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さらなる機能追加のための作業を実施中

Bluetooth SIG、次世代規格「LE Audio」の仕様完成を発表。年末に向けて対応製品が登場する予定

公開日 2022/07/13 11:57 編集部:杉山康介
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Bluetooth技術を統括する業界団体のBluetooth Special Interest Group(SIG)は、オーディオ新規格「LE Audio」を定義する仕様一式が完成したことを米国時間の7月12日に発表した。

Bluetoothの新オーディオ規格「LE Audio」が完成

また、Bluetooth製品のLE Audio対応への認証もスタートしたと発表。オーディオ配信機能「Auracast」を含むコンシューマー向けのLE Audio対応製品は、今後数ヶ月のうちに市場へ投入される予定で、同団体は年末商戦に向けてLE Audio対応製品が増加していくと予想している。

Bluetooth SIGのCEOマーク・パウエル氏は「本日はBluetooth SIGのメンバーコミュニティにとって誇らしい日です。この数年、数多くの困難がありましたが、メンバーが力を合わせてそれを乗り越え、Bluetooth SIG最大の仕様開発プロジェクトの完成に至ることができました」とコメント。

「LE Audioは、ワイヤレスオーディオ市場の可能性を拡げます。Bluetoothの新機能、Auracastブロードキャスト オーディオは私たちの生活を変えるオーディオ体験を約束し、友人や家族との距離を縮めるとともに、共用施設をはじめとする公共の場をすべての人がさらに利用しやすく、楽しめる場に変えることでしょう。私自身、LE Audioがもたらすイノベーションにワクワクしています」と述べている。

LE Audioの仕様

また、ソニー(株) ホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ事業本部 モバイルプロダクト事業部 事業部長の中村 裕氏は「ソニーは、Bluetooth技術の進化がもたらす革新的なユースケースを推進するため、LE Audio仕様プロジェクトに参画いたしました。低遅延で安定した接続性によるゲーム体験の向上や、Auracastブロードキャスト オーディオによる利便性向上などが期待されます。多くの先進機能を提供するワイヤレスオーディオの新しい時代の到来を嬉しく思います」とコメントしている。

Bluetooth SIGでは、LE Audioは新機能の追加に加え柔軟なアーキテクチャを持つことで、ワイヤレスオーディオの将来的な技術革新のプラットフォームとしても理想的だとしており、既にさらなる機能追加のための作業を進めているという。

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