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グループ内で完結する資源循環型システム構築を推進

ヤマダHD、ヤマダ東日本リユースセンター群馬工場を増設。冷蔵庫・洗濯機のリユース製品生産台数を増強

公開日 2022/05/27 16:13 PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
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■年間30万台体制まで拡大へ



ヤマダホールディングスの、家電製品リサイクルを手掛けるグループ企業の株式会社シー・アイ・シーが、群馬県藤岡市に構えるヤマダ東日本リユースセンター群馬工場に新しい工場を増設し、リユース製品の増産体制を強化した。

ヤマダ東日本リユースセンター群馬工場に開設した新工場

敷地面積4,500坪を誇る新工場の稼働により、在庫保管能力の大幅増加はもちろん、リユース製品の生産台数は、従来の7万台から、2022年度には年間18万6000台へ増強。さらに、年間30万台体制まで拡大され、リユース製品の需要拡大に対応する。同工場ではこれまで、エアコンやテレビ、小型家電を扱っていたが、新工場では主に再製品化するまでの工程が長い大型家電の冷蔵庫、洗濯機を扱い、大型家電のリユース製品のさらなる増産・保管を可能とする。

工場では、お客様から買い取りした家電製品を分解し、人の手を介して入念に洗浄、必要な部品は交換され、厳密な機能チェックを経て再製品化される。再製品化されたリユース製品は、ヤマダホールディングス独自の環境マーク“YAMADA GREEN”認定商品として、全国に展開するヤマダデンキのアウトレット業態店舗で販売する。2015年にアウトレットリユース第一号店を開設以来、2022年3月25日にオープンした「ヤマダアウトレット函館店」で81店舗を数え、全国展開に力を入れている。お客様がより安心して利用できるサービスとして、再販売時には最長2年間の保証を付帯する。

厳密、入念な工程を経て再製品化されている

新工場の落成式であいさつした(株)ヤマダホールディングス 代表取締役会長 兼 社長 CEO・山田昇氏は「このリユース工場とあわせて、小型家電のリサイクルやヤマダエネルギープラントの2年後の稼働、そして最終処分場を含めた自己完結型の事業モデルの完成を目指し、ビジネスを進めている。これは、世界的にも初めての取り組みとなる」

「この工場は家電製品をリユースして新製品に生まれ変わる場。一般的に大型家電製品の寿命は10年、メーカーの部品保管が平均7年という周期で新製品が生まれるなか、私たちはリユースとして再生産の形で販売させていただき、最長2年の保証を付けている。では7年たって部品が無かったらどうするのか。これにはある基準をつくり、同等商品の部品を代替えで対応してリユース完成品として提供している。ヤマダが再生しているから信頼があり、全国展開する各所で好評だ」

「資源の無い日本でいかに物を大切に利用するか。その高いニーズに応えるこの事業に誇りを持っている。カーボンニュートラル事業を通じていかに社会貢献ができるか。家電製品は暮らしのなかで必需商品であり、絶えることはない」と、自己完結型の環境関連事業の意義を力強く説明した。

株式会社ヤマダホールディングス 代表取締役会長 兼 社長 CEO・山田昇氏

リユース市場のさらなる拡大が見込まれるなか、ヤマダホールディングスグループでは、大型家電を中心とした新たなリユース市場を創出するとともに、グループ内で完結できる資源循環システムを構築し、SDGs達成に向けた課題解決に貢献していく構えだ。

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