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最上位マイクと同じ素材の振動膜を搭載

ソニー、プロスタジオ用マイクの技術を活かした約6万円の宅録マイク「C-80」

公開日 2022/11/14 14:44 編集部:成藤 正宣
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ソニーは、主に楽器やボーカル、ボイスコンテンツの宅録を想定した単一指向性コンデンサーマイクロホン「C-80」を2022年12月9日に発売する。価格はオープンだが、市場では税込60,000円前後での実売が想定される。

「C-80」

同社のプロスタジオ用マイク「C-100」や、ボーカル収録用マイクの最上位モデル「C-800G」の技術や製造ノウハウを活かしつつ、いわゆるUGC(ユーザー生成コンテンツ)をはじめ、近年普及しつつある自宅やホームスタジオでの楽曲/音声制作環境を想定して開発されたコンデンサーマイク。

近年普及しつつある自宅やホームスタジオでの楽器/ボーカル/ボイス収録用に開発されたコンデンサーマイク

プロスタジオ用マイク「C-100」(写真左)の技術などを引き継いでいる

収音の心臓部にあたるマイクカプセルは、プロスタジオ用モデルであるC-100をベースに開発。特に中低域の収音に焦点を当てた25mm径で、振動膜にはC-800Gと同等の素材を採用した。これにより、中低域が重要となるボーカルやボイス、ギターやピアノなどのアコースティック楽器を豊かに再現。とりわけボーカルやボイスについては、広がりある高域と豊かな中低域を両立した、芯の通った存在感のある収音を実現したとする。

加えて、カプセルの正面だけでなく背面側にも振動膜を配置する「デュアルダイアフラム構造」を採用することで、音源をマイクに近づけた際に発生する、低音域が強調される現象「近接効果」を低減。ボーカルやボイス収録の際などに口元をマイクに近づけても低音域過多になりにくく、安定した録音/配信が可能だとしている。

25mmマイクカプセルはC-100のものをベースに、最上位マイクC-800Gと同じ素材の振動膜などを搭載。近接効果による低音強調を防ぐ「デュアルダイアフラム構造」を採用する

ほか、ボディはC-100やC-800Gと同等の防鳴筐体構造を採用することで、濁り音を抑制したクリアな収音を実現。屋外からの騒音や自宅内の機器から来る低周波ノイズを抑えるためのローカットフィルターや、過大な入力音による歪みを最小限に抑えるパッドスイッチ機能も搭載する。

キャリングケースやクレードルサスペンションが同梱する

周波数特性は20Hz - 20kHz、正面感度は-30dB(偏度±3dB、0dB=1V/Pa、1kHz)、ダイナミックレンジは125.5dB以上。出力インピーダンスは90Ω±15%(平衡型)。S/Nは81.5dB以上(1kHz、1Pa)、固有雑音は12.5dB SPL以下、最大入力音圧レベルは138dB SPL以上。出力コネクター形状はXLR-3-12Cタイプを採用。外形寸法はφ40×158mm(グリップ部φ40mm)、質量は約215g。クレードルサスペンションとキャリングケースが同梱する。

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