「こうした番組移設などを行いつつ、国際情報の発信力強化などにも引き続き取り組んでいく」と説明した。

また、BSプレミアムは「BS4Kと近い形」の番組編成に。4Kを2KにダウンコンバートしてBS4KとBSプレミアムでサイマル放送するようなケースが4月からは多くなる。

■「BS4K」「BS2K」のチャンネル名も変更へ。新名称は春頃に発表予定



放送波再編を見据えて、BS4Kも番組を強化。12月の再編時にはチャンネル名も現在の「BS4K」から新たな名称に変更される。

前述の2K放送と合わせ、12月からの新たなチャンネル名は現在のところ「新BS4K(仮称)」「新BS2K(仮称)」と呼んでいるが、「新名称は今年春に発表予定」とのこと。「(新チャンネルとなる)12月からの番組編成は夏ぐらいに案内できる予定だ」という。

また、4月からは大型中継番組や名作ドラマのリマスター版などを強化し、全体として新BS4Kを先取りする編成にすると説明。BSを中心とした過去の名作をテーマごとにシリーズでくくり4Kリマスター化し、ゲストトークとあわせて放送する「4Kプレミアムカフェ」などの番組を新設する。

「マヤ」「アンデス・インカ」「ナスカ」といった南米の古代文明に、4Kの高精細映像とドローンを使うなどで迫る大型シリーズ「古代文明」(仮)なども放送予定。「12月からの新BS4Kでも、このような骨太な番組をお届けしていきたい」とした。

「2022年は夏に長岡の花火大会を4Kで中継したが、これが好評だった」とのことで、これに代表されるような、4Kの高精細映像ならではという魅力が感じられる番組を今後も模索していくとも説明。そのほか、4Kでのスポーツについては、定期的に放送するレギュラー枠を設けるのではなく、オリンピックやワールドカップといった大型イベントなどスポット的に放送していくことになりそうだという。

なお、前述のとおりBS4KはBSプレミアムと近い番組編成になるが、「それによって(4Kで制作する)ピュア4Kの番組が現在より減るようなことはない」とコメント。また、BS8Kでの番組を4Kダウンコンバートして放送している番組についても、「定期的な枠こそ設けていないが、4月以降も随時放送していく」とした。

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