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IAQ検証センターで次亜塩素酸の効果や安全性検証を加速

パナソニック、除菌・脱臭機能を強化したジアイーノ新製品。サブスクやリースなど販売施策も強化

2022/08/25 PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
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新製品を加えさらに多くの使用シーンに対応



パナソニックは、次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」の新製品発表会を開催。除菌・脱臭・加湿・集じんを1台で実現した家庭用1モデル、除菌・脱臭機能をさらに強化した業務用2モデルを発表した。

除菌・脱臭機能をさらに強化した次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」の新製品

ジアイーノの事業展開について説明を行ったパナソニック株式会社 空質空調社 副社長・小笠原卓氏は「2019年まではどちらかというと脱臭がメイン。しかし、2020年の新型コロナ感染拡大により、ジアイーノを除菌の手段のひとつとしてお考えいただくようになった」とコロナ禍での大きな変化を指摘。それは一過性でなく、「消費者の空気質への関心はますます高まっており、空気質を改善していく流れはそう簡単になくならない。私たちにとっては事業拡大のチャンス。時代の流れに合わせて商品ラインナップを増やしていく」と力を込めた。

パナソニック株式会社 空質空調社 副社長・パナソニック エコシステムズ株式会社 代表取締役社長 小笠原卓氏

ジアイーノは、空気中を浮遊する菌を吸引し、本体内部で生成する次亜塩素酸のチカラで抑制。さらに、キレイになった空気とともに気体状の次亜塩素酸を放出し、付着した菌も抑制できることが特長だ。一般的な空気清浄機との比較では、浮遊菌に対して一般的な空気清浄機がHEPAフィルターで菌を捕集・制菌するのに対し、ジアイーノはHEPAフィルターに加えて除菌フィルターも備え、菌を捕集・除菌することができる。さらに、一般的な空気清浄機では対応できない付着菌に対しても、菌を抑制する効果を備えている。

同社では、家庭用・業務用の製品はもちろんのこと、2020年には設備化した水道直結型で非住宅へ販売を拡大、今春には天井埋込型によるシステム化も実現している。さらに多くの使用シーンに対応していくため、今回、ラインナップの拡充が図られた。

「F-MV5400」は、除菌・脱臭に加え、「加湿」「集じん」機能を備えた1台4役の家庭用モデル。オープン価格で実勢価格は税込178,200円前後。発売は10月上旬。

F-MV5400

新たに搭載された「集中クリーンモード」により、「運転中に本体上部のボタンを押すだけで、6時間だけ次亜塩素酸の濃度を高めて、集中的に除菌・脱臭を行うことが可能となった」(パナソニック エコシステムズ株式会社 常務取締役 IAQ BU長・山内進氏)と説明する。約21畳の居室空間における検証では、標準運転では12時間かかるところを6時間に短縮。「就寝中にリビングルームを集中的に除菌したり、焼き肉パーティの後のニオイをしっかり脱臭したり、使用シーンをさらに広げ、快適な暮らしを提供する」とアピールする。

パナソニック エコシステムズ株式会社 常務取締役 IAQ BU長 山内進氏

脱臭では次亜塩素酸による「トリプル脱臭」を実現する。ペットの排せつ物など空間に漂うニオイの脱臭(空間臭脱臭)、焼き魚や焼き肉などのニオイが布製品に付着する前に脱臭(付着前脱臭)、そして、布製品にすでに付着してしまったニオイの脱臭(付着臭脱臭)への効果が確認されている。新たに搭載された加湿機能は「多め」と「標準」の2つもモードから選択できる。

「F-JDU75」「F-JDU55」は、多くの人が集まる施設や店舗など空気リスクの高い大空間における浄化機能の強化と自動運転による省力化を実現した業務用モデル。価格はF-JDU75が税込492,800円、F-JDU55が税込392,700円。いずれも10月上旬発売。

F-JDU75/F-JDU55

電解層と除菌層を分離する新機構ジアチャージ方式の採用により、次亜塩素酸水を高濃度化し、除菌脱臭能力を向上させた。同時に、電解部を独立させることで電解効率が維持されるため、従来は1日1回必要とされた排水が、月一度のフィルター・トレーのお手入れ時だけでもOKとなった。

電解層と除菌層を分離する新機構ジアチャージ方式

新たにHEPAフィルターによる集じん機能を搭載し、空気中の花粉やチリ・ホコリ、PM2.5、ウイルスなどの有害物質の除去も可能。従来は手作業で行っていた塩タブレットの投入を自動化するなど使い勝手も向上している。適用床面積の目安はF-JDU75が60畳(100平米)まで、F-JDU55が45畳(75平米)まで。

IAQ検証センターで次亜塩素酸の効果や安全性検証を加速



ジアイーノ事業の拡大へ向け、マーケティング施策も強化を図る。ジアイーノブランドサイト、次亜塩素酸ラボサイトを立ち上げるなどWEBページを充実。さらに、顧客体験を重視した取り組みとして「2週間無料体感キャンペーン」の実施や、レンタルサービス、サブスクサービス、リースなど購入検討に向けたサービスを揃えた。「毎月コンスタントに申込をいただき好評だ。さらに多くのお客様にご利用いただけるサービスの充実をはかっていく」(山内氏)と訴えた。

次亜塩素酸のエビデンス強化の取り組みにも力を入れている。2022年4月より稼働した「IAQ検証センター」(愛知県春日井市)では、業界初となる実空間における次亜塩素酸の効果を検証できる新しい実験設備が備えられた。「BSL2試験室」では、様々な浮遊菌の除菌効果、浮遊ウイルスの抑制効果の検証が行え、空間中の次亜塩素酸のガス濃度がコントロールできるため、気体状次亜塩素酸による浮遊菌の除菌効果や浮遊ウイルスの抑制効果の検証、カビ、PM2.5、花粉、アレル物質の抑制効果の検証がより高度でスピーディーに行える。

今春より稼働するIAQ検証センター

「実空間除菌試験室」では、試験室が移動壁により6畳から80畳までサイズが可変でき、素材(床・壁)、温湿度(季節)、換気量など、生活環境により近い形で付着菌の除菌効果や付着ウイルスの抑制効果を検証することができる。

現在、パナソニックではジアイーノと空気清浄機を展開するが、「今回の商品はその2つがひとつになったと思っていただけたら」(小笠原氏)と説明する。いわば、F-MV5400は家庭用加湿空気清浄機の最上位モデルという位置づけだ。空気清浄機とジアイーノをそれぞれに購入することは設置スペースも取るなど消費者の負担も大きくなり、「払拭していかなければいけない」との認識を示す。今後、ナノイーとジアイーノのそれぞれの強み活かして、ハイブリッド化した製品も検討していくとのこと。

30年の歴史を持つ次亜塩素酸技術により、空気質を改善し、安心安全な空間を届けるジアイーノ。今後、IAQ検証センターを活用して様々な検証や世界の認証を取得し、北米、アジア、中東、欧州へとグローバル展開も強化を図る。事業規模は現在の約100億円から、2025年に500億円の目標を掲げた。

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